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『召喚士』からのひとこと(第18回)
自制なき学院〜新たなるコンファイン
巫女ユミがパーティーに加わることになりまし。
巫女ユミ
「がんばりますっ!」
召喚士
「
よろしく
」
戦場アナ
「
よろしくですっ!
」
戦場アナ
「
(……クックック。ついに私にも後輩が出来ましたね。今まで底辺ヒエラルキーであった鬱憤をなるべく穏やかに、じわじわと解消しますよー!)
」
戦場アナ
「
ユミさん、これからは私のことをアナ先輩と呼ぶんですよ!
」
巫女ユミ
「わかりました先輩!」
戦場アナ
「
先輩。ホフォォゥゥゥ……いい響きですねェ
」
召喚士
「
馬鹿なこと言ってないで。ユミ、あなたはこれから私のサポートをして貰うわよ
」
巫女ユミ
「つっこみ役ですか?」
召喚士
「
コンファインよ
」
戦場アナ
「
そういえば、中級依代が選択できるようになりましたね
」
召喚士
「
ええ。緑の魔宝を掌握したことで、運用できる魔力が増えたの。これからは前よりも上位の依代を使用できるわ
」
戦場アナ
「
おおー
」
巫女ユミ
「これまでの依代とは、何が違うですか?」
召喚士
「
今回解放される依代は『中級クラス』と呼ばれるものよ。主に
『総合成長力』『アビリティ熟練度限界』
が違うわね。アビリティの熟練度が向上するから、ものによっては
『スキル熟練度限界』
も影響するかしら
」
召喚士
「
まずは
『総合成長力』
。これは、魔石を投入した際の能力限界がどこまで上がるかの違いと、レベルアップ時の成長力ね
」
戦場アナ
「
そういえば、苦手なパラメータはつぎ込んでもなかなか上がらなかったですね
」
召喚士
「
中級クラスは全体的な成長力がアップしているの。特に『弱点』を補強するようにパラメータがアップしているわね。コンファインに必要な魔石自体は多くなるけど、苦手なパラメータもかなり高めやすくなるわよ。もっとも、全く成長しないものは相変らず苦手だけど
」
召喚士
「
次に
『アビリティ熟練度限界』
。上位の依代でアビリティを獲得すると、ステータス画面の熟練度グラフが長くなるの。これはそのままアビリティの強さになるわ
」
巫女ユミ
「今までと同じアビリティの引き継ぎはできるですか?」
召喚士
「
それはできないわね。アビリティは取り直しになるわ。同種の置き換えは熟練度の高いもののみが有効だから、ある時期で古いアビリティと置き換えて忘却する必要があるわね。すぐに忘却する必要はないわ。弱い方を装備解除すればいいから
」
召喚士
「
最後に
『スキル熟練度限界』
。中級クラスになれば、中級のスキルをひらめくことができるのよ。もちろん、関係するアビリティも中級にならないとだめだけれどね。中級スキルは熟練度の上限が高いから、研究すれば強力よ。もちろん、研究しないと意味はないけど
」
戦場アナ
「
いいことてんこ盛りですね!
」
召喚士
「
そういうこと。でもまだユミが『魔宝』を使いこなせていないみたいで、専用アビリティを持った依代は用意できないわね
」
召喚士
「
早くコンファインができるように、頑張って手伝うのよ。アシスタント一号
」
巫女ユミ
「アシスタント……って、」
巫女ユミ
「ええっ!? 私ですか?」
召喚士
「
他に誰が居るの。魔宝の管理者はあなたなのよ
」
巫女ユミ
「わかりましたっ、全力で頑張ります!」
戦場アナ
「
……
」
戦場アナ
「
(あれ? なんだろう、この疎外感……)
」
戦場アナ
「
あの、召喚士さん、私も何か……
」
召喚士
「
あなたはいても邪魔だから、お茶くみでもしてなさい
」
戦場アナ
「
Σ(T□T )ッ!?
」
サチ司書
「
どん底であるな……
」
戦場アナ
「
ししょぉぉぉぉっ!
」
サチ司書
「
わっこら、抱きつくな!
」
サチ司書
「
まったく……こりゃマップ解説をする余裕はなさそうであるな
」
戦場アナ
「
えうあう。それで、次の、マップは……どんなところなんですか?
