PNo459 ウォルター

不良もヌン茶もしばく会

PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラス

PNo.371 テーコ・オイコフ＝キエフ・トオーコ

PNo.459 ウォルター・アニムセラ

PNo.391 石画波羅　はじめ

PNo.955 ウー

PNo.494 アンベ・Ｓ＝コロン・にぅ

-WEEK5-

	Smart Diary

夢を見ている。そうだ、これは夢だ。
懐かしく忌まわしいあの記憶。
けれど、夢の中では自分自身を律することもできず
目覚めることもできないまま、
ただその記憶を追体験させられる。

自室に篭って菓子を食いながら魔道具を弄り回す己の手。
今のようにすっきりとしてはおらず、
風船のように膨らみ……要するに肥っている。
そんな僕の肩に、しなだれかかる女がいた。
振り返って、彼女を呼ぶ。

『トリア……来てたんだね』

『ええ、ええ。会いたかった、ウォルター。
　わたくしの可愛い可愛い従兄弟くん』

僕の額に柔らかく口づけ、とろりと甘い蜂蜜のような
蕩けた笑みを浮かべる従姉妹。
僕は幼い頃から彼女のことが大好きだった。

『ねぇ、ウォルター……聞いてちょうだい？
わたくしにね、また縁談があったの。
○○家の長男のお方なのですって。
とても美しい男性でね……素敵な人だった。
もう少し家柄の良いお方なら、迷わず婚約したのだけれど、ね……』

僕より4つ歳上の彼女は幼い頃から多くの縁談の話を断っていた。
とても美しい女性であるし、母方はこのアニムセラ家の人間だ。
だから引く手数多というのは間違い無しだろう。
けれど、彼女は頑なに首を縦に振らなかった。
どうして？と以前聞いたら、「待っているのよ」と微笑むだけ。
……もしかしたら。待っているのは、僕なんじゃないかななんて。
僕はそう思い上がっていたんだ。
だって、こんなにも美しい女性が、影では豚だと
馬鹿にされているこの僕にこんなにも優しくしてくれるのだから。

『トリア……僕じゃ駄目かな？　僕、トリアと結婚したい。
僕の父上と母上もいとこ同士で結婚したって聞いたんだ。
それに、僕は……たぶん、他の人には好かれないよ』

『ウォルター……』

聞きたくない。この先はもううんざりだ。目が覚めてほしい。
僕を抱きしめる彼女の陶磁器のような白く滑らかな腕が、
窘めるように僕の背中を軽く叩く。

『わたくしはね、とっても欲深いのよ。
みんながわたくしを欲しがってくれないと嫌。
わたくしも、みんなが欲しがるものを手に入れないと嫌。
今のあなたは如何かしら、ウォルター？
あなたはわたくしを本当に欲しがってるの？
わたくしではなくて、婚約者が欲しいのでしょう？
それでは嫌よ。それに……』

彼女が優しく微笑む。これから告げる言葉がひどく残酷だと
わかっているからこそ、僕が悲しむことを理解していて
それに心から同情しているのだ、と言わんばかりの笑み。

『今のあなたはただの無能な醜い豚よ。
あなたを欲しがる人なんて誰もいないわ。
だからわたくしもあなたなんか要らないの』

……………………………………………………………………………………
ベッドから跳ね起きる。じっとりと汗ばんだ額や頬に、
長い髪が張り付いて不快だった。
洗面台へと向かい、顔を洗う。
冷たい水で顔を洗うのにも慣れた。
鏡の中の自分の顔を見て安堵する。
今の自分は少なくとも肥えた豚ではない。……そのはずだ。
あの出来事のおかげで僕は変わることができたのだと
前向きに捉えることもできるかもしれない。

しかし、思い出すたび、夢を見るたびに僕の顔はひどく歪む。
腹の中が煮えるように熱くなるような、あるいは
ひどく寒くなるような。そんな不快な感覚を覚える。
以来、僕は彼女と会うことを拒むようになった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

