後期学園生活 3日目



基本行動宣言成功
戦闘行動宣言成功 [イベ][デュ][援護][大乱]
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成功 [イベ][デュ][援護][大乱]
 └ 技設定 を変更


Diary








 下を見ると、低空で飛んでいるために地面が近かった。昨夜に降った雨で土は濡れていたはずだが、頭上に輝く元気一杯な太陽によって早くも乾かされていた。つ、と地面から目を離し、視線をやや上方へ向ける。そこには青い空を背景にしている丸い物体があった。球体は私の体よりも大きく、表面には二本の線が描かれ、穴も一つ開いていた。線や穴は微妙に動くらしく、特に穴は形も変えるようで今は逆三角形になっている。下部からは一本の棒が生えているが、正確に言うならそれは逆で球の方が棒から生えてきたのだ。どちらかといえば、生えてきたというより突き刺したと言った方が正しい気がしないでもない。棒はそこそこの長さであり、その途中や球の逆側からは一回り細い棒が生えている。細い棒はやたらと柔軟性があるらしくそれなりにしなり曲がっており、それぞれの先端には小さめの球体がくっついていた。途中に二本、真中の棒の下端に二本、計四本の細い棒は手足で、軸の棒は胴体だ。頭部の球体にある口と思しき穴を動かして、人型棒状物体は自身をマイケルだと名乗った。
 上方より落下してきて地面に突き刺さり、にょきにょきと四肢を生やして変化させ人型となった棒。まさにふってわいたという表現が相応しい登場をしたマイケル。どうやら彼は戦闘訓練用に学園という組織が用意したものであるらしい。学園、つまりはこの島全体はこれから戦闘を大々的に行っていくので、その練習としてマイケルが出されたようだ。そのこと自体はいいのだが、私まで参加させられているというのはどういうことだろうか。学園に所属した覚えは当然無い。ということは、もしやマイケルは無差別に戦闘訓練を仕掛けているのかもしれない。いや、本当ならばそれでいいのだ。他の場所と隔離されているこの孤島では、無差別にやったところで部外者を巻き込むことなんてありえることがないはずなのだ。そしてさらに言えば、そこらへんを飛んでいるような普通の虫ならばともかく、この奇妙な学園に所属しているとか、私のように妖怪の類であるとかいった場合には、たとえちっぽけな虫といえど戦闘可能者として認識されてもおかしくない程度の力があるのだ。恐らく私が何の力を持たない虫けらか、あるいはこの時期にここの建物に近づかなければマイケルとの戦闘に巻き込まれることはなかっただろう。要約すれば、何と言うか私が不運であるが故にこのような事態になったことになるのか。いや、一応もう一つだけ別の可能性があるが、建物の備品を破壊したために捕捉されたなどとは、この後が怖いのであまり考えたくない。
 一通りの現状理解をし、そこで思考を止める。今更何を考えたところで現実は変えられないのだから、どうして今があるかを考えるだけではなく、今何が出来るか、今何をすべきかも考える必要がある。何にしろ、戦闘態勢で向ってくるマイケルを止めるには、実力行使で応じるしかないのだろうから。

 マイケルが土埃を上げながら、決して遅くない速度で距離を詰めてくる。元々それほど離れていたわけではないので、二歩踏み込んできただけでこちらを射程範囲内に捉える。私の高さは大体マイケルの頭部よりやや低い位置だったが、マイケルが僅かに上体を沈ませたので目の前のあたりに頭が来た。そうして、上体を沈ませるのと同時に下方に動かした右腕が地面すれすれから突き上がってきた。とっさに後方へ急加速し、目の前を風を巻いて通り過ぎる私の体ぐらいある拳を回避する。私からして見ればさながら大砲のようだ、あまり心臓に良いとは言えない。天へと振り抜かれた右腕を狙って前へ飛ぼうとした瞬間、空振りの隙を無理矢理埋めて敵が左拳を放ったのが見えた。直線的に向かってくる砲弾に対し、前へ進む勢いを殺せない。迫る拳へ逆に速度を緩めずに、しかし下方へと身を傾ける。ち、と翅を掠る音を聞きながら急降下していき、地面にぶつかる直前で体勢を立て直し、脚の横を通って背面に回りこみながら今度は急上昇する。敵が振り返りながら放った裏拳の風を感じながら、空の方を向いて飛んでいく。
 相手の攻撃が届かない位置で停止し、一息をつく。周囲の他の者たちの様子を見てもわかるように、マイケルは拳打を中心とする戦い方をするようだ。飛び道具を持っていなさそうであるし、腕が届かないところは即ち攻撃射程範囲外だ。かわすことが出来たとはいえ、先手を取られ、尚且つ反撃をできなかったのは悔しい。マイケルの強さは中々のようで、負けるとは思わないが、さほど余裕があるともいえない。ここは安全に勝ちを重視した戦術でいかせてもらおう。今のようなマイケルでは攻撃不能な位置から、私の機動性を生かした一撃離脱の戦術。上手く相手を翻弄し、こちらの接近に反撃を合わせられないようにしながら、少しづつ攻撃を当てていく算段だ。少し卑怯かもしれないが、これが戦闘である以上この程度なら誰も責めはしないだろう。

