Secret Sphere
<<Week1
-WEEK2-

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Smart Diary
ワカメ
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「人は死んだら花になるんだよ」

主がよく言うことだ。
穏やかに微笑んで、雪の重みで頭を垂れた花を踏みつけて。
燃やしたら、暖かいね と、そのままの顔で眺めていた。
私にはわからなかった。

+ + +

少し前から、花束をくれる人がいた。
花屋の店員だと言う彼には、私が花好きの子供に見えたのだろう。

これ幸いとばかりに、たびたび花を貰いに行った。

この行為で花が減るとは思わないが、
丁寧にラッピングされた花束を燃やすことは、
自然に生えた花とは比べ物にならないほどの達成感を齎した。
その瞬間だけ、とても良いことをした気分になるのだ。

生業だけあって、彼はたくさん花の話をした。
どういう花か。どんなふうに育つのか。
どんな思いが込められているのか。
花にまつわる話を色々。
興味もない話を色々。

嫌気がさしていた。
そういう話を作ったり、信じたりする人々がいなければ、
こんなふうになっていなかったかもしれない。


──その日は、珍しく店の前まで連れて来られた日だった。
大量の花たちが目に入る。地獄のようだ。

Icon
ベンチに座れば花は見えなくなったが、
それでも漂う甘い香りが存在を示して、気分を悪くさせる。
そんなことも知らずに、彼は話し始めた。

「実はね……花束をあげたい人が居るんだ。
 昔からの知り合いというか、幼馴染でさ……」

照れくさそうにエプロンの裾をなおしながら、
知らない誰かとの思い出を語る。

あの花は一緒に出かけた時に見た。
この花があの人のようだから。

……。

「この前の花束に使ったやつ、覚えてるかな?
 あれからもうちょっと考えてみたんだけど」

覚えていない。
なるほど。その人に花束を作るために練習していたわけだ。
真に想いを込めた完成品を、私が手にすることはない。
本当に燃やすべきものが燃やせていない。

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腹が立った。
幸せそうに楽しそうに愛しそうに話している顔に。

お前らが花を植えるからいつまでもこんなことしてるのに。
お前らが花に想いを込めるからこんなことになったのに。
お前らがそんなことしなければ花も燃やされなかっただろうに。
こいつらはいい人みたいな顔で平然としているんだ。

花を植えることが私を苦しめることだと知ったらどうするだろう?
あなたは優しいから 悩んでしまうかもしれないな。
せっかくの心を込めて花を植えることは、素晴らしい行為のはずなのにね。

Icon
そのうち、彼は花を取りに行く。
店の花たちが、一人になった私の目に入る。
知らない誰かの大切なものになる、私を苦しめる花たち。
私を苦しめておきながら人の想いの器になるものたち。


ああ、

燃やしたい──


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気付いたら
花に手を、伸ばして、いた、らしい。

「あ」

ぱちぱち 音を立てて、
あんなに目障りだった花共が燃えている。
あの人の大事な花が燃えている。

「な、なん、で」

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燃えたのはひとつではない。
いつか空想した通りに、手の届く範囲の全ての花が燃えていく。
形だけは覚えていたそれらが、全部同じ灰に変わる。
こんな後先考えずに燃やすつもりはなかったのに。

動くことも出来ずにそれを見ながら……私は。
焦りと、罪悪感と。喜びを感じていた。
だってこれは、『正しいこと』をしているのだろう。


炎に囲まれたまま突っ立っていると、
なにか言葉とともに手を引かれ、そこから引き離された。


Icon
炎に包まれた店から離れると、彼はしばらく呆然としていた。
その目には、騒ぎに気付いて炎を消そうとしている人々。
私は、今のうちに逃げ去らなければならないと考えていた。

「……あ、あ。そうだ。
 シーリゥくん、怪我は、ない……?」

「…え」

彼は。
私を疑っていない様子で。
無理矢理に笑顔をつくって、こちらの身を案じていた。

「は……、ハイ。
 ワタシは……なにも」

Icon

答えると、よかったと言って、安心させるように私の頭に手を置く。
私がどうやって逃げようか考えているのを、炎に怯えていると思ったのか。


Icon
 「大丈夫だよ」


笑いだしそうな感じがした。
そしてそのまま 何か言ってはいけないことを言いそうだった。
喉の奥から込み上げる声を、押し殺した。

怖くて泣いているみたいに見えるだろう?
あなたみたいな人は特に。
こんな様子の相手を疑うなんてできないだろう?


