戦場アナ 「今回の攻略拠点は「血塗れ闘技場-生者撲滅公園」ですね」 |
召喚士 「時間になったら集まるのよ」 |
取引メイ 「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」 |
取引メイ 「……5件のメールが届いております」 |
棺桶と少女 「百年待たねばならぬなら今、ここで逢ったが百年目と参りましょう。百年立てば恋の花も散るのが定め。時節の梅花は春風を待たずに玉砕するのが男道というものですよ。此処に取り出したるは抜けば玉散る氷の刃、介錯は務めますのでどうぞ往生なさってください」 |
棺桶と少女 「動物のヤマアラシではお気に召しませんか。でしたら地震雷火事大山嵐の方を用意しましょうか。ご希望であれば三四郎さんには及ばないものの兎兵法の山嵐で始めは処女の如く、後は脱兎の如く責め立てて差し上げますよ」 |
石楠花 「いや、まったく。本来指し手であるべき召喚士の君は、それほど駒を導こうという意志がないようだからね。 幾度か戦場を重ねてようやく集まって戦うことを覚えたが、呼び出されたばかりの頃の我々は酷いものだったね。……そう、正に烏合の衆というやつかな。目的もなく各々手前勝手に戦って自滅している始末だ。 意識をしてか、無意識の内か、いずれにしても己の領分を知る英雄と轡を並べられた私は幸いだったよ。 すぐに戦場に背を向ける英雄が相棒だったら……と思うと、魂のみの身と云えどぞっとしてしまうな」 |
石楠花 「尤も私自身は其のような、ときに傲慢な人々の営みもそう嫌ったものではないのだけどね。 人はその理性の光を以って世界を切り拓いて往くもの。草木や獣の観る世界と違い、いつまでも物語を暗く閉ざされたままにしていてはならないと思うよ。 それに、彼らの明るさで塗り潰されることで、ようやく我々も本当の意味で夜と云う存在として認識されるのだから」 |
石楠花 「ふむ……自意識、自我、か。難しいものだな、言葉を、概念を、中のうちまで理解して身に付けるというのは。 私としては充分に多弁なつもりだったのが、そう云われるからには君の知る悪魔より未だ未だ色気が足りないのだろうね。 ……よし、解った。それでは、私はヘロドの君を満足させることを一先ずの目標としてみよう。 戦いの先に願うものがないのは同じ身、それなら下らない事でも良い、お互い願いを作ってみるのも一興だね」 |
召喚士 「そろそろ時間よ。集まりなさい」 |
戦場アナ 「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ!!」 |
召喚士 「……落ち着きなさい」 |