——アニムセラ家の邸宅では当主のサディアスと
従者であるアシュベリーがカードゲームに興じていた。

「……ところで、アシュベリー。
今週はウォルターから手紙がなかったが、様子はどうだ？」

「あらまあ……そうでしたの？
誕生パーティでお忙しくされていたから時間がなかったのですね。
ご心配なく。いつもと変わりなく過ごしておられますよ」

ああ、でも。と一つ付け加えて

「ウォルター様はきっと、恋をしているのです」

……サディアスはしばらく黙り込んでいた。

「……家に帰ってこなかったのも、それが理由だろうか。
私が見合いをさせようとしているから」

「どうかしら。前々から彼は女性に興味がなかったもの。
いえ、正確に言えばヴィクトリア様に執着していた。
他の女性に目を向ける余裕はなかったわ」

「そうだな……それはきっと良い兆しだ。
彼女への執着をなんとかしたいと私も頭を悩ませていた故に
様々な縁談を持ち込んでいたのだが……余計な世話だったな」

「何をおっしゃいますの。
サディアス公が息子のウォルター様を心配していることは
彼にもよくわかっています。だから応えようとはしているんですよ」

しかし、サディアスはますますその言葉に肩を落として
カードを机に置いた。側の侍女に紅茶を、と催促する。

「私は口が上手くない。あいつに伝えられているとは思えない。
……私が従姉妹のラモーナと結婚したのは、
従姉妹だったからでも、彼女が私より優秀だったからでもない。
私はラモーナを心から愛していた。
妻亡き今、私の案ずるものは息子のウォルターのことだ。
彼奴が愛する者に巡り会えたなら……結ばれてほしいと願う」

「それなら、どうか喜んでくださいな。
彼も父親譲りの口下手な人ですけれど、恋を通して成長していると」

「……だが、姉のベアトリスのことを思うと恐ろしいのだ。
家の外の人間との婚姻が原因で姉は死んだ。
彼女が愛した愚かな男に唆されて。
私にできるのは残された姉の娘ヴィクトリアを
アニムセラ家の人間として育てることだけ。
　だと言うのに。……彼女の動きは最近怪しい。
私も馬鹿ではない。気づいているんだ、彼女が狂い始めていると」

とうとうテーブルに突っ伏すように頭を抱え込む。
白菫の髪をぐしゃぐしゃとかき乱して、啜り泣いた。

「私にはできるものか……！
姉さんの生写しのような姪っ子を殺せと命じることなど。
ヴィクトリアがいなくなれば、ウォルターも悲しむとわかっている。
ウォルターまで呑まれてしまったら？
そうしたら私に残るものは何もない……
私が愛する大切な者たちが皆居なくなるなど、耐えられない！」

取り乱す男に、アシュベリーはただ子供の時にそうしていたように背を撫でる。

「……大丈夫、大丈夫。
きっと何もかも無くなるなんて、そんなことは起きないわ。
私がアッシュベリーの家名と父の血に誓って、そんなことさせません。
2人のことを心配して見守っているのはあなただけではないのよ。
私はあなたのことも心配だわ。どうか思い詰めないで。
我ら従者も皆、アニムセラ家のため尽くす心構えはできています」

——物語は既に序章を終えて、大きく動き出す頃合。
危惧される愛の喪失の連鎖を断ち切れるか否か。
答えは未だ視えない。
彼が未だ己が愛を認めない限り。
或いは、憎しみを手放さない限り。

	パーティメッセージ

メッセージはありません。

	メッセージ

メッセージはありません。

	青い鳥メッセージ

メッセージはありません。

	参加コミュニティ

コミュニティNo.406 シュトゥルム寮229号室

で、0人の発言がありました。

コミュニティNo.683 パーティ会場(2/18時空)

