No-63 芝生でごろごろする

「皆の者、これまでこの芝生を利用してくれたことに感謝する」

「この世界に来るまで、儂は同族以外と言葉を交わしたことが無かった。まあ、交わせなかったと言うべきかの。見ておるだけじゃった」

「しかしこの世界に来て、実体を持ち、声を持ち、皆と話すことができた。触れ合うことができた。それは、ほんに素晴らしい経験じゃった。」

「去る者、残る者、いろいろといよう。儂は――」

「儂はここに残ろうと思う。」

「新しくこの地に来た者、そして残る者にとっての拠り所となろう。」

「芝生に涙は似合わぬ。さあ、ここにいる間だけは全てを忘れ」

「最終回なのでよい子のみんなによいことを教えてあげマース！」

「ルート2はひとよひとよにひとみごろごろごろごろごろ」

「いやいや。この芝生でごろごろするのも今夜で最後だねえ
そう思うと名残惜しいよ、ホント。
てなこて、あと5分だけ寝かせておくれ。 ごろごろごろ」

「ん。芝生の感触もよく堪能できたっかな。

そんじゃ、俺もそろそろこの辺で。
もし来世で会ったらよろしくね、芝生の嬢ちゃん。
俺がいなくて寂しくなっても泣いちゃダメだよ？　ははは（なでなで）」

「……覚えておきたいからね。
　大好きだったこの場所の、今の、賑やかな風景を」

「ごろごろするのもこれで最後かぁ…。
なんだか名残惜しいですけど」

「短い間でしたけど、お世話になりました。
おかげで楽しいひと時を過せました。
またどこかでお会いしたらよろしくお願いしますね」

「女王さま、みんな。

短い間だったけどうありがとう〜。



みーなは元の世界にかえりますっ。



召還師さんに呼ばれたらまたくるから

そのときはまた宜しくね！」