| 後期学園生活 3日目 |
| Diary |
第二話「小鳥たちの囀りの呼ぶほうへ」 ― 後期学園生活02日目 ―
涼しくも、心地よい風の吹く秋の朝。橙色のカーテンの隙間から射す光と、小鳥たちのさえずりで可憐は眼を覚ました。ゆっくりと起き上がってカーテンを開ける。朝の光が突き刺さるように可憐に射し込んできて、眩しさに可憐は思わず眼を細める。そして自室を出て、洗面台で軽く顔を洗い、完全に眠気を追い出した。
今日から後期が始まる。もう少しだけ休日気分に浸っていたかった気もするが、それでも登校しなければならない。後期は自分の卒業認定が関わってくる大事な学期だからだ。
『単位が欲しくば教師を倒せ』なんでこんな厄介な制度を、うちの学校は作ってしまったのだろうか? 可憐はそれが疑問でしかたがない。否、実際のところ、そういう疑問はどうでもいいのかもしれない。問題となるのは過程ではなく結果。現実がそうである以上、生徒には順応性が求められる。
学園の真紅の制服を着て、準備は完了した。制服のままキッチンに入って、朝食の準備をする。
現在、家には可憐一人しかいない。なぜなら可憐の両親は可憐が幼い頃に事故で死んでしまったからだ。それも、二人揃って……。結果、とあるマンションの一室にあった香坂家の主はそのまま可憐となり、それからずっと独りで生活してきた。料理、洗濯、家事についてはすべて自分でやらなくてはならないから、もちろん一日の食事も自分で用意しなくてはならない。
今日の朝食はフレンチトーストにポテトサラダ、そしてコーンスープだった。朝だから簡単に調理できるものを、と考えてつくった品。それを可憐はリビングで独りで摂る。
「いただきます」
パンを口に運びながら、可憐はこれからの学園生活について考えていた。これから後期が終わるまで、戦って戦って戦うだけの生活が始まる。おそらくは流血騒ぎも日常茶飯事となるような生活になってしまうかもしれない。可憐は今更ながら、この学園に入ったことを後悔した。しかし……。
「立ち向かわなきゃ……だめなんだよ……ね?」
皿の上を全て空にして、可憐は大きく深呼吸した。
∽∽
校門が見えてきた。
そして同時に白亜の建物も見えてきた。一見、何の変哲のない白だが、この白も次第に紅に染まっていくのだろうか……?
考え事をしていたからだろうか、最初は別にその存在について気にも留めなかった。しかし、よくよく考えてみると、根本的な違和感に気付いて、可憐はその場で硬直した。
可憐の視界の真ん中に、突如現れた妙な棒。
「後期学園生活を迎えるにあたり、訓練用の棒を用意致しました。後期の学園には様々な敵が徘徊することになります。戦闘の練習にご利用ください」
突如鳴り響いた校内放送。前期の最後の最後で突如システム変更が告げられた時と同じような感じで、機械的な声で放送が鳴り響いている。前期はまったく考えなかったが、これは放送局が教師陣に乗っ取られたという結果ではないだろうか……。
そうしているうちにも、目の前に現れた棒がニョキニョキと形を変えて、手が生え足が生え、棒人間となった。
「順応性、順応性……」
可憐は小さく呟いた。学校が教師陣に乗っ取られるくらいの学園だ、もう何が起こってもおかしくない。
「はいこんにちはッ! 私はマイケルと申しまーす! 校長の御指示でアナタの戦闘練習のお手伝いをさせていただきますよォッ!! 前期で鈍った勘を取り戻してくださいネェーッ!!」
棒人間―マイケルはそういうと、ボクシンググローブを振ってシャドウボクシングの真似をした。
「……な……一体なに?」
とりあえず、相手が突然戦闘体勢に入ったのは確かだ。
「えっと……」
とりあえず、状況的に異常事態なのは確かだ。
「まずは……」
とりあえず、相手がいきなり殴りかかってきたので、こっちも応戦する必要があった。応戦か死か、無論応戦する。
可憐は左腕にバングルを、首にはペンダントを装着した。両方とも、後期が始まる際に作っておいた魔石だ。これを身につけることで、可憐も魔法が使えるらしいのだが……。
「そんな、いきなり魔法だなんて……」
できるわけない。でも……。
可憐は軽く眼を閉じた。魔法なんてまったくしらないはずなのに、魔法なんて空想のことだと考えていたのに……。なんか、できる気がする……。可憐の周囲の空気が変わった。突如にして近寄りがたい空気が流れた。
可憐は瞳を開けた。そして、軽く左腕を伸ばしてみた……。
棒人間めがけて、左腕のバングルから、何か大きな力が飛んでいった。
「これが……魔法?」
