Secret Sphere
<<Week2
-WEEK3-

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Smart Diary
ワカメ
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『お母さんへ。お元気ですか? いよいよ学校の授業が始まりました!
 入学前からすごく魔法に詳しそうな人や強そうな人もいて、ちゃんとついていけるか心配していたけれど。
 先生方の授業はとてもやさしいところから始まっているので、わたしでもなんとか大丈夫そうです。
 寮内に自習室もあるし、運動が必要なら他の生徒と朝練や自習をしてもいいと言われたので、がんばろうと思います。

 もうすぐ遺跡の探索に行くことにもなりそうで、わたしはまず戦うことそのものをうんと勉強することにしました。
 授業を担当してくれるラングリース先生は、とってもかっこよくてとっても強い、まるで王子様みたいな男の人です! でもちょっと変わった人みたい。

 もちろん戦うための魔法だけじゃなくて、いろいろな魔法の話が聞けてすごく楽しいです。
 特に人の傷を治す魔法については専門の先生がいて、じっくり話が聞けそうです。
 薬を作るだけじゃなくて、魔法で直接傷を治せたらもっといいお医者さんになれそう!
 

 でも、人のケガや病気の話を聞くといつも村のみんなが心配になります。
 今は体のことがわかる人が誰もいないから。
 どうか体にお気をつけて』





 いきなり便箋に書かずにいらない紙へいくらか下書きをすればよかった、と気づいたのはもう便箋を3枚ダメにした後だった。
 ちょっと文字を間違ったくらいなら、恥ずかしいけど気にしないこともできる。その字だけくしゃくしゃに塗りつぶしたり、白いインクで上から消してしまうことも。
 けれどいくらか書いてしまった文章をまるごとなかったことにしたい時、それじゃあまりにも変だった。

 もう少し早く着いていたら、入学式の前にあったらしい自主補習に参加できたかもしれません。参加したかったな。
 今週の末から、もう遺跡の探索へ向かうそうです。まだ入学してたった数週間なのに。
 戦うことも魔法も、どれだけ勉強しても遺跡へ行くのに十分かどうかわかりません。
 探索学の先生は、遺跡には場合によってはなすすべもなく死んでしまうような罠も考えられると言っていました。

 すごく怖いです。
 わたし、ここに来てよかったのかな。




 それは手紙に書いて出すにはあまりにも早すぎる。
 まだ入学して数週間なのに、は、学園にもわたしにも言えることだから。
 今からそんなことを言い出すようじゃ、きっと母さんはとんでもなく心配するだろう。
 手紙だけじゃ済まないかもしれない。誰かを頼んだり、それか何かの方法でお金を工面して、わたしを迎えに来ることさえあるかもしれない。一緒に帰ろうって。
 
 そうしてくれた方が楽なのかな。そんな思いは消えないけれど。
 その先で、どんな顔をしてわたしは村に帰ればいいだろう。
 それがひとつも思い浮かばないのも怖かった。
 どうやっても許してはくれない気がして。


 遺跡の探索も、そんなに恐ろしいものではないはずだった。少なくとも入学前に話を聞いた時点では。
 その理由のひとつが、もうわたしの手の中にある。

 《SmartBook》。スマ本、と軽く呼ばれるそれ。
 何でできているのかもよくわからない板の表面に軽く触れれば、それは瞬く間に『本』になった。
 表面に浮き出た文字はなぞる度次から次へと湧き出してきて、まるで巻物をそこだけ取り出したように行ったり戻ったりできる。
 青い鳥のマークとともに飛び交うメッセージは見ているだけで目が回るみたいで、ほとんど使ったこともないけれど。
 わたしがちゃんと授業を聞けているのも、持っているだけでわからない言葉でも訳してくれるというそれのおかげだ。
 そしてこれから、危ない時に助けてくれる――転移の魔法を使うことに、いつか、きっと、なる。それは明日かもしれないし、卒業の間際かもしれない。
 それを思えば、魔道具学のリベルタ先生、これを作ったという人の姿が浮かぶ。
 『得体の知れない』なんて言葉がこんなに似合う人なんて見たこともない。教壇から隈の濃い目がぎょろっとこっちを睨んだだけで、まるで魔物に睨まれたみたいな気持ちだった。
 だけどその説明は、その見た目からすればずいぶんふつうだった。
 自分の言っていることを当たり前に信じて、どうすればわたしたちにそれがわかるかを考えながら話す。そこに、先生としておかしなところはどこにもなさそうに見えた。
 先生だってことを抜きにしても、なんだかずいぶんえらそうだったけれど。


 結局遺跡へ向かうなら、この学園でいろいろなことを学び続けたいなら、そのえらそうな自信、そしてそこから繋がる先生たちのことを信じるしかなかった。
 そこまで行き着いて、椅子を立って伸びをする。同室の子はもうとっくに寝てしまって、カーテンの向こうからは静かな寝息。
 これ以上の夜更かしは――ううん。今だって十分迷惑だ。もう寝てしまおう。
 ベッドサイドの小さなチェストに板を置いて、それから立てかけるのは家から持ってきた柄杓。
 持ち手や合わせ目に幾重にも巻かれた布、手垢の染み込んだ柄、あちこち凹んだ先は薄暗い中でもはっきり目に浮かぶくらい焼き付いている。
 それと一緒に見える、それを振る大きな手。それが小さく見えるくらいの高い背。
 
「……もし、もしもの時は……
 助けてね、お父さん」
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パーティメッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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メッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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青い鳥メッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
ワカメ
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参加コミュニティはありません。
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アイテム
ワカメ
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アルルコはアイテムNo.3 マジックプロテインバー を食べた。

マジックプロテインバー
マイト先生推奨食。食べるとどこからともなくマイト先生がやってくる。

MHP/防御力が増加した!

