後期学園生活 30日目



基本行動宣言成功
戦闘行動宣言成功 [イベ][デュ][援護][大乱]
 └ 技設定 セリフ 必殺技名 を変更


Diary


 
   第29話「Last Game」 ― 後期学園生活29日目 ―


 カーテンからの隙間から覗く陽光、賑やかに囀る小鳥。午前七時を廻って、けたたましく騒ぎ出す紅い目覚まし時計を、可憐は頭まで被った布団の中から伸ばした手で探り、黙らせる。
 いつもならそこで上半身を起こすのであるが、今日はそれっきり可憐の動きが途絶えた。
 動き出すより、このまま布団の中で楽な体勢をしていたかったし、何よりこの時間になってもまだ眠い。
 いや、それ以前に、動きたくても、今の可憐の身体では動くことが出来ないのだ。

 「3」……。
 この数字が表す意味……可憐が負け続けた数字、そして可憐が失った数字。
 三日前、サッカー部員。乱蹴されるサッカーボールにこれでもかというほど身体中を打ち付けられた上、最後には強烈な蹴りを直接腹部に喰らって倒れた。
 一昨日、美術部員。殺人筆によって身体中を縦横に切り刻まれた上、最後には残酷な呪いを正面から浴びて意識が遠のいた。
 昨日、ゴールデンハムスター。可憐が繰り出した攻撃をいとも簡単に跳ね返された上、大量に罠を設置。身動きが出来なくなったところに、身体中を噛まれて敗北した。
 腹部を始めとする身体中に付けられた痣、胸部を始めとする全身いたるところに刻み込まれた傷痕、肩口を始めとする可憐の全てに残った歯型。
 ……もう、これ以上可憐には傷をつける場所が無い。といえば少し過剰表現になってしまうが、それくらい可憐は傷だらけだった。それと同時に可憐からは血の気が失せていた。
 この三日間で、どれだけの血液を失っただろう。魔法使いにとって、自分の血液は魔法生成の媒介にもなる。失えば失うだけ魔力量が落ちるのは当然だし、魔法威力も落ちる。
 それ以前に、生体を維持するのが辛くなってくる。頭に満足な血流が行かないわけだから、思考も満足に働かない。
 考えることすら辛いから、こうやって何も考えずにいることが、血液の無駄遣いを防ぐことにもなっていた。

 ただ、これまでの戦闘では、内臓などの内部器官はやられずに済んでいる。どれだけ傷ついても、心臓の機能停止とか、肺の機能停止とか、脳の機能停止とか、そういう事態にならなかっただけ幸いだと思う。
 たくさん傷も貰っているし、機能低下は避けられないが、停止は避けられた。

 昨日は、傷だらけ、痣だらけの身体を、引きずるように帰ってきて、傷の治療も何もしないまま、もちろんシャワーも浴びないし、何も食べないまま、ベッドに半ば倒れこむようにして横になった。
 容姿なんて関係ない、自尊心なんて関係ない、次の日どうなってしまうかなんて関係ない、とりあえず可憐には休息が欲しかった。何も考えずにただ休める時間が欲しかった。
 まぁ、そういうわけだから、今こうやって動けないのも無理は無い。
 動けば身体中が痛むから、動かないでいるのが得策だった。

 ……そうやって自分を正当化しようとしているのも限界がある。何十度目かの自問自答の後、ようやく起き上がった時には、もう午前九時を廻っていた。
 制服のまま寝てしまっていたので、まずは着替えようと思い、そしてそのために、シャワーで血で汚れた自分の身体を洗い流そうと思った。

 鏡に映りこんだ自分の身体を見てみると、改めて、自分がどれだけ傷を負ったかを知ることになる。見事なまでに傷だらけの身体、全体的に自分の血液によって赤く、いや紅く染まっているのがわかる。汚れた制服を脱ぎ捨てたとき、血液特有の、錆びた鉄のようなにおいがした。
 シャワーから出る湯を浴びたときに、傷口に奔るむずがゆいような、されど我慢の出来ない痛みに耐えながら、とりあえず身体を洗い流した。
 次に、ようやく傷の治療にあたる。
 数が多すぎるので、一つ一つに施していくのは時間が掛かるので、身体中を包帯でぐるぐると巻くことで決着した。さすがに、顔とか手とか、服からはみ出て露出してしまうところは避けたが、ほぼ身体中に巻きつけた。
 そして、ようやくいつも通りに学校へいく準備が出来たときには、午前十時を過ぎていた。


