Smart Book
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<<Week8
>> 各種宣言
-WEEK9-
Smart Diary
ピピピピピピピピ、と前触れもなく鳴り響いた甲高い音に思わず肩が跳ねた。まるで夏の森の虫の声みたいに絶え間なく、部屋中から同じ音が一斉に鳴っている。
その中で、いち早く気づいた誰かが張り上げる声。
「スマ本! これ、スマ本が鳴ってる!」
Smart Book。
学生証で、翻訳機で、命綱の、魔法の板で本。普段から使うものでもないそれは、ずっとカバンの中に入れっぱなしだ。
慌てて取り出した板の表面、普段は真っ黒なはずのそこには、何もしていないのにもう何かが映っている。
目深に被ったフードからこぼれる銀色の髪に、柔らかく笑う口許。学園長先生、と気づいた時には、もう先生は静かに話し始めていた。その声が、さっきまでの高い音に代わって自習室のそこここから部屋中へ響いていく。
けれどスマ本から聞こえるそれは、どこかいつもとは違うように聞こえた。普段、まるで学園長だなんてわからないように話してくれるのとは違う。どこが違うのかはっきりとは言えなくても、何かが、
…
…
緊張している?
「日頃の地鳴りなんかで勘付いた者も、恐らく少なくないとは思うが――
いよいよスペリオルが動き出した」
そんな推測は、その名前一つで吹き飛んでしまった。
スペリオル。いつも探索している地下迷宮を作った世界。この剣の世界、グラディアスへ攻め込もうとしている世界。わたしたちが戦うことになる世界。
緊張、なんて言葉では足りない。その瞬間に胸がきゅっと締め付けられて、息ができなくなるような感覚。
それが過ぎれば一斉に、周囲のざわめきが耳に入ってくる。思わずと言った風に本当かと画面へ聞き返す人、うそ、と呟いてそれきり何も言わない人、吐き捨てるみたいに、やっぱり、とだけ苦々しく言った人。
わたしはそのどれにもなれないまま、ただただ声さえ出せないまま。それでも板の上の学園長は、淡々と言葉を続けていく。
「スペリオルによる侵攻の先鋒は、もはやこの学園の領域に足を踏み入れている。
奴らは地下遺跡に蔓延る者達とは違う。
確実にこの世界を乗っ取るために力を付けてきた者達のはずだ。
生半可な気持ちでは返り討ちになる可能性もある――」
そう聞いた時にまず脳裏に浮かんだのは、魔物の群れだ。
地下迷宮で出会ったカニや緑色のスライムとは違う。物語に出てくるような恐ろしい生き物が牛や羊みたいに群れを成して、柵を壊すように迷宮の壁を、塔を、城壁を壊して、外へと出ていく姿。
それは大雨の日の川みたいな勢いで街へ下りて、飲み込む。壊れる街並みと、ひとの悲鳴。
浮かぶ姿は、床屋の看板を教えてくれた人、髪を結ってくれたお姉さん、服を売ってくれたおじさん。
思い出すだけで胸が痛みはするけれど、みんなはなんにも悪くない。みんなはあの街で、ただふつうに暮らしているだけの、ふつうのひとたちだ。
明日も明後日も、そうやってふつうに暮らしていけるはずの。
その未来が、なくなる。枝の先が切れるみたいに、すぱりと。
お父さんみたいに。
わたしたちみたいに。
それは。
それはいや!!
もう叫びそうだったけれど、やっぱりそれも喉から出る声にはならない。今浮かんだその光景が、まだ本当になっていないのと同じように。
現実のものとしてここにあるのは、その心からの気持ちだけ。
そんなのは嫌。誰にもそんな目に遭ってほしくない。
食い入るように見つめたままの画面の上、映っている藍色のローブ姿、その口許の細かい動き。全部が音もなくにじんでいく。
頼りにならない目の代わりに、耳は必死に仕事をしているようだった。スペリオルのことを話す時はどこか硬かった先生の口調は、今はいくらか柔らかい。ゆっくり、小さい子に言い聞かせる時にも少し似て。
「しかし安心して欲しい。
私は、私達はキミ達一人ひとりが日々努力を重ね、
時には苦戦しながらも魔法を駆使し、乗り越えてきた事を知っている。
キミ達は、スペリオルの侵略者をも撥ね退ける力を既につけているはずだ。
胸を張っていい」
…
…
ほんとう? 信じていいの?
