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ダイスの一週間
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Message(Personal)
取引メイ
「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」
取引メイ
「……
2
件のメールが届いております」
シルバータングド(E-No.86)
からのメッセージ……
男はいつものようにふらりとやって来ると、雛菊の押印がされた紙箱を差し出した。
「はい、お約束のケーキです。」
「…。…情報検索の書架に何度か乱入された時に約束した分ですよ。手伝ってくださった礼に後でケーキをと。
何だかんだで遅くなってしまいましたが、はい どうぞ。」
箱の中身は以前より上手くなったチーズケーキだった。
「色々お世話になりましたね。僕は恋人が帰ると言うので付いて帰ります。
さようなら。またお会いすることは、きっと無いでしょう。それとも…再会するかどうか、賭けてみますか?」
薄く笑う声を残して、男は消えた。
シルバーライニング(E-No.151)
からのメッセージ……
少女が姿を現す。ひどく、物としての存在が希薄に思える。
「――…世界が閉じようとしている。そしてまた、私の夢も。
私は元居た地平の私自身の肉体へと戻らねばならない。貴方には幾度か世話になった。私の冗長な話に付き合わせたのも含めて、な。」
それに羊も、と付け足して口角を薄く上げた。
「貴方は鍛冶屋であるのか占術師であるのか。真に知る機会は訪れなんだが――― もしも戦争に在って再び見え、私達が敵軍同士でなければ…其の時には、工房を利用させて頂こう。きっと。」
真面目な言葉なのか社交辞令なのかは知る由も無い。
踵を返して何処かへと帰る少女の姿はどんどん薄れ、やがて消えた。
依代の記憶保存
召喚士がやってきました。
召喚士
「あなたの記憶を貰うわ」
依代名……
おしかけクラフト
。
クラス……
クラフト
。
性別……
女
。
年齢……
大人
。
巫女ユミ?
「記録したぞ」
Message(Linkage)
L-No150「サイノメ」
でのメッセージ数……
1
。
L-No127「うちの子好きに使っていいのよ。」
でのメッセージ数……
25
。
L-No16「ファック!!」
でのメッセージ数……
7
。
最終選択
召喚士
「ここでお別れね」
召喚士
「アナタを構成していたモノに強制帰還の魔法を掛けるわ。それなら『彼女』も干渉できないから……」
召喚士
「いままでご苦労さま」
一二三四五六の意識はそこで途切れました。
その後……この世界でその姿を見た者はいません。
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