  ∽∽


 後期になってから何度目になるか解らない遅刻。前期はそんなことまったくなかったのに、後期になって、ケガをして、次の日が辛くなって、そうしているうちに、遅刻が多くなっていた。
 最初は罪悪感を抱き起こさせた、誰もいない前庭。しかし、今はもうこの光景に慣れ始めている。
 可憐はいつものように、生徒玄関から校舎に入ろうとしたが、あと数メートルというところで、邪魔された。というのも、目の前を鍋を運んでいる炊飯係が横切ろうとしたからだった。鍋の中身は鮮やかな紫色をしている……一体どんな料理を作ろうとしているのか?
 そう思って眺めていると、どうやら米、米と言いながら横切っていく。あれはきっと、青色一号他様々な食品添加物で着色した素材であり、別に害のある食べ物ではないのだ。そう思うことにして、何も無かったかのように通り過ぎようとしたら、攻撃を喰らった。
 一瞬、それがどこから飛んできたのか解らなくて、辺りをきょろきょろと見渡してみて、それがさっきの炊飯係だということに気付くまで十秒近く掛かった。
「えっとですね、米だけでなくて、お肉も足りないんですよ」
「はぁ……」
 可憐に話しかけてくる炊飯係。さっきの攻撃以来、攻撃意志は見えそうに無い、そう判断して、会話に応じることにした。
「ですから、貴女の身体を供してもらいます」
「……え?」
 何を言ったのかよく聞き取れなかった。
「ですから、貴女の身体を供してもらいます」
「……」
 訳が分からない。一体何を言い出すかと思ったら……。
 冗談が過ぎていr……なかった。
 炊飯係はエプロンのポケットから銀のおたまを取り出すと、持っていた鍋の紫の液体を掬って、可憐にぶっ掛けようとした。咄嗟に避けたものの、その液体は可憐の足に少し掛かり、その場所が疼いた。
(……そっか)
 ようやく理解した。つまり、あの紫色の液体は料理ではなく、戦闘でつかう薬品だった。おそらく麻痺剤もしくは衰弱剤。
 そうと解ったら、可憐もようやく戦闘態勢に入る。四度目の敗戦は赦されない。だから、今日は最初から飛ばした。
(四度目は、無いんだよね……)

 事あるごとに振りかけられる液体は無視して……激しく動くたびに痛む傷は無視して……唯魔法を唱え続けた。液体の効果は凄まじいもので、最終的には手足が痺れてあまり動けなくなった。それでもなお攻撃の手を緩めなかったのは、もう後が無いという想いで向かっていったから。
 ホーミングから始まって、カマイタチを連発。そして幾度目かのカマイタチのあと……。
「その焔は、わたしのためにすべてを灼き尽くしてくれますか?」
 フラン・フロリエ・フレアグローリア。
 これまで何度となく失敗してきたこの魔法、今可憐が持っているなかで最大の魔法を、相手に向かって貫き通した。あまりダメージを与えれた訳ではなかったけど、成功は一つの自信となった。
 最後に、可憐は唯一自由自在に動かせる左腕で、鮮やかに終焉の風を巻き起こし、その幕を下ろした。


  ∽∽


 連敗は、この手で止めることができた。傷だらけになって帰ってくることなど、もう終わりにしたかった。今日は久々に治療をしなくて済む。
 鉱石を手に入れたことよりも、単位を減らさなかったことよりも、まずそのことが嬉しかった。

