戦場アナ 「今回の攻略拠点は「血塗れ闘技場-威恋の広場」ですね」 |
召喚士 「時間になったら集まるのよ」 |
取引メイ 「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」 |
取引メイ 「……メッセージの送信ですね。承ります」 |
取引メイ 「……4件のメールが届いております」 |
石楠花 「そうだな、他の英雄とは違い私は猟犬としての吠え立て方を知らない。 己が身も厭わず手当たり次第に噛付く狂った犬のようなものだろう。だが、それで良い。 優れた猟犬らは狂った犬を撒餌にして、目当ての獲物を仕留めてくれれば良いのだ。 こうして誰かの盾になることで、英雄として、悪魔として役目を果たすことが出来るなら、それ以上に望むことはないのだろう」 |
石楠花 「なるほど。暖かく豊かな地の生まれだったのだね。それならばこの地に招かれなくとも、いつかヘロドの君とは出会っていたのかもしれないな。 いや、唐突な話ですまないね。我々、夜の悪魔の物語にはもう少し続きがあって、その最期を締め括るのが君のような暖かく豊かな地の民達だったのだ。 人に生み出された我々はとこしえに在り続ける夜のように永遠にはなれなかった。時代が移ろえば人も移ろう。 長い時を経て、我が母たる夜は南方から現れた人々と、彼らを護る神とあいまみえることとなり、そして敗れた。 彼らの持ち込んだ技術と文化は、人々を永く苦しめた原始の運命に打ち克ち、其れを新たな神話に飲み込んでしまった」 |
石楠花 「……ああ、なるほど。そうか。自由を赦され、君と話を交わすこともそうなのかもしれないな。 召喚に応じこの土地に訪れたその時点で、私はこの世界の物語に飲み込まれてしまっているのだから、今もこ うして話を交わし、君と私とが物語を紡ぐことで、新たな私を生んでいても不思議はない。 夜の物語を元に如何様にも在り方を変えられる可能性が私にはある、と云うことなのだろう。 ならあるいは私が自らの肉体を手に入れ、寿命の悪魔ですらなくなる物語もあり得るのだろうね」 |
石楠花 「同志と云えば、ヘロドの君、君の物語はどのようなものなのかな。 人の心の機微に疎い私にも、君は他の英雄と少し毛色が違うように思える。なんなのだろうね、執着心がない、とでも云うのだろうか。 何に対してかは分からないのだがね、少なからず戦場で轡を並べて感じたのだよ。君は何処か捨て鉢ではないかと。 恐れに打ち克つ信念が在るようには見えない。かといって自我を失くした狂人でもなく、無論私やアンシャーリーの君のような異形でもない君が、何故己の身を厭わずに戦えるのか、少し興味を惹かれるな」 |
コンファインは行いませんでした。 |
召喚士 「そろそろ時間よ。集まりなさい」 |
戦場アナ 「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ!!」 |
召喚士 「……落ち着きなさい」 |