まるで子供向けの本から出てきたような、なんだかかわいいとさえ思ってしまうようなものだったとしても、わたしでも魔物を、それも武器の一振りで倒せるくらいになったことを。
それまでに首っ引きで引いた要素武術の教科書、スキルストーンのことをまとめたノート。授業を聞いて、書いて、実践して、復習して。そうやってここで過ごしてきた時間を。
それが、これから来る恐ろしいものをちょっとでも防げるかもしれないって思うことを。
「――この戦いは、皆が全員主人公だ。
我々教師陣も全力でキミ達を守る。
だからどうか、この世界の為に力を貸してくれる事を、切に願っている」
そんな気持ちはSmart Bookの向こうになんて届くはずもないのに、一瞬でも思ってしまった。そんな魔法もあるのかもしれない、って。
主人公だなんて、そうやって言われるまで頭の片隅にさえないような単語だった。もし言われたとして思い浮かぶのは立派な貴族の家の子、この学園に来る前から当たり前に戦える人たち。そういう人のためにあるものだって思ったろう、きっと笑って否定したろう言葉。
でも、先生はそれをわたしにだって言ってくれる。
たったひとりの主人公じゃないし、きっとわたしにそんなすごいものは絶対に務まらないけれど、みんなと一緒の主人公なら、なんとかなれるかもしれない。世界のことは大きすぎてわたしにはわからないけれど。わたしの知っている人たちのために戦う人になら。
ううん、なれる、じゃない。ならなくちゃいけない。そう思いながら、服の袖で零れ落ちそうな涙をぬぐう。
わたしの知っている人たち。わたしが明日もふつうに暮らしてほしいって思う、街や村で暮らすふつうのひとたち。きっとわたしも、あの人たちから見たらそのうちの一人だろう人。
その中で戦えるのは、まずわたしなんだから。
「スペリオルと全く変わんないッスね! 兄貴ィ!」
「うるせぇよ、ジャック。
ちったぁ静かにできんのか」
その気持ちが続いたのは、『侵略者』たちの声が聞こえるまでだった。獣の唸り声でも、ものを壊す音でもない。
ただ、街で遠巻きに見れば避けて通るだろう、そうしてもお構いなしに聞こえてくるような、そして理由もなく怒鳴り声を上げたりしそうな、そんな柄の悪そうな若い男の人の声。
それを諫めるのはもっとずっと落ち着いた年上の人だったけれど、それでもなんだか嫌な感じはした。
こんなところにいて、あんな人が素直に言うことを聞いていて、目元もちゃんと見えないような真っ黒い眼鏡をしている、というだけじゃなくて。
もしここが本当に街の中だったら。そうして、あの人たちが向こうから、同じ話をしながら歩いてきたんだとしたら。
わたしはできるだけ見つからないように縮こまって、足早にその場を通り過ぎるだろう。できるだけ距離を保てるような足取りを考えながら。
それか、通る道自体を変えてしまうかもしれない。回り道になってでももっと大きな、あの人たちのいない道へ。
でも、ここに通れるところなんて一つしかない。わたしたちが塞いでいる道、あの人たちの通りたい道しか。
だからわたしにできるのは、身を縮こめることまで。武器じゃなくてお守りみたいに柄杓を握り締めて、震えていることばっかり。
あの人たちが、そんなわたしになんて構うわけない。それどころか、その場の誰のこともほとんど気にしてなんていないみたいだった。まるでわたしたちなんて、ただの背景にしか見えていないみたいに。
わたしたちよりよっぽど気になることがある、そんな感じを隠しもしない。
そうやって話し込んでいた二人が、不意に話を打ち切った。諫める方だった男の人が、ぐるりとわたしたちを見回す。あの黒い眼鏡をつけていてもわかるくらい。そうやって、初めてわたしたちを見て。
「おめぇら! 全員配置につけ!」
それまでとは段違いに大きな、お腹の底から出したような低い声。
