レスティの一週間

「ああ、コートはこちらに。皺にならないように掛けておきますから
（すっと手を出すとコートを持ち上げた）

……おや。随分と「重い」ですね？」

「とあるお嬢さんがカフェを始められましてね
今日はそこで買ってきたスコーンがありますよ
クロテッドクリームとジャムも添えてくださったので
好みのジャムをどうぞ
（苺やブルーベリー、マーマレードなどの小瓶をテーブルに並べた）」

「幸か不幸か、先日の攻略戦は失敗しましたし
もう少し、ここに留まれそうですよ
……早く戻りたいのは山々ですが
無理に帰った場合の悪影響が怖いですし
私は最後までこちらに居る事に致します」

「ええ、私も貴方に逢えて良かった
そう思います」

「『我思う、ゆえに我あり』…？
いや…すまない。その言葉は良くは分からない。
意識があれば…充分なのかな…。…もう英雄が居なくなってしまう世界に俺が残る…。…不思議な気持ちかな。」

「！？（副業がデートと暗殺とか言われて驚愕した！）
差、比較的な差がおかしくないか！？それは…！？
い、いません！いませんから！そんな物騒な物事起こさないで！？（＜君殺したい人いる？／美麗な人なのに仕事内容がおかしい…。きっとデート代とか取られた後暗殺されたら人生終わりそうだ…）」

「損害賠償でも労働災害か！なかなかいい事言うなあ…。流石は探偵。…手遅れになりかけた怪我も訴えれたらよかったんだけどなあ…。残念だけど、逃げられるみたいだ。レスティ、君と同じように（苦笑しながら）」

「職についてたっていうのは、軍人だよ。もう辞めてしまったけど。」