で、0人の発言がありました。

コミュニティNo.101 貴族達の社交場

で、0人の発言がありました。

	アイテム

ウォルターはとれたて野菜のゴロゴロシチュープレートを食べた。

魔法学園指定農場で採れたばかりの野菜を濃厚なミルクでコトコトと、
優しい味わいのシチューに。パン付き。

MMP/MSPが増加した！

	魔法学園の声

マルル先生
「畑で新鮮なニンジンがたくさん収穫できたわね～
　ふふふ、どんな料理にしようか迷ってしまうだわ……」

ラングリース先生
「やあ、マルル先生ではないですか。
　美味しそうなニンジンが沢山だ。
　重たそうですね、運ぶのをお手伝いしましょう」

マルル先生
「あ、ラングリース先生。
　ありがとう、助かるんだわ～
　ワタシじゃ大量に持てなくて」

ラングリース先生
「フッ、レディを助けるのは当然のことですよ。
　しかしかなりの量ですね」

マルル先生
「そーなんだわ！
　フェルゼン寮の庭の一角で育てていたんだけど、
　今年は実りが良くてたくさん採れたんだわ～」

ラングリース先生
「成程、マルル先生はニンジン料理がお好きでいらっしゃいましたね。
　これなら、さぞ美味しいニンジンのフルコースが出来ましょう」

ラングリース先生
「何故なら貴女のように優しい女性が丹精込めて世話をし、
　そして収穫したニンジン達ですからね
　愛情を沢山受け成長した……
　最早それだけで、高級料理すら凌ぐ程の事でしょう」

マルル先生
「……いやあフツウにお世話しただけなんだけどね
　しかし相変わらずラングリース先生は、
　歯の浮くようなセリフがポンポコ出てくるわねえ
　ある意味感心するんだわね」

ラングリース先生
「フフッ、光栄ですね。
　では私と是非、二人きりで
　見晴らしの良い丘のある畑の見学にでも……」

マルル先生
「手伝ってくれたことはありがたいけど遠慮しておくんだわ
　ニンジンの加工も色々しなきゃならないし」

マルル先生
「あ、これ運んでくれたお礼に、
　ニンジンお裾分けなんだわ
　栄養豊富だから食べると良いだわよ
　それじゃあね～」

ラングリース先生
「…………」

ラングリース先生
「フッ……
　そのままで齧るニンジンも、また美味なものだな……」

	通常戦闘

不良もヌン茶もしばく会			遺跡の魔物たち
	PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラス	VS		遺跡のカラス
	PNo.459 ウォルター・アニムセラ			遺跡のカラス
	PNo.955 ウー			遺跡のカラス

	探索

探索中. . .
ウォルターはSCを240、TPを14手に入れた。

	《治癒魔術》

マルル先生
「はいはい、治癒魔術の授業はワタシのところだわよ～
　今日から本格的に、
　治癒魔術について学んでいくのだわ」

マルル先生
「緊張しなくていいだわよ、最初の内は小さな切り傷が
　治せるくらいを目標に少しずつ学んでいけばいいのだわ」

マルル先生
「本来治癒魔術は、ちゃあんと学ばないと
　多大な精神力を消費したり、回復をかけた時に
　激痛が走ったりするんだけど……」

マルル先生
「まあその辺は、スペリオルの魔法を解析した時に
　良い感じにリベルタ先生がいじくってるらしいから
　大丈夫、安心してだわ」

マルル先生
「さてさて治癒魔術、まずは一番基本となるスペル、
　ヒールがあるだわね
　最初にして最重要、怪我をしたときもこれを持っていれば
　少し安心できるのだわ」

マルル先生
「ただヒールっていうのは、本来己が持っている
　自然治癒能力を高めるものだから、
　病気や毒には効かないから注意して欲しいのだわ」

マルル先生
「まあそれはさておいて、
　まずは基礎からしっかりと学んでいくだわよ
　何事も基礎をおろそかにしてはいけないのだわ」

・

・

・

マルル先生
「はいはいは～い、そろそろ時間だわよ～
　今日のところはここまでにしておくんだわ」

マルル先生
「みんなしっかりと授業を受けてくれて嬉しいのだわ
　しっかりと学ぶことが、今後大切な人たちを
　護るための力になってくれるからね」

マルル先生
「本番で失敗しないように、練習しておくと良いだわよ～
　それじゃ、また次回会いましょうなのだわ」

《治癒魔術》の授業を1回選択！
ウォルターはMHPが32増加した。
ウォルターはMMPが14増加した。
ウォルターはMSPが14増加した。
ウォルターはMMPが14増加した。
ウォルターはMSPが14増加した。
ウォルターは運命力が11増加した。
ウォルターは運命力が11増加した。

PNo.11 ヘレカ・オファイル

からスペル行くぜ必殺ヘレカ様ガード！さあこの防御が見切れるかな！！！この泥の変幻自在な防御が果たして見切れるかなァーーーー！こんなに長い名前頑張って言ってるんだから絶対見切れないよね！頼むやめてくれ！を伝授してもらった！（SC-行くぜ必殺ヘレカ様ガード！さあこの防御が見切れるかな！！！この泥の変幻自在な防御が果たして見切れるかなァーーーー！こんなに長い名前頑張って言ってるんだから絶対見切れないよね！頼むやめてくれ！)