「…ふ、…ぅ、く…
 ぁ…、あは…っ …は、は……。
 …………。」


結局彼は、
私がやったということには気付かないままだった。


+ + +


いつのまにか、帰り道にいた。


彼は、また花屋を再開するだろうか。
そうしたら……、やっぱりこの行いは無駄になるのだ。
いくら燃やしても、それ以上に花は咲いていく。
終わらない。



道路脇の雪の中に、花が埋もれているのが見えた。
また、繰り返し聞かされた言葉を思い出す。

「…何が。死んだら花になる、ですか」

花にしたがっているのは、生きている方だ。

子供も騙せないようなお粗末な幻想が。
そんなお伽話を誰より信じて、こんなものまで作ったのが。
…馬鹿みたいだった。

記憶の中の主がしていたように、花を踏みつけ。
雪ごと、潰れたそれを燃やした。

こんなことまでしたって、
世界から花がなくなる気配は全くなかった。

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パーティメッセージ
亀
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メッセージはありません。
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メッセージ
ワカメ
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PNo.740 灯台宮つつじ
にメッセージを送った。



PNo.544 カーラ
からのメッセージ:
Icon『今日のメニューは焼き豚で決まり!
 それ片付けたらそっち行くから待ってろよ

 オレサマより』

 と言う内容の、差出人の名前が表示されていないメッセージが残っていた。

PNo.740 灯台宮つつじ
からのメッセージ:
Iconつつじ
「よ、シーリゥ。調子はどーだ?
 連絡はこっちでも構わねーからな。
 んじゃな。
 あー、あのカーラとかいうのにもヨロシクな。」
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青い鳥メッセージ
亀
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
ワカメ
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コミュニティNo.89 花が咲いている場所
で、0人の発言がありました。
コミュニティNo.294 フランメ寮のとある一室
で、0人の発言がありました。
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アイテム
ワカメ
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シーリゥは薬草ティーセット~季節のお菓子付き~ を食べた。

複数の薬草をブレンドした魔法学園オリジナルティーと、

運命力が増加した!
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魔法学園の声
ワカメ
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Icon
学園長
「あははは、ほーらとって来い!」

Icon
チャーミィちゃん
「ワワワワン!! ワワワン!!
(もっと!! 遠くに!! 投げろ!!)」

Icon
学園長
「ははは~そうかそうかぁ、チャーミィちゃんは可愛いなあ」

Icon
チャーミィちゃん
「ワワワン! ワッフン!!
(当たり前!! オレサマ超絶プリチー!!)」

Icon
学園長
「うんうん、今日のごはんは
 オニオン抜きのまほたま丼がいいんだね、わかったよ」

Icon
チャーミィちゃん
「ワワ!! ワフン!!
(いや!! 肉が良い!! 肉をよこせ!!)」

Icon
学園長
「うん? そうかそうか、そんなに嬉しい?
 まほたま丼おいしいよね」
Icon
チャーミィちゃん
「ワワン!! ワン!!!
(オレサマの!! 話を!! ちゃんと聞け!!)」

Icon
学園長
「そうだねえ、晴れるといいねえ」

Icon
チャーミィちゃん
「ワワンワ!!!
(キサマ翻訳機能で通じているだろうが!!)」

Icon
学園長
「あははははは」
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通常戦闘
くらげ
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魔法学園の生徒用務員
PNo.214 シーリゥVSオークX
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戦闘終了
ワカメ
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Icon
オーク・X・アムステルダム
皆から愛を込めて【用務員さん】と呼ばれているオークさん。
「○○ですまない……」が口癖で、とあるオークに憧れている。
好きな食べ物は黄金リンゴパイ。
生徒全員を相手に戦うという中々過酷な業務をこなした。
Icon
オークX
「フウウ…………」
Icon
オークX
「オラ、こんなもんで良かっただかなぁ……?
 オメェも、痛いところは無いだか?」
Icon
オークX
「ちょっと痛い目にあってたらすまない……
 これ、お駄賃だ」

オーク・X・アムステルダムが500SCくれた!
ついでに20TP手に入れた!

Icon
名称不明
魔法学園の学園長。
フードをかぶっていて顔は見えないが、声はまだ若い。
オーク用務員に無茶振りをした張本人。
好きな食べ物はまほがくランチプレート。

Icon
学園長
「やあ、双方ともお疲れ様。
 おかげ様で良いデータが取れたよ」

Icon
学園長
「ちなみにオークXくんには射程8に改造して、
 その分威力や命中を落としたチャージを渡したよ」

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オークX
「ええ……?」

Icon
学園長
「威力を減らすとダメージが減るとはいえ、彼の攻撃は痛い。
 シールド等はできるだけつけておいたほうが良い」

Icon
学園長
「さて、それじゃ、オークXくんは休憩していていいよ。」

Icon
オークX
「それじゃ、オラは先に失礼するだよ
 お相手ありがとうだ」

Icon
学園長
「君には今後の説明を軽くしておこう
 疲れているだろうが、もうちょっとだけ付き合って欲しい」

Icon
学園長
「……さて今後なのだが、
 この学園の中心に塔が建っているのは知っているね?」

Icon
学園長
「皆自分が受けたい授業ややりたいことをして貰いながら、
 塔の地下に広がっている遺跡を探索してもらうことになる」

Icon
学園長
「塔の地下に広がる遺跡はとても広く、深い……
 遺跡にはスペリオルからやってきた魔物や兵士がうろついている。
 同時に、スペリオルから流れてきた
 アイテムが発見されてもいるんだ」

