| 後期学園生活 30日目 |
| Diary |
**「字書きの為の50音のお題」藍羅さま
(http://kobe.cool.ne.jp/aira2920/50titles/50titles-top.html)よりお題をお借りしています。**
『第十六夜 眠らない街(後編)』
(※グロテスク・暴力的表現がある場合があります。お嫌いな方はご注意ください)
その部屋の中には戦いの熱気が充満していた。
そこに1人立つ少年の髪の色は青みがかった銀色。横顔から見える瞳は明るい紫色。
その容姿を見ているとファンタジーの世界に迷い込んでしまったような不思議な気持ちにさらされる。
もっとも鼻を突く血の匂いや、目の前に広がっている凄惨な状況を見ると、ファンタジーというよりはホラーだった。
「…何や、危なそうやんな〜…」
風夏は小声で呟いて、そっとゆっくり扉を閉めた。
あまり関わり合いになりたくない状況だ。
「君子危うきにフタをする、やもんな」
うんうんと頷きながら、よく分からないことわざを口にする。
と、その扉が急に中からぐいっと引かれた。
開いた隙間に靴を差し入れ、まるであこぎな押し売りのような手段で扉をこじ開けられる。
「今日のノルマは終わったよ。もう休んでもいいだろ」
まだキーの高い子供の声が眠たげに響いた。
風夏は困った顔で周囲を見渡す。
白い廊下には依然として誰の姿も見えなかった。
「そ、そやなー。眠かったら寝たほうがええと思うでっ。寝る子は育つや!」
「…」
怪しまれないようにと余計に声に力が入ってしまう。
それを耳に留めて、ふと少年が顔を上げた。
初めて正面から顔を合わし、風夏は思わず息を呑む。
少年の瞳は風夏と同じように左右で色が違っていた。
左目はアメジストの宝石のような明るい紫色。
右目は透き通った蒼色。
先ほど肉塊を握りつぶした行動とは対極に位置するようなその透明感に、余計に風夏は背筋がゾクリとするのを感じた。
「…あんた」
少年が乾いた唇を舐めて、何事か言葉を紡ごうとする。
その眼前にビシッと指先を突きつけて、風夏は慌てた声で続けた。
「ええから、さっさと戻り! ウチは忙しいんやっ。やることいっぱいあんねんから!」
乾いた音を立てて、その指先が煩そうに払いのけられる。
少年の瞳には疑いの色が浮かんでいたが、それを追求するよりも眠気の方が勝ったようだった。
「まあ、いいか…。こんなところに侵入者が無事で居るはずないしな…」
ぶつぶつと呟きながら、重い足取りで白い廊下を歩き去っていく。
その後姿を見送りながら、風夏はほっと胸をなでおろした。
「こんなところって、一体ここはどこなんやろーなぁ…」
先ほどのことがあってか警戒を少し強めながら、風夏はまた白い廊下を進んでいた。
もし万が一、急に攻撃を受けても対応できるように魔力を練り、いつでもリェンを喚び出せるようにしておく。
相も変らぬ白い廊下。それはやはり奇妙で、何だか気味が悪い。
「…何や?」
延々と続くそれに終止符が打たれたのは、それから十分ぐらい後のことだった。
白い廊下の突き当たりにはこの通路に出てきたときと同様に扉が一枚あり、その扉には赤ではなく青いペンキで何事かが殴り書きされていた。
風夏は今まで歩いてきた廊下を振り返り、もう一度扉に向き直る。
「開けるしかあらへんわ」
あの不気味な赤子が出てきた所に戻るのは論外。
ここまで来る間に階段や外が見えそうな窓とかは一つもなかった。
風夏は指輪をそっと掲げ、小さく相棒の名前を紡ぐ。
呼びかけに応えて、空間が陽炎のように揺らぎ、炎の精霊が姿を現した。
この精霊は好んで人間の女性と同じような外見を取ることが多い。
自分より数cmは上にある赤い瞳を見返し、風夏はコクンと頷いた。
攻撃は最大の防御、もし中にこちらに危害を為しそうなものが居たら、最速で仕掛ける。
それについて、彼女との打ち合わせは不要だった。
一つ深呼吸をして扉の取っ手に手をかける。
「開けるで?」
言葉と同時に、風夏は一気に押し開けた。
その部屋は拍子抜けするほどに静かだった。
「本物がおったわ…」
風夏はかすれた笑い声を零す。
少し前に見た大きなガラスの水槽が、そこにも設置されていた。
しかし今度は空っぽではなく、中には小さな子供の身体が封じられている。
風夏はふらふらと水槽に近づいた。
「そうやんな。あんな生き物が普通におるわけないわ。きっとここで作り出されとんのや」
そっと水槽に手を触れてみる。
指先に伝わる温度は想像したものとは違い、生温かい。
「さっきの子とそっくりやなぁ…」
よく見ると幾分体格が小さくはあったが、水槽の中の子供はさっきの子によく似ていた。