しかしそれは、やすやすとかわされてしまう、同じ要領でもう一度やってみたが、またもやかわされた。そうしているうちに、マイケルは可憐に接近していた。しまった、第一撃は相手に与えてしまうことに……ならなかった。
「あれ?」
避けれる……。
何故か知らないけど、相手の攻撃が見切れていた。
(もしかして……)
これが、魔石の力なのだろうか?
魔石を装備するだけで、魔法を自在に操ることができるのだろうか?
(それじゃあ……)
可憐は再び眼を閉じた、こんどはさっきより一層精神を集中させる。そして……。
「飛び散る炎、向かう先は唯一つ……」
自然と詠唱呪文が口から発せられた。そのことに自分自身が一番驚きながら、可憐は詠唱していた。
再び、爆ぜる魔法。こんどは炎のおまけつき。炎属性魔法だ……。
∽∽
マイケルの様子がおかしいことに気付くのに、そんなに時間は掛からなかった。何がおかしいというと、やはり、自分自身に猛毒を付加していることだろうか?
そうしているうちに、決定的な事が起こった。
「終わりですッ!これぞ現役時代の多くの試合に決着をつけた必殺技ッ!!」
「え?」
思わず眼を疑った、マイケルは自分で自分にクロスカウンターを発動させた。
勝ってしまった。それも最も訳のわからない方法で……。
「いったい、なんだったんだろう……?」
文字通り、朽ち果てたマイケルを、後ろめたかったけどその場に放置したまま、白亜の城に突入した。
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閑話休題。
冒頭、わかる人にはわかると思いますが、僕の過去の産物をリファーしたような感じです。
いや、僕は別にそういうつもりだったのですが、後々読み返してみればそう想ったというか・・・。
最初の戦闘で、必殺技が発動されたのはいいものの、威力が想ったほどではありませんでした。
まあ、最初なのでこれくらいが妥当なのかもしれません。
・・・どうなのかは解りませんが。
| Message |
フレア(2)からのメッセージ
フレア「お久しぶりですー、人によっては初めましてになるんですけどね(^^;(テストの扱いによる」
PL「今期は以前以上ののんびりペースになる危険がありますが。まぁ気楽にどうぞですよ(__)゛」
ウィス「(対戦相手はのんびりさせてもらえないけどね…)」
| Quick Action / etc |
ItemNo. 5 脚 から 迷神の遺産 という 魔石 を作製しました。(- 0 PS)
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| Group Message |
精霊研究会 に対するフレア(2)からのメッセージ
フレア「そろそろいいかな…団体「精霊研究会」へのご参加ありがとうございますー、大きな活動…は未定ですがじっくりと確実に、と…よろしくお願いします(..)゛」
| Amber HolinessAngel・所属メンバー (Before) |
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香坂可憐(887) 復活1 逆境1 魔術5 精霊8 命術1 現在地 I5
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| Character Data (Before) |
ENo.887 香坂可憐
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HP | 1140 / 1140
| 1 | 復活1 | 場所 | I5 [特殊LV1]
|
SP | 222 / 222
| 2 | 逆境1 | 技 | 使用可能技一覧
|
NP | 1 | 体格 | 75 | 3 | 魔術5 | 参 加 団 体
|
CP | 34 | 敏捷 | 75 | 4 | 精霊8 | 0 | 天空眺望同好会
|
PS | 50 | 器用 | 75 | 5 | 命術1 | 1 | 精霊研究会
|
業 | 0(0) | 魔力 | 142 | 6 | | 2 |
|
連勝 | 1 | 魅力 | 75 | 7 | | 3 |
|
総CP | 74 | 生命 | 90 | 8 | ――― | 4 |
|
単位 | 0 | 精神 | 90 | 9 | ――― | 5 |
|
彼女を一言で形容すると「琥珀色の空」
少し大きめで、琥珀色の澄んだ瞳。 腰の辺りまで伸びる、同じく琥珀色のつやのある髪。 整っているとは思うんだけど、子供っぽい顔。 制服の袖からは、薄い琥珀色の肌が垣間見える。