Icon
学園長
「それらは全て……この世界の侵攻に対抗する力になる。
 敵を倒せば当然経験が積め、アイテムやスペルは解析すれば
 この世界を守る力となるだろう」

Icon
学園長
「入園式の時の言葉と重なってしまうが、
 我々は君たちを全力で守るつもりだ。
 是非ともそれに応えてくれるように信じているよ」

Icon
学園長
「……無論強要はしないが、ね」

Icon
学園長
「それじゃあ、疲れている時に長々とすまなかったね。
 次回までにゆっくりと心と身体を休めてくれたまえ」

Icon
学園長
「それでは、失礼するよ」
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《保健/薬学》
ワカメ
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Icon
メリーナ・ランド
羊の獣人の養護教諭。マイペースで、会話が間延び気味。
生徒のみならず教師達の健康にも気を遣う包容力がある。
健康に気を遣わない生徒には注意しようとする。
好きな食べ物は塩ワカメサラダ。
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メリーナ先生
「はぁ~い、みなさ~ん、ご機嫌よう~
 ちゃあんと、よく眠れているかしら~?
 ごはんも食べているかしら~?」

Icon
メリーナ先生
「私の授業は~、主に薬学を教えているんですよ~
 それと保健を少々ですね~」

Icon
メリーナ先生
「この学園には~、様々な薬草が生えていたり
 生えていなかったりするので~、
 危険か、そうでないか~、
 ちゃあんと知識を付けておきましょうねぇ~」

Icon
メリーナ先生
「私、ちゃんと授業出来るかしらぁ~?
 ヘンなところがあったら~、言ってくれると嬉しいわぁ~」










Icon
メリーナ先生
「あら~、もうこんな時間ねぇ~」

Icon
メリーナ先生
「みんな、ちゃんと出来たかしら~?
 また薬学に興味があったら~、
 私と一緒にお勉強しましょうねぇ~」

Icon
メリーナ先生
「それじゃあ~、今日はこの辺にしましょう~
 ちゃあんと休むんですよ~?」

《保健/薬学》の授業を選択!
シーリゥはMSPが10増加した。
シーリゥはMSPが10増加した。
シーリゥは防御力が10増加した。
シーリゥは運命力が10増加した。
シーリゥは運命力が10増加した。

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ワカメ
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シーリゥはターゲットを購入した。(SC-100)

シーリゥはサプライを購入した。(SC-100)

シーリゥはエレメント:ファイアを購入した。(SC-100)

line

シーリゥはアイテムNo.2 ターゲットを私有化!
シーリゥはアイテムNo.3 サプライを私有化!
シーリゥはアイテムNo.4 エレメント:ファイアを私有化!

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スペルNo.5 エレメント:ファイア をショップNo.2001 火付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペルNo.5 エレメント:ファイア の属性が 火 に変化!
スペル名が 全部燃やす に変化!

スペルNo.3 ターゲット をショップNo.2010 攻撃連鎖化 で調律!(TP-1)(SC-100)

スペルNo.3 ターゲット をショップNo.2001 火付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペルNo.3 ターゲット の属性が 火 に変化!
スペル名が 燃やす に変化!

スキルNo.1 ショット の威力が 41 増加!
射程が 1 減少!(TP-1)
スペル名が 燃やす に変化!


武器 花燃魔法 を 攻撃力強化!
花燃魔法 の 攻撃力 が 20 上がった!(TP-1)

防具 ぬののふく を 防御力強化!
ぬののふく の 防御力 が 5 上がった!(TP-1)

装飾 御札 を MHP強化!
御札 の MHP が 50 上がった!(TP-1)
名称が 不気味な模様 に変更!

Iconシーリゥ
「なんで、こんな模様なの、でしょう?」

魔法武器 花燃魔法 の 攻撃力 が 10 上がった!(TP-1)
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目的の決定
ワカメ
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PNo.214 シーリゥ
はパーティ なかよ死♡ に参加した!

PNo.544 カーラ
はパーティ なかよ死♡ に参加した!

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次回予告
蟹
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なかよ死♡遺跡の魔物たち
PNo.214 シーリゥVS土くれゴーレム
PNo.544 カーラ土くれゴーレム
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次回風紀戦闘予告
蟹
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風 紀 委 員 の 襲 撃


なかよ死♡極楽ビビッドストリングス
PNo.214 シーリゥPNo.381 囲炉垣 藻衣
PNo.544 カーラPNo.790 サキ
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クリスマスプレゼントト
ワカメ
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枕元にサンタマスクからのプレゼントが置かれた!
エール をゲット!
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お年玉
蟹
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学園長からのお年玉がどこからか落ちてきた……。
OPを5ゲット!
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