それはわたしには人を怒鳴りつけるのと変わらないものにしか聞こえなくて、思わずびくりと身体が震える。その声と同時に、遠巻きな叫び声が聞こえたから、なお。
その方向、迷宮の入口へ目を向ければ。
そこからなだれ込んでくるのは、ひとだ。
人の群れが、地鳴りのような足音と雄叫びを上げながら、押し寄せてくる。
一歩を踏みしめるたびにがしゃがしゃ鳴る鎧、はためくローブ、揺れる三角帽の先。それぞれの手にある剣に杖。
どこを見たって、魔物と見間違えるわけなんかない。
どうして? そう思う間に、頭に閃くことがある。
スペリオル。今向かってきている相手の名前を、学園長先生以外の口から聞いた一番最初の日。
「さて知っての通り、この世界は
魔法の世界スペリオルに侵略されている。
そのため、それに抗う力を皆につけてもらっているんだ」
私の出身世界ではあるが、見過ごせないからね」
ラングリース先生は、スペリオルの人だ。スペリオルには、人がいる。見た目だって言葉だって、わたしたちと変わらない人たちが。
『侵略者』が魔物だなんて、一言も言ってなかった。迷宮に魔物は住んでいても。
だから、今倒さなきゃいけないのは。わたしの知っている人たちを守るために、戦わなくちゃいけない相手は。
ひと、なんだ。
それを思った瞬間に、体の何もかもが言うことを聞いてくれなくなった。
がくがく震えて崩れそうになる足、さあっと冷え、痺れて柄杓を取り落としそうになる手、細かくがちがちと鳴る歯。
戦わなきゃだめなの。あの人たちをここから進めないために。思い浮かぶ顔みんなを守るために。そしてまずは今ここにいる、同じ班のみんなのために。
だから。だから、止まって!
そう心の中で叫んでも、どれ一つ聞いてくれるものはなかった。
大丈夫。大丈夫。ひとを相手にするの、初めてじゃない。生徒同士の練習だって、少しだけどしてきたもの。生徒同士のランクだって、わたしは最下位じゃない。一回だけだけど、それっきり出てもいないけど、本当に苦手だったけど、勝ったもの。
そう思ったって、一目でわかってしまう。それが気休めの言い訳でしかないってことは。
あんなに血走った眼、あんなに鋭い剣、わたしたちを踏みつぶすことを躊躇しない靴先。
いくら戦ったことがあったって、そんなものがむき出しでこちらに向けられていることなんて、はじめてで。
その時にどうしてか、あの学園長の話が始まる前のことを思い出した。
地震が来ないように祈りながら、自習室でいつものように手紙へ向かってペンを動かしていた時間のことを。
ううん、それは嘘。
ほんとうは、ペンなんて動いていなかった。
『お母さんへ! お元気ですか?』
いつものその書き出しの次にとうとう、わたしは元気です、なんて書けないように思ってしまったから。
なんでもいいから書いておけばよかった。書いて、出して、お母さんの手元へ届くように。それが嘘だって構わない。
何を迷うことがあっただろう。嘘をつくことに迷ったって、なんの意味があっただろう。
今まで嘘を書いたことがないってだけで、本当だけど手紙に書かなかったことなんて、いくらでもあったのに。
みんなに何を教えたくて、何を教えたくないか。そういう、ずるいことばっかり考えてきたのに。
パーティメッセージ
メッセージはありません。
メッセージ
メッセージはありません。
青い鳥メッセージ
メッセージはありません。
参加コミュニティ
参加コミュニティはありません。
アイテム
アルルコはアイテムNo.8 マジックプロテインバー を食べた。
マジックプロテインバー
マイト先生推奨食。食べるとどこからともなくマイト先生がやってくる。
MHP/防御力が増加した!
マイト先生
「
フヌッ!!!?
おおっ、マジックプロテインバーを購入したのだなッッ!!?