========================================

閑話休題。

修羅場を抜けて、ぼーっとしているうちに、いつの間にか締め切り最終日となっていました。

というわけで、今慌てて更新しています。
最後の更新なのに、こんなに適当でいいんでしょうか。


Message


フレア(2)からのメッセージ
ウィス「(これで何連敗か数えるのが面倒に)(ぁぁぁ」

ウィス「(一回で3桁回復するのなら協力なのだけどそうは行かず…ハッピーサークルとかで補佐すればよかったかも)(皮算用」

フレア「ここまでいくともはや教師が安定した稼ぎ相手ですからね…
まぁ今回で最後の可能性があるのでなんともですが(’’;」

Quick Action / etc




特に何もしなかった。



精霊研究会 Group Message


フレア(2)からのメッセージ
フレア「色々ありましたが、今期はこれにて中断…おそらく終了となります。リセットで再開だった場合は…どうしようかな…(’’」

“ルビーアイ”ルーシー(650)からのメッセージ
オスカー「結局精霊は覇者になれずじまいでしたね。解析が進んでいる状況だっただけに残念です。今までお世話になりました!!」

ルナフィ(1091)からのメッセージ
ルナフィ「短い間でしたけどありがとうございました〜♪」

Amber HolinessAngel・所属メンバー (Before)



香坂可憐(887)
復活6 逆境3 魔術15 精霊15 命術12 召喚10
現在地 F6


Character Data (Before)


ENo.887 香坂可憐
HP3209 / 4185

1復活6場所F6 [山岳LV0]
SP837 / 837

2逆境3使用可能技一覧
NP29体格1273魔術15参 加 団 体
CP213敏捷1434精霊150天空眺望同好会
PS1080器用1145命術121精霊研究会
0(0)魔力3696召喚102
連勝1魅力1277 3
総CP1493生命2218―――4
単位6精神3179―――5
= Profile =
種族人間
性別少女
年齢16歳

純真さを象徴するかのような、明るく澄んだ瞳も、可愛らしさを象徴するかのような、つやのある長い髪も、日本人にしては珍しい、純正な琥珀色をしている。
あまりに琥珀色が映えているので、制服の袖から覗く透き通った肌も、心なしか琥珀色掛かって見える気がする。
ただ、その綺麗な色を備え持っている彼女だが、体躯は儚げで、あまりにも華奢だった。

整っていることは確かだが、あどけなさの残るその顔立ち。
甘えたように聴こえる声質。
さらに、子供っぽい性格から、実年齢より下回って見られることがほとんど。
一応、高校生なのだが……。

幼い頃に両親を不慮の事故で亡くしており、それ以来”暗闇”と”孤独”が苦手。
でも、泣いてばかりいる自分が嫌いだから、弱い自分に打ち勝つことを誓った。

紅茶と空を眺めることが好き。
蒼穹、夕空、星空……と暇さえあれば空を見上げている気がする。
休みの日は、午後に紅茶を口にしながら、空を眺めてのんびりしていることが多い。




Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1白樺植物 / 8 / 15 / なし / なし
2ナズナ植物 / 1 / 3 / なし / なし
3制服防具 / 10 / 1 / 物攻LV1 / なし防具
4キュアポーション(HP+1200)消耗 / 1 / 0 / なし / なし
5FRAGMENT〔命中LV1〕其他 / 0 / 0 / なし / なし
6メガネ装飾 / 12 / 0 / 回避LV1 / なし
7火打ち石鉱物 / 13 / 3 / なし / なし
8蒼光の聖環魔石 / 11 / 0 / 魔攻LV1 / なし自由
10十六夜ノ童装飾 / 22 / 11 / 回避LV1 / なし装飾
11レストポーション(SP+300)消耗 / 1 / 1 / なし / なし
12幻想連珠魔石 / 34 / 9 / 風LV1 / 回避LV1武器
14楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし
15楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし



イベント戦闘



Amber HolinessAngel 所属

可憐(887)

† V S †
歩行小石

Enemy




可憐「えっと、あの……できれば痛くなければいいな……」

歩行小石「ごっつぅぅ・・・」



BATTLE START!!



非接触フェイズ
[列]名前HP/MHPSP/MSP
[前]可憐3209 / 4185

837 / 837




[前]歩行小石1338 / 1338

95 / 95




可憐の攻撃!
可憐「…………」
ホーミングミサイル!!
歩行小石に1551のダメージ!
可憐「ふぅ、ひとまずこれだけ終わりました」


可憐の攻撃!
可憐「…………」
ホーミングミサイル!!
歩行小石に1450のダメージ!