スキルNo.2 シールドの威力が 10 増加！
SP消費量が 2 増加！(TP-1)

スキルNo.2 シールドの威力が 11 増加！
SP消費量が 2 増加！(TP-1)

スキルNo.2 シールドの威力が 12 増加！
SP消費量が 2 増加！(TP-1)

スペルNo.2 シールドをショップNo.2004 地付与で調律！(TP-1)(SC-100)

スペルNo.2 シールドの属性が土に変化！

スペルNo.2 シールドをショップNo.2008 射程減で調律！(TP-1)(SC-100)

スキルNo.2 シールドの威力が 13 増加！
SP消費量が 3 増加！(TP-1)

スキルNo.2 シールドの威力が 14 増加！
SP消費量が 3 増加！(TP-1)

スキルNo.2 シールドの威力が 16 増加！
SP消費量が 4 増加！(TP-1)

スペルNo.2 シールドをショップNo.2024 無詠唱で調律！(TP-1)(SC-100)

スペル名が土塊《対の砦》に変化！

新スペル開発！

土塊《対の砦》は新スペルとして承認された！
スペル名：土塊《対の砦》

スペルNo.4 サプライをショップNo.2011 アクティブ化で調律！(TP-1)(SC-100)

武器騎馬鞭を攻撃力強化！
騎馬鞭の攻撃力が 26 上がった！(TP-1)

防具学園のローブを回避力強化！
学園のローブの回避力が 6 上がった！(TP-1)

装飾アメジストのブローチを MHP強化！
アメジストのブローチの MHP が 79 上がった！(TP-1)

使い魔クルスルクスの MMP が 10 上がった！

使い魔クルスルクスの MSP が 10 上がった！(TP-1)

	目的の決定

	次回予告

不良もヌン茶もしばく会			遺跡の魔物たち
	PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラス	VS		土くれゴーレム
	PNo.459 ウォルター・アニムセラ			這い寄る骨
	PNo.955 ウー			這い寄る骨

	次回朝練予告

	次回風紀戦闘予告

不　良　を　発　見

	チョコレートイベント - 先生

リベルタ先生
「学園中が甘ったるい匂いがするであるな……
　で、貴様の持っているソレからも甘い匂いがするが」

リベルタ先生
「何？　チョコレートだと？
　ほお、この我輩にチョコレートを持ってきたのか？
　中々殊勝なことだな、甘味は頭のエネルギー補給に良い」

リベルタ先生
「別に甘味ばかり食べているわけではないぞ」

リベルタ先生
「……ああ、そういえばバレンタインとかいう時季か。
　だからどこもかしこも甘ったるい匂いがしていたのか」

リベルタ先生
「研究室にこもっていると時間の感覚が無くなるな……
　それはさておき……」

リベルタ先生
「貴様のチョコレート、堪能させて貰うとしよう。

　感謝するぞ、ククク……」

	チョコレートイベント - 個人

PNo.955 ウー

からのメッセージ：

	ウー
	「良いチョコを見つけました～。海の生き物の形に成型したチョコレートのようです。クルスルクスに似て可愛いと思いませんか？ハッピーバレンタインですよ、ウォルターくん！」

	レイド予告

ズズー……ン……

腹の底から響くような地鳴りと揺れが襲ってきた。

マルル先生
「あわわ！
　……び、びっくりしたのだわ……」

エメロード先生
「大丈夫ですか？
　……最近、地鳴りが多いですね……」

マルル先生
「ホントホント、この前も驚いたんだわ……
　危うく収穫したニンジンを、
　井戸に全部落としてしまうとこだったんだわ」

マルル先生
「……何か、
　ヤな事が起きなきゃ良いんだけど……」

エメロード先生
「……そうですね……地下から響いてるようなこの感じ……
　何事も無ければいいのですが」

マルル先生
「や、やめてよエメル～！
　生徒たちも不安になるんだわ～！」

エメロード先生
「そうですね……」

学園長
「…………」

学園長
「（あと3週間といったところか……）」

――スペリオルによる侵攻に、動きがあった。

どうやら【第8回更新】時にレイドイベントの予告が発生するようだ。