感心、感心ッッ!!!」
マイト先生
「ここのマジックプロテインバーはとても質が良いッッ!!
一口齧れば、大胸筋が打ち震え喜びハリツヤ満点だッッ!!」
マイト先生
「さあ!!
共に筋肉に喜びを与えようッッ!!!」
マイト先生
「
マッスルパワーッッッッ!!!
」
魔法学園の声
マルル先生
「ワタシは優しさ? だわねぇ……」
エメロード先生
「私はあまり考えたことは無かったが、
そうだな……誠実であることだな」
パルフィー先生
「せ、誠実さも優しさも必要だと思いますよ。
……わたしは平等であること、かしら……」
ミラージュ先生
「ふーん、皆案外普通ね。
わたくしは全てにおいて完璧であることと、わたくしに傅く事かしら」
ジル先生
「興味ないな」
メリーナ先生
「あらあら~……私は、そうねえ~
ちゃんと健康に気を遣える方かしら~?
ご飯をたくさん食べるのは良いことよね~」
ミラージュ先生
「アンタたち、もうちょっとガツガツしたらどうなの?
そんなオトコなんてごまんと居るでしょ」
マルル先生
「ミラはガツガツしすぎなんだわよ」
パルフィー先生
「……まあ、理想を語るのは良い事だと思いますよ
叶うかどうかは別として……」
ミラージュ先生
「アンタたち……このわたくしの美貌をもってすれば
世の中のオトコなんて、全員わたくしの掌の上なのよ!
今は教師してるから手ェ出さないだけよ!」
エメロード先生
「教師していて生徒に手を出したらクビだぞ」
ミラージュ先生
「わかってるわよ!! ホラ次の授業行くわよ!!」
レイド戦
第9パーティ
岩嵐
PNo.18
真縞島 次郎
VS
岩嵐部隊長
PNo.48
ダインリーカ・ディープシィ
岩嵐魔法兵
PNo.160
レミー・イル・イルベール
岩嵐救護兵
PNo.408
ヴァウヘルミナ・ワッフル
岩嵐救護兵
PNo.699
ころらいころ
岩嵐救護兵
PNo.434
ユリウス・レーヴェン
岩嵐魔闘兵
PNo.637
グレイグロウ・メイソン
岩嵐魔法兵
PNo.662
シャロン・サベラス
岩嵐救護兵
PNo.711
シャルランツァ
岩嵐魔法兵
PNo.728
不確定のグランデバスト
岩嵐魔法兵
PNo.757
シィザ・クラーヴァ
岩嵐魔法兵
PNo.717
アルルコ・リャツカ
岩嵐魔闘兵
PNo.827
シュプレニール・"ソウル"・フルハート
岩嵐救護兵
PNo.838
タタン・トゥエト
岩嵐魔法兵
PNo.839
セオドア・フラグナルド
岩嵐救護兵
PNo.15
イネット・ジェイディエヌ
CHEER
PNo.758
エイロス・チェスティラシャス
CHEER
レイド戦終了
アルルコ は 532 SCを報酬として入手!
アルルコ は 27 TPを報酬として入手!
アルルコ は 53 RPを報酬として入手!
探索
探索中. . .