髪の長さは違えど、色は同じく青みがかった銀色。
瞳は閉ざされた瞼の奥にあり色の確認はできないが、面差しも双子といってもおかしくないぐらいそっくりだ。
「あの子も作られた子供なんかな?…あー…何やウチおかしくなりそうや」
映画とかで見たものから想像は出来ても、それが現実に目の前にあるという事態が上手く受け入れられない。
風夏は疲れたようにこめかみを揉み解した。
「もう帰りたいわー…」
随分と長いことここに居る気がする。
夢ならもう覚めてほしいと心から思った。
「…物は試しやんな…。前の時と同じようにしたら、戻れるかもしれへん」
傍らに立っている炎の精霊をちらと振り仰ぎ、再び頷く。
「リェン、ゴーや!」
一瞬の静寂の後、その部屋の中で紅い閃光が弾けた。
遅れて轟音と激しい爆風が一帯を支配する。
すべてが炎の中に消える寸前、風夏は水槽の中の子供と瞳があったような気がした。
それは両瞳ともどこか禍々しい明るい紫色だった。
闇に落ちる意識の中、風夏は聞き覚えのない女性の声を聞いた。
「下の子が目覚めた」
それはどこか喜びを隠し切れない声だった。
「こちらの方が素体に近い…。ひょっとすると……」
そのまま意識はさらに深い闇に落ちていった。
| Message |
澳継(335)からのメッセージ
澳継「あーまあサイズは気にするなwそれはそれで可愛いしな。」
澳継「休みらしいし何処か甘い物食べに行くか?」
ルリ(1081)からのメッセージ
ルリ「…えと…3更新ぶりの……しかも最後で…ごめんなさい(ペコペコ」
ルリ「心配…だよ……うん…」
ルリ「??……そうゆうこと…?……どういうこと?(マテ」
ルリ「えと……ね…今回の終了で…少し休憩しようと…思ってるの…だから…少しの間……お別れだけど…また会えたら……メッセして…ね(手をフリフリ」
ルリ(1081)からのメッセージ
ルリ「…えと…3更新ぶりの……しかも最後で…ごめんなさい(ペコペコ」
ルリ「心配…だよ……うん…」
ルリ「??……そうゆうこと…?……どういうこと?(マテ」
ルリ「えと……ね…今回の終了で…少し休憩しようと…思ってるの…だから…少しの間……お別れだけど…また会えたら……メッセして…ね(手をフリフリ」
| Quick Action / etc |
| 第921パーティ・所属メンバー (Before) |
|
葛城風夏(921) 貫通5 漲溢3 精霊15 魔石15 召喚13 付加15 現在地 F2
|
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| Character Data (Before) |
ENo.921 葛城風夏
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HP | 2494 / 2494
| 1 | 貫通5 | 場所 | F2 [森林LV0]
|
SP | 443 / 626
| 2 | 漲溢3 | 技 | 使用可能技一覧
|
NP | 28 | 体格 | 75 | 3 | 精霊15 | 参 加 団 体
|
CP | 74 | 敏捷 | 190 | 4 | 魔石15 | 0 | 神頼み部
|
PS | 250 | 器用 | 80 | 5 | 召喚13 | 1 |
|
業 | 0(0) | 魔力 | 280 | 6 | 付加15 | 2 |
|
連勝 | 1 | 魅力 | 167 | 7 | | 3 |
|
総CP | 1186 | 生命 | 115 | 8 | ――― | 4 |
|
単位 | -19 | 精神 | 248 | 9 | ――― | 5 |
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突然変異種といわれる、希少な種族の一人。 精霊の加護を受けている。 妖魔に狙われたことが元で、自分の血に覚醒。 幼馴染2人を巻き込んでいく。
性格は人懐っこくて元気。 勝気なタイプで、迷いなく行動を決めるのだが、天然ボケで方向音痴。 何故か関西弁で喋る。
|
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|
No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
|
|
1 | 制服 | 防具 / 10 / 0 / 活力LV1 / 活力LV1 | 防具
|
2 | でかたこ焼き | 魔石 / 7 / 2 / なし / なし | 自由
|
3 | 制服 | 防具 / 10 / 1 / 加速LV1 / なし |