声質は、無邪気で明るい声。 甘えたようにも聴こえないことも無い。
事実、どうしようもない甘えん坊。 一応高校生なのだが、こういう性格と、童顔から、実年齢より子供っぽく見える。
空を眺めるのが好きで、毎日の日課になっている。 蒼穹は沈んだ気持ちを晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるし……。 夕空は明日への勇気をもらえる気がする……。 だから、彼女の空への思いは日に日に強くなるばかり……。
幼い頃に両親を事故で亡くし、それ以来「暗闇」と「孤独」が嫌いになった。 誰もいない家は、とても静かで……。 そして、一人でいることが辛くなってきて……。 夜になると、暗闇の中で一人、寂しさに耐え切れずに泣いていた……。
彼女が願うは『強い人間になりたい』こと。 寂しさに負けて、ただ涙を流すような弱い人間にはなりたくないから……。
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No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
|
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1 | 空想格子 | 魔石 / 2 / 2 / なし / なし | 自由
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2 | 濃灰の魔環 | 魔石 / 5 / 2 / なし / なし | 武器
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3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
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4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
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5 | 迷神の遺産 | 魔石 / 2 / 2 / なし / なし |
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| イベント戦闘 |
Amber HolinessAngel 所属
可憐(887)
† V S †
眼鏡娘
Enemy
|
可憐「えっと、あの……できれば痛くないのがいいな……」
眼鏡娘「眼鏡外さないでくださいね、存在否定ですから!」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]可憐 | 1140 / 1140
| 222 / 222
|
|
|
|
[後]眼鏡娘 | 665 / 665
| 151 / 151
|
|
可憐の攻撃!
可憐「えっと、まずはこうやって先手を取ってみる……」
マジックミサイル!!
眼鏡娘に214のダメージ!
可憐の攻撃!
可憐「こうやって最初にどれだけ相手にダメージを与えられるか、それが勝つための技術のひとつなんだよね?」
マジックミサイル!!
眼鏡娘に190のダメージ!
戦闘フェイズ
TURN 1
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]可憐 | 1140 / 1140
| 182 / 222
|
|
|
|
[前]眼鏡娘 | 261 / 665
| 151 / 151
|
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可憐の攻撃!
可憐「えへへ、この炎で優しく暖めてあげる」
フレア!!
眼鏡娘に147のダメージ!
眼鏡娘に117の火属性ダメージ!
可憐「とりあえず、ここまでは順調・・・なのかなぁ?」
眼鏡娘の攻撃!
眼鏡娘「今時の眼鏡娘は毒だって吐くんです!」
ポイズン!!2
可憐に115のダメージ!
可憐は猛毒に抵抗!
可憐の攻撃!
可憐「えへへ、この炎で優しく暖めてあげる」
フレア!!
眼鏡娘に150のダメージ!
眼鏡娘に116の火属性ダメージ!
眼鏡娘の攻撃!
眼鏡娘「今時の眼鏡娘は毒だって吐くんです!」
ポイズン!!2
可憐は攻撃を回避!