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マイト先生
フヌッ!!!?
 おおっ、マジックプロテインバーを購入したのだなッッ!!?
 感心、感心ッッ!!!」
Icon
マイト先生
「ここのマジックプロテインバーはとても質が良いッッ!!
 一口齧れば、大胸筋が打ち震え喜びハリツヤ満点だッッ!!」
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マイト先生
「さあ!!
 共に筋肉に喜びを与えようッッ!!!」
Icon
マイト先生
マッスルパワーッッッッ!!!
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魔法学園の声
ワカメ
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マスク先生
「……そういえば、この学園で働いてそれなりになるが……
 皆それぞれ、どんな武器を使っているんだ?」

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マスク先生
「俺は、割と何でも使うが主に槍だな。
 威力、リーチ共に扱いやすい」

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ラングリース先生
「ふむ、同僚かつ共同戦線を張る仲間として、
 互いの武器の特徴は知っておいたほうが良いね」

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ラングリース先生
「私は言わずもがな、この愛剣ルクスローゼだ。
 長剣だが色々と独自で手を加えているよ」

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チャーミィちゃん
「ワッフ……
(名前つけてんのかよ)」
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チャーミィちゃん
「ワンワ!! ワンワン!!
(オレサマはキバとツメだ! カッコイイだろう!)」

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リベルタ先生
「我輩は主に宝珠である
 呪術書を使うこともあるが……」

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マスク先生
「……アンタ、たまに分厚い本で殴ってるよな」

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リベルタ先生
「気のせいだ」

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ソージロー先生
「フム……
 拙者は東方の、所謂妖刀と謂れのある一振りでする」

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マスク先生
「妖刀って、呪われているんじゃなかったか?」

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ソージロー先生
「一般的には、そうですな」

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睦月先生
「私は……秘密だ。
 シノビだからな」

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マイト先生
ハッハッハ!! 私は
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チャーミィちゃん
「ワフ
(筋肉だな)」
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マスク先生
「筋肉だろ」

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マイト先生
ウムッ!! その通りッッッ!!」
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朝練戦闘
くらげ
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柄杓娘ひとり魔法学園の生徒
PNo.717 アルルコ・リャツカPNo.973 ひがしや
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ランク戦
亀
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通常戦闘
ワカメ
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柄杓娘ひとり遺跡の魔物たち
PNo.717 アルルコ・リャツカVS苔スライム
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探索
蟹
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探索中. . .
アルルコはSCを220、TPを12手に入れた。
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《要素武術》
海老
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ラングリース先生
「やあ、ご機嫌よう。
 今日も会うことが出来て光栄だ」

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ラングリース先生
「今日も楽しく美しく、要素武術について
 しっかりと学んでいこうじゃないか」

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ラングリース先生
「さて……そうだな、前回チラっと触れたが、要素武術とは
 己の武器にスペルストーンやチューンジェムを使って
 様々な要素を加えていくことなのだよ」

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ラングリース先生
「だから、武術科の皆が主に使用することになるかな。
 ああ、でも安心して欲しい。
 私は魔術科の生徒とも学び合いたいと思っているからね」

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ラングリース先生
「さて、前回は武器に属性を乗せた魔法剣の話を
 ちらっとしたと思うが、覚えているかな?」

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ラングリース先生
「そう、私の愛剣ルクスローゼに付けている、
 光属性の話さ。
 鞘から抜いたときに輝くように細工している」

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ラングリース先生
「勿論、ただ見た目の為だけにつけているのではないよ。
 当然、攻撃した際に光属性で斬ることが出来る」

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ラングリース先生
「是非とも自分に合った属性を探して、
 探索やスペリオルへの対抗を有利にしていってくれ。
 では、今日の授業に入ろうか。
 解らないことは遠慮なく訊いてくれよ」












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ラングリース先生
「おっと……、名残惜しいがもう時間のようだ」

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ラングリース先生
「もっと君たちと語り合いたいところだがね……、
 今日のところはこれくらいにしておこうか」

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ラングリース先生
「それではまた、会えるのを楽しみにしているよ」

《要素武術》の授業を1回選択!
アルルコはMHPが33増加した。
アルルコはMHPが33増加した。
アルルコはMSPが10増加した。
アルルコはMSPが11増加した。
アルルコは防御力が10増加した。

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ワカメ
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アルルコはマジックプロテインバーを購入した。(SC-50)

アルルコはウォークライを購入した。(SC-50)

アルルコはオールヒールを購入した。(SC-50)

アルルコはターゲットを購入した。(SC-100)

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アルルコはアイテムNo.4 エンチャント:アタックを私有化!

アルルコはアイテムNo.7 ターゲットを私有化!

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スペルNo.5 ターゲット をショップNo.2009 攻撃列化 で調律!(TP-1)(SC-100)

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武器 歴戦の柄杓 を 命中力強化!
歴戦の柄杓 の 命中力 が 5 上がった!(TP-1)

防具 制服似のありあわせ服 を 防御力強化!
制服似のありあわせ服 の 防御力 が 5 上がった!(TP-1)

装飾 お隣のおばさん手作りのお守り を MHP強化!
お隣のおばさん手作りのお守り の MHP が 77 上がった!(TP-1)

魔法武器 歴戦の柄杓 の 命中力 が 10 上がった!(TP-1)
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目的の決定
ワカメ
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次回予告
ワカメ
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柄杓娘ひとり遺跡の魔物たち
PNo.717 アルルコ・リャツカVS遺跡のカニ
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