|
4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 0 / 回避LV1 / 体力LV1 | 装飾
|
5 | ナズナ | 植物 / 1 / 3 / なし / なし |
|
6 | MGK前売り券 | 魔石 / 12 / 2 / 魔攻LV4 / なし | 武器
|
8 | 百科事典 | 叩撃 / 8 / 2 / なし / なし |
|
9 | 石ころ | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
|
10 | 石ころ | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
|
12 | 割と凄い雑草 | 植物 / 3 / 4 / なし / なし |
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| イベント戦闘 |
ふうか「ウチと戦うんか? ええ度胸やなー」
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[後]ふうか | 2494 / 2494
| 443 / 626
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 1135 / 1135
| 110 / 110
|
|
ふうかの攻撃!
ふうか「何や分からへん呪文は唱えてみるが勝ちや〜」
サモン・サラマンダー!!
サラマンダーを召喚!
ふうかのSPが130減少!
ふうか「リェン!頼むでっ」
ソウルブレン!!
ふうかのHPが140減少!
ふうかのSPが50増加!
ふうか「何や分からへん呪文は唱えてみるが勝ちや〜」
アースフェイバー!!
ふうかの物理HITが上昇!
ふうかの物理DFが上昇!
ふうかの地属性攻撃力が上昇!
ふうかの地属性防御力が減少!
ふうか「何や分からへん呪文は唱えてみるが勝ちや〜」
ゴーストステップ!!
ふうかに 瞬発LV2 を付加!
ふうかのSPDが上昇!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[後]ふうか | 2354 / 2494
| 74 / 626
|
[前]サラマンダー | 1764 / 1764
| 313 / 313
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 1135 / 1135
| 110 / 110
|
|
ふうかの攻撃!
ふうか「うちは炎のほうが得意なんやけどなぁ…まあ、ええか(何」
フェアウィンド!!
ふうかのSPDが上昇!
ふうかのWAITが減少!
サラマンダーのSPDが上昇!
サラマンダーのWAITが減少!
歩行雑草のSPDが低下!
歩行雑草のWAITが増加!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[後]ふうか | 2354 / 2494
| 8 / 626
|
[前]サラマンダー | 1764 / 1764
| 313 / 313
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 1135 / 1135
| 110 / 110
|
|
ふうかの攻撃!
ホーミングミサイルはSP不足によりキャンセルされた!
戦闘フェイズ
ふうかの魔攻LV5
ふうかの魔法ATが上昇!
ふうかの活力LV2
ふうかのMHPが上昇!
ふうかの活力LV2
ふうかのMHPが上昇!
ふうかの回避LV2
ふうかの物理EVAが上昇!
ふうかの魔法EVAが上昇!
ふうかの体力LV2
ふうかのMSPが上昇!
サラマンダーの物攻LV1
サラマンダーの物理ATが上昇!
TURN 1
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[後]ふうか | 2990 / 3148
| 33 / 725
|
[前]サラマンダー | 1764 / 1764
| 313 / 313
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 1135 / 1135
| 110 / 110
|
|
ふうかの攻撃!
ふうか「いつもの手やけど〜」
オートレスト!!
ふうかに 平穏LV3 を付加!
サラマンダーの攻撃!
ファイアタックル!!1
歩行雑草に407のダメージ!
歩行雑草に109の火属性ダメージ!