アルルコ
はSCを280、TPを18手に入れた。
《要素武術》
ラングリース先生
「さあ、今日も要素武術の授業を始めようか」
ラングリース先生
「今日はそうだね……
自然に存在するものたちの属性の話をしようか」
ラングリース先生
「例えばその辺に生えている樹木。
ご神木とかそう言う特殊なのは除くよ。
何にも変哲の無い樹木だけれど、樹属性なんだ」
ラングリース先生
「……いや、当たり前な事なんだけれど、それが前提だよ」
ラングリース先生
「で、その樹木に無理やり土属性やら風属性やらを付与しようとする
さて、どうなると思う?」
ラングリース先生
「土属性を付与すると、岩に変化する場合があるんだ。
風属性は反発して爆発したり、凍ってしまったりすることもある」
ラングリース先生
「ただしそれは必ず起こるわけでは無くて、
それぞれの樹木にも抵抗する力はあるからね。
自然の生命体に無理やり属性を付与させようとすると、
結構反発されたり無効化することもあるんだ」
ラングリース先生
「例えば腕のある魔法使いが、樹木に火属性を付与すれば、
上手くいけばたくさんの木炭を効率的に作ることが出来るかもしれない」
ラングリース先生
「しかし先ほども言った通り、
生命力があるものに無理やり属性を付与させることは、難しいんだ」
ラングリース先生
「理を捻じ曲げる、というのかな。
加工されたものならそうでもないんだけどね
その辺は、あの美しいエメロード先生がよくご存じだろう」
ラングリース先生
「まあ、纏めると……
出来なくも無いけど、生命の宿るモノに無理やり属性を上書きしようとすると危ない、
と思っておくと良いかもね」
・
・
・
ラングリース先生
「おっと、もうこんな時間か……
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね」
ラングリース先生
「しかし時間は時間だ。
今日のところはこのくらいにして、
ゆっくり休息をとってくれたまえよ」
ラングリース先生
「では、また次回」
《要素武術》の授業を1回選択!
アルルコ
はMHPが41増加した。
アルルコ
はMHPが41増加した。
アルルコ
はMSPが17増加した。
アルルコ
はMSPが18増加した。
アルルコ
は防御力が15増加した。
武器 歴戦の柄杓 を 命中力強化!
歴戦の柄杓 の 命中力 が 8 上がった!(TP-1)
防具 制服似のありあわせ服 を 防御力強化!
制服似のありあわせ服 の 防御力 が 9 上がった!(TP-1)
装飾 お隣のおばさん手作りのお守り を MHP強化!
お隣のおばさん手作りのお守り の MHP が 136 上がった!(TP-1)
魔法武器 歴戦の柄杓 の 命中力 が 10 上がった!(TP-1)
目的の決定
レイド後
激闘の中、ジャノン率いるスペリオル勢を抑え込んだ。
岩嵐のジャノン
「チッ、魔法が使えない世界じゃなかったのか?
情報と全然違うじゃねぇか……!」
岩嵐のジャノン
「仕方ねぇ……お前ら!
撤退だ!
」
まだ残っていた兵士たちが次々に消えていく。
どうやら帰還の魔法を使っているようだ。
マスク先生
「よーし、皆。敵は去ったぞ!
まだ完全に警戒は解けないが、とりあえずはお疲れ!」
学園長
「想定は上回っていたが、なんとか耐えきったか……
さて、次は何をしてくるか……」
・
・
・
ゴゴゴゴゴゴゴ……
脅威を振り払ったという安堵の雰囲気が漂い始めたその時、
塔の方角から轟音が発生する。
マルル先生
「
うわわわ!?
じ、地震なのだわ!?」
リベルタ先生
「いや、違う。これは……」
学園長
「しまった!」
塔が轟音と共に崩れていく。
学園の一部を巻き込み――。
ジャック
「
ハーッハッハッハ!
」
ジャック
「コルツィア団特製の強力地烈弾だぜェー!
勝ったと思ったか!
安心したか!?
ザまァみろォ!
」
ジャック
「……って、
うわぁっ!
」
ジャックを巻き込み、塔は無惨にも崩れ去ってしまった。
パルフィー先生
「ああぁ……! 塔が……!
このままでは――!」
ミラージュ先生
「あらら、最後の最後にとんでもない事するわねぇ……
塔の加護は失われていたとはいえ……
これじゃあスペリオルが攻め放題じゃない……」
学園長
「……」
学園長
「これでは……どうにもならないな……
仕方がない……」
学園長
「……スフィア。
――願いの力は、使えるかい?」
???
「……1回だけ」
学園長
「そうか。
これは、災厄を防ぎきれなかった私のミスだ。
……生徒たちに説明する時間も少ないが……やるしかない……
時戻
りの
儀式
を――」
※次回の授業イベントはありません。
成長は行われます。
次回予告
柄杓娘ひとり
遺跡の魔物たち
PNo.717 アルルコ・リャツカ
VS
這い寄る骨