」
サチ司書
「
ああ。次回からは『自制なき学院』であるな
」
サチ司書
「
この学院は、カレイディアにおける魔術師教育機関としては最大のものである。独自の発展を遂げており、王城の管轄下にもかかわらず、敵対しかねない勢いを持っている
」
サチ司書
「
召喚士は王城を支配する『彼女』と敵対関係にあるから、王城に敵対する学院とは、敵の敵という関係になるわけであるな
」
戦場アナ
「
言うこと聞かないんですね、というか、そんな所ばかり行っているような……
」
サチ司書
「
『血塗れ闘技場』はまだマシだったがな。魔宝は王権を分割するために、もともと支配が届きにくいところに納められているのだ。藍の魔宝も、魔術師の最高峰として、この学院に封印されていたハズなんだがな
」
戦場アナ
「
あれ、またトラブルとか、持ち逃げとか?
」
サチ司書
「
いや、この場所にあることは保証してやろう
」
戦場アナ
「
学院の中、敵ばっかりとか。また変な恨み買ってたりして?
」
サチ司書
「
そう言う意味ではない。学院の者は、真の叡智を探求する者なのだ。中は研究生で埋められておる。そして、奴らは熱心さのあまり、外部から見慣れない者が飛び込んでくると熱心に研究してしまう性質がある
」
サチ司書
「
特に召喚士は、いろいろと有名人だからな、こぞって押しかけてくるであろう……魔術師間ではファンも多いし
」
戦場アナ
「
はあ。熱烈な歓迎をしてくれそうですね
」
サチ司書
「
主に攻撃魔法でな
」
戦場アナ
「
やっぱり戦いになっちゃうんですね
」
戦場アナ
「
あっ、でも相手は魔術師ばっかりでしょう。ひ弱ですから物理攻撃でボコったら楽勝ですよね〜♪
」
サチ司書
「
ククク……果たしてそれはどうかな?
」
サチ司書
「
魔術師はひ弱。おおよそは正しい認識であるが。この場所は魔術師の居城。その手の欠点など千年前から承知なのである
」
戦場アナ
「
なにかあるんですか?
」
サチ司書
「
学院の中には、ここで研究された
ハイファンタズム
という魔法生物が多くいる。ヤツらは魔法を使わない者への対抗手段として生み出された存在だ。活動に多量の幻素を使用するから、学院以外ではあまり見ることは無いがな
」
戦場アナ
「
ファンタズムみたいなものですか?
」
サチ司書
「
そうだ。ファンタズムは物理攻撃に向いた特性を持っているが、ハイファンタズムはその特性をさらに強めている。物理攻撃がほとんど効かないのである。ネイティビアンは魔法に強いからその物理版と思いがちだが、そんなものではないぞ。エトランジェに魔法を撃つようなものだな。まあ少しはダメージはあるが
」
サチ司書
「
反面、魔法で攻撃されるとあっけないが
」
サチ司書
「
そいつらが前衛をこなし、後衛から攻撃魔法で攻めてくるのである。魔法防御がなければひとたまりもないであろう
」
サチ司書
「
まあ後は、
この学院にいる間はクラスのHP係数がおかしくなる
ことも注意が必要であるな。学院に張られた結界のせいである。具体的には
魔法スキル修練のアビリティを持っている者のHP係数が倍増、無ければ低下
といった感じであるな
」
サチ司書
「
普段耐久力がない支援系が打たれ強くなり、近接系が打たれ弱くなる傾向があるな
」
戦場アナ
「
なんだか、みなさんの役割がゴチャゴチャになりそうですね
」
サチ司書
「
……
」
サチ司書
「
そうそう、小生はしばらく留守にさせてもらうぞ
」
戦場アナ
「
はい?
」
サチ司書
「
所用でな。時々は戻ってこれるが、付きっきりにはなれんから、いないものと扱ってくれて良いぞ。もちろん留守の間は、小生が貴様らを手伝う事はできんから、検索はできんな。まあ適当にがんばってくれ
」
戦場アナ
「
えええええええっ!?
」
テンコ主任
「
せわしいのはいいが、本業を疎かにするのは感心せんのう
」
戦場アナ
「
でもテンコさんもなんだか忙しそうですね?
」
テンコ主任
「
ん? そうじゃな、新しい工房を作ったからせわしいが、まあ労働力は足りているからのう
」
戦場アナ
「
……労働力って
」
戦場アナ
「
とにかく、しばらくは
『情報検索サービス』
が使用できなくなるみたいですね。早く戻ってきてくれるといいのですが
」
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