戦闘フェイズ


可憐の風LV1
可憐の風属性攻撃力が上昇!
可憐の風属性防御力が上昇!
可憐の回避LV1
可憐の物理EVAが上昇!
可憐の魔法EVAが上昇!
可憐の物攻LV1
可憐の物理ATが上昇!
可憐の回避LV1
可憐の物理EVAが上昇!
可憐の魔法EVAが上昇!
可憐の魔攻LV1
可憐の魔法ATが上昇!

歩行小石「ごっつぅぅ・・・」
歩行小石が倒れた!




可憐「わたし、まだ生きてる……」

戦闘に勝利した!

100 PS、 0 CPを獲得!

可憐石ころ を入手!

BATTLE END.




Normal Action / etc




G6に移動しました。

命術 のLVが1上昇しました。(- 24 CP)
命術 のLVが1上昇しました。(- 26 CP)
命術 のLVが1上昇しました。(- 28 CP)
魔力22 上昇しました。(- 36 CP)
魔力22 上昇しました。(- 39 CP)

ライフリーク を習得!
イグゾーション を習得!
サモン・シェイド を習得!
ハードウィンド を習得!

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

十六夜ノ童 への ナズナ の有料付加に失敗しました。(- 50 PS)

CPが 61 増加しました!

NPが 1 増加しました!



Shout!!


ソラ(926)の叫び!
ソラ「単位って、−方面に傾くんですね。挽回出来る自信無いです。」

ディーン(1190)の叫び!
ディーン「最後の戦いなら、もう少し強力な敵にあたるべきだったな……。」


Event



何者かと遭遇した!


イベント戦闘予告



Amber HolinessAngel 所属

可憐(887)

† V S †
黒魔術部員

Enemy




Amber HolinessAngel・所属メンバー



香坂可憐(887)
復活6 逆境3 魔術15 精霊15 命術15 召喚10
現在地 G6


Character Data


ENo.887 香坂可憐
HP4213 / 4213

1復活6場所G6 [森林LV1]
SP864 / 864

2逆境3使用可能技一覧
NP30体格1273魔術15参 加 団 体
CP121敏捷1454精霊150天空眺望同好会
PS1130器用1145命術151精霊研究会
0(0)魔力4156召喚102
連勝2魅力1277 3
総CP1554生命2218―――4
単位6精神3179―――5
= Profile =
種族人間
性別少女
年齢16歳

純真さを象徴するかのような、明るく澄んだ瞳も、可愛らしさを象徴するかのような、つやのある長い髪も、日本人にしては珍しい、純正な琥珀色をしている。
あまりに琥珀色が映えているので、制服の袖から覗く透き通った肌も、心なしか琥珀色掛かって見える気がする。
ただ、その綺麗な色を備え持っている彼女だが、体躯は儚げで、あまりにも華奢だった。

整っていることは確かだが、あどけなさの残るその顔立ち。
甘えたように聴こえる声質。
さらに、子供っぽい性格から、実年齢より下回って見られることがほとんど。
一応、高校生なのだが……。

幼い頃に両親を不慮の事故で亡くしており、それ以来”暗闇”と”孤独”が苦手。
でも、泣いてばかりいる自分が嫌いだから、弱い自分に打ち勝つことを誓った。

紅茶と空を眺めることが好き。
蒼穹、夕空、星空……と暇さえあれば空を見上げている気がする。
休みの日は、午後に紅茶を口にしながら、空を眺めてのんびりしていることが多い。




Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1白樺植物 / 8 / 15 / なし / なし
2ナズナ植物 / 1 / 3 / なし / なし
3制服防具 / 10 / 1 / 物攻LV1 / なし防具
4キュアポーション(HP+1200)消耗 / 1 / 0 / なし / なし
5FRAGMENT〔命中LV1〕其他 / 0 / 0 / なし / なし
6メガネ装飾 / 12 / 0 / 回避LV1 / なし
7火打ち石鉱物 / 13 / 3 / なし / なし
8蒼光の聖環魔石 / 11 / 0 / 魔攻LV1 / なし自由
9石ころ鉱物 / 2 / 0 / なし / なし
10十六夜ノ童装飾 / 22 / 11 / 回避LV1 / なし装飾
11レストポーション(SP+300)消耗 / 1 / 1 / なし / なし
12幻想連珠魔石 / 34 / 9 / 風LV1 / 回避LV1武器
14楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし
15楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし



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