戦場アナ 「今回の攻略拠点は「召喚の御座-混沌の神殿」ですね」 |
召喚士 「時間になったら集まるのよ」 |
取引メイ 「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」 |
取引メイ 「……メッセージの送信ですね。承ります」 |
取引メイ 「……7件のメールが届いております」 |
棺桶と少女 「こんにちはヘロドさん。先週は別の場所へ拉致監禁その他諸々だったアンシャーリーです。死ぬる子が眉目よしかどうかは存じませんがこの度は攫われないようにお祈りしましょう。南無大師遍照金剛……」 |
棺桶と少女 「心頭滅却すれば火も涼しく感じると炎の中へ入滅されたお坊さんが仰ってました。刃の傷は癒せども、言葉の疵は癒せません。臆して筆を下ろすは甲斐性なしの益体なしです。知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず子供の期待に応えるもの。門前の小僧さんでも将軍様の無理難題を頓智なる魔術で解決できたんですから、英雄さんも頑張りましょう」 |
棺桶と少女 「……据え膳を食べられずに捨てられてしまいました。女の中の豆炒り、両手に花といった状況では男の方は皆、狼や三本足の怪物に化けると聞いたのですが違うのでしょうか?」 |
棺桶と少女 「まあ、飢うる者は食を為し易いそうですから、ヘロドさんが特殊な趣味の方でもいつかは変身していただけると信じてます。わくわく……」 |
石楠花 「こんばんは、ヘロドの君。 そう、其のロードデンドロンのシャクナゲで相違はないよ。 私を宿した名も知らぬ依代の君が好んでいた花のようなのでね。せめてと、名乗らせて貰っている。 難儀な我々に付き合わされる依代の君達も、全く難儀なことだよ」 |
石楠花 「何をするでもなく過ごす時間ほど無為に感じるものもない。 此のような唐変木の話相手で其の無聊を慰められると良いのだが。 さて、其の二つの意味合いのどちらかと云うのならば、後者の風変わりな比喩が近い。 棺桶の君もそうなのだが、ヘロドの君も中々に面白い感性をしているのだね」 |
石楠花 「そう、寂しさを覚えはしなかったが、何時も月と星を友に独りで過ごしていたものだよ。 草も、木も、動物も、人も、何も彼もが寝静まった頃に私は産まれ、程なくして夜明けに絶える。 自然現象に理屈や人格を見出し、あまつさえ其れ召喚する者は人間なるものぐらいだろうね。 ヘロドの君の故郷においても私は何らかの人格を備えていたかもしれないな。私は『寿命』と云う。 寝静まった者の生命を少しだけ奪い、生かし、或いは殺める、小さな小さな悪魔だ」 |
召喚士 「そろそろ時間よ。集まりなさい」 |
戦場アナ 「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ!!」 |
召喚士 「……落ち着きなさい」 |