ふうかの平穏LV3
ふうかのSPが14増加!
ふうかの攻撃!
歩行雑草に871のダメージ!
歩行雑草の攻撃!
サラマンダーは攻撃を回避!
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
歩行雑草が倒れた!
ふうか「ええ勝負やったで♪ また出直してきや〜」
戦闘に勝利した!
100 PS、 0 CPを獲得!
ふうかは 新鮮な雑草 を入手!
BATTLE END.
| Normal Action / etc |
召喚 のLVが1上昇しました。(- 26 CP)
召喚 のLVが1上昇しました。(- 28 CP)
サモン・ミニドラゴン を習得!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
神頼み部 の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
魅力 が 1 上昇!
CPが 52 増加しました!
NPが 1 増加しました!
E2に強制移動されました。
|
| Shout!! |
| Event |
メイリン=ブラックスター
[分類]下っ端音楽教師 [性別]女性 [年齢]27
黒の長髪に黒い瞳、正装を好んで着用する。主な担当はピアノ&オルガン、知識はあるが技術が無い。どんなミスをしても心からの笑顔で凌ごうとする。 料理も趣味。知識はあるが技術が無い。
|
|
|
音楽室の方が騒がしい。 「い・・・、いけませんよ・・・そんな一斉に・・・。順番です、順番っ!」 音楽室には音楽教師のメイリンが、そして彼女を囲むようにして怪しげな楽器が浮んでいる。その周りには多くの学生が倒れている。 「それでは・・・・・・次は貴方です、よろしくお願いしますね。・・・何か決め台詞言わないと戦う気分になれませんよね。えぇと・・・。」 そう言って彼女がこちらを指差すと、楽器達もこちらを向いて妙な威圧感を漂わせる・・・ 「ひ・・・弾き殺して差し上げますねっ!」
|
| イベント戦闘予告 |
| 第921パーティ・所属メンバー |
|
葛城風夏(921) 貫通5 漲溢3 精霊15 魔石15 召喚15 付加15 現在地 E2
|
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| Character Data |
ENo.921 葛城風夏
|
HP | 2509 / 2509
| 1 | 貫通5 | 場所 | E2 [特殊LV1]
|
SP | 424 / 630
| 2 | 漲溢3 | 技 | 使用可能技一覧
|
NP | 29 | 体格 | 75 | 3 | 精霊15 | 参 加 団 体
|
CP | 72 | 敏捷 | 190 | 4 | 魔石15 | 0 | 神頼み部
|
PS | 350 | 器用 | 80 | 5 | 召喚15 | 1 |
|
業 | 0(0) | 魔力 | 286 | 6 | 付加15 | 2 |
|
連勝 | 2 | 魅力 | 173 | 7 | | 3 |
|
総CP | 1238 | 生命 | 115 | 8 | ――― | 4 |
|
単位 | -19 | 精神 | 248 | 9 | ――― | 5 |
|
突然変異種といわれる、希少な種族の一人。 精霊の加護を受けている。 妖魔に狙われたことが元で、自分の血に覚醒。 幼馴染2人を巻き込んでいく。
性格は人懐っこくて元気。 勝気なタイプで、迷いなく行動を決めるのだが、天然ボケで方向音痴。 何故か関西弁で喋る。
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|
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No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
|
|
1 | 制服 | 防具 / 10 / 0 / 活力LV1 / 活力LV1 | 防具
|
2 | でかたこ焼き | 魔石 / 7 / 2 / なし / なし | 自由
|
3 | 制服 | 防具 / 10 / 1 / 加速LV1 / なし |
|
4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 0 / 回避LV1 / 体力LV1 | 装飾
|
5 | ナズナ | 植物 / 1 / 3 / なし / なし |
|
6 | MGK前売り券 | 魔石 / 12 / 2 / 魔攻LV4 / なし | 武器
|
7 | 新鮮な雑草 | 植物 / 2 / 2 / なし / なし |
|
8 | 百科事典 | 叩撃 / 8 / 2 / なし / なし |
|
9 | 石ころ | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
|
10 | 石ころ | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
|
12 | 割と凄い雑草 | 植物 / 3 / 4 / なし / なし |
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