No-49 おでん屋台ぐんぐにる

「へいらっしぇい。
今日はタマゴに……野菜抜きってこた、大根も駄目なのかい？

んじゃタマゴに薩摩、コンニャク餅巾着あたりかいね、一応ダイコンも乗っけとくよ。食えなかったら後ろの奴らにやってくれりゃいいからさ。
（くいと指差した先には、烏と狼と8本足の馬がのんびり休憩中）
酒は熱燗だやな、ちぃと待っててくんなっ。

しかしお代はどうすっかね？
原価はかからないつっても神力で賄ってる以上、タダ飯タダ酒万々歳じゃあいつかはオデンの味自体が落ちていっちまうしな。
看板娘のアイツらがいりゃ、死後の雇用契約で……いやさすがにそりゃどうよってなもんだわな。
魔石支払いにするにしたって、アイテム工房は受け取れる数が決まっちまってる。
さてどうしたもんか。

ま、次までに考えとくかいね。何かいい方法が見つかるまでは、適当に世話か皿洗いをやっといてくんな！」

「うむ、汝には我の王者としての苦悩がわかるか、店主。
王としても……まあ、こうして召喚されている間は王座を留守にせねばならぬのだ、心配はあるが今は主に工房に経営についても少々頭が痛いな。

（箸を手に取り）

む……これは食した事の無いものだ
（まずは箸を開いたり閉じたり練習）
………（面倒になって来たので妄想。暫ししてからぼわん、と白煙と共に召使が現れた。当たり前の顔で「ふうふう」と「あーん」をさせて食事）」

「（咥え煙草の青年が動物を洗っているのをじっと見ている）
……おでん屋さんっていうのは動物も居るんだね。」

「俺…　この子ら洗い終わったら馬刺し頼むんだ…
ついでに焼き鳥も。
あれ、メニューにないや　ま、卵でいっかね は は」

「お世話……(と、オデンさんちの子を見つけると満面の笑みでお世話に向かう。)みんな可愛いですね。
(先に来ていたロッドさんのお手伝い…ではなく、ムツゴ●ウを彷彿させるような勢いで遊んでる…)
可愛いですー」