眼鏡娘「眼鏡買い直さなきゃ・・・っ」
眼鏡娘が倒れた!
可憐「まだまだこれから……。願わくは、一人前になれますように……」
戦闘に勝利した!
250 PS、 4 CPを獲得!
可憐は メガネ を入手!
BATTLE END.
| Normal Action / etc |
精霊 のLVが1上昇しました。(- 8 CP)
精霊 のLVが1上昇しました。(- 9 CP)
精神 が 16 上昇しました。(- 9 CP)
魔力 を訓練するにはCPが足りませんでした。
生命 が 16 上昇しました。(- 9 CP)
カマイタチ を習得!
アクアストリーム を初習得!
ホーミングミサイル を初習得!
天空眺望同好会 の活動をしました!
精神 が 1 上昇!
生命 が 1 上昇!
天空眺望同好会 の活動をしました!
精神 が 1 上昇!
生命 が 1 上昇!
天空眺望同好会 の活動をしました!
精神 が 1 上昇!
生命 が 1 上昇!
CPが 32 増加しました!
NPが 1 増加しました!
|
| Shout!! |
| Event |
| イベント戦闘予告 |
Amber HolinessAngel 所属
可憐(887)
† V S †
ワンゲル部員
Enemy
|
| Amber HolinessAngel・所属メンバー |
|
香坂可憐(887) 復活1 逆境1 魔術5 精霊10 命術1 現在地 I5
|
|
| Character Data |
ENo.887 香坂可憐
|
HP | 1313 / 1313
| 1 | 復活1 | 場所 | I5 [特殊LV1]
|
SP | 256 / 256
| 2 | 逆境1 | 技 | 使用可能技一覧
|
NP | 2 | 体格 | 75 | 3 | 魔術5 | 参 加 団 体
|
CP | 35 | 敏捷 | 75 | 4 | 精霊10 | 0 | 天空眺望同好会
|
PS | 300 | 器用 | 75 | 5 | 命術1 | 1 | 精霊研究会
|
業 | 0(0) | 魔力 | 142 | 6 | | 2 |
|
連勝 | 2 | 魅力 | 75 | 7 | | 3 |
|
総CP | 110 | 生命 | 109 | 8 | ――― | 4 |
|
単位 | 0 | 精神 | 109 | 9 | ――― | 5 |
|
彼女を一言で形容すると「琥珀色の空」
少し大きめで、琥珀色の澄んだ瞳。 腰の辺りまで伸びる、同じく琥珀色のつやのある髪。 整っているとは思うんだけど、子供っぽい顔。 制服の袖からは、薄い琥珀色の肌が垣間見える。
声質は、無邪気で明るい声。 甘えたようにも聴こえないことも無い。
事実、どうしようもない甘えん坊。 一応高校生なのだが、こういう性格と、童顔から、実年齢より子供っぽく見える。
空を眺めるのが好きで、毎日の日課になっている。 蒼穹は沈んだ気持ちを晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるし……。 夕空は明日への勇気をもらえる気がする……。 だから、彼女の空への思いは日に日に強くなるばかり……。
幼い頃に両親を事故で亡くし、それ以来「暗闇」と「孤独」が嫌いになった。 誰もいない家は、とても静かで……。 そして、一人でいることが辛くなってきて……。 夜になると、暗闇の中で一人、寂しさに耐え切れずに泣いていた……。
彼女が願うは『強い人間になりたい』こと。 寂しさに負けて、ただ涙を流すような弱い人間にはなりたくないから……。
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No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
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1 | 空想格子 | 魔石 / 2 / 2 / なし / なし | 自由
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2 | 濃灰の魔環 | 魔石 / 5 / 2 / なし / なし | 武器
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3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
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4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
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5 | 迷神の遺産 | 魔石 / 2 / 2 / なし / なし |
|
6 | メガネ | 装飾 / 12 / 3 / なし / なし |
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