 私は、この時敵が絶対に攻撃できないと思って油断をしていた。実際に全てを確かめたわけでもないのに、自分の都合の良いように決め付けて、相手を侮っていたのだ。それは、こと戦闘中においては致命的なことだった。



 ふと、影が差した。一瞬で大きく跳び上がり太陽を背にしたマイケルが、私よりも高い位置から拳を振り下ろしてくる。私は完全に虚をつかれ、目を瞠ったまま身体は硬直していた。ぎしり、と自分の体が立てる音を聞きながら、拳が身体全体を軋ませていくのをゆっくりと感じていた。拳が振り抜かれて私の体と離れると、それまで遅々としていた世界が急速にその速度を上げた。何が何だがわからない速さで景色が流れたと思うと、何か大きい物にぶつかって身体が一際大きく鳴いた。目の前には何も無く、軋みの音だけがそこにあった。暗い、暗い、何も無い世界。

 ――そして、世界に光が戻る。時間にして秒にも満たない間だが、殴られた衝撃と地面に叩きつけられた衝撃によって意識が軽く飛んでいたらしい。軽い音を立てながら少し離れたところにマイケルが着地する。まさか跳んで攻撃を仕掛けてくるとは思わなかったが、実に良いのをもらってしまった。今のは完全に私の失敗だ。油断せずにしっかりと相手を見据え構えていれば、空中での姿勢制御が出来ない不安定な拳打などかわすことは容易であったはずだ。相手と違って飛行できるという有利な点があったのに、それが逆に慢心を生み隙をも産んだのだ。空を翔ける者が地を駆ける者に自分の土俵である大空で負けたのだ。何たる体たらくだろうか。久々の戦いで精神がたるんでいたようだ、もう二度とこんな無様な真似は晒さない。
 妖力を刀に通し、前方を見る。マイケルは再び距離を詰めるべく向ってきていた。最初と違い多少の距離があるが、今度はこちらからも打って出るためすぐに縮まる距離だろう。地面に腹部が掠るか掠らないかぐらいの超低空で飛んでいく。マイケルが四歩目の踏み込みをした時点で相手の射程範囲内となり、ざ、と土埃を立てながら足を止めて右拳を打ち下ろしてくる。体を横に傾けて回避、ひゅおと風きり音が横を掠め、重心が崩れて地面に激突しそうになるのを強引に立て直す。続けざまに左拳が同じく打ち下ろされる。飛行速度を上げて前方へ滑り込むようにして回避、翅の一枚が逃れ切れなかったようで衝撃が来るが無視をする。そのまま相手の股下を潜り抜け、すぐさま急上昇。頭部を通り過ぎたあたりで背面宙返りをして、下方を向く。進行方向には振り返って後ろを見たマイケルの頭。そのまま少し距離を開けて後頭部のあたりまで降り、旋回して体の向きを頭の方へ変え、全速力で突進する。後ろにいないとわかって前へ戻ってくるマイケルの顔。瞬間、球の中心に小さい刀が突き刺さり、そのまま頭を貫通し砕いていった。

 ぱらぱらと破片が地面に落ち、マイケルだった棒が倒れる。どういう原理か、破片は勝手に集まり再び球体になって棒に刺さったかと思うと、最初に生えてきた時の逆写しのように棒へと収納されていった。手も足もいつのまにか消えていて、残った一本の棒も空へと浮かびどことも知れぬ場所へ飛んでいった。この間、数秒足らず。現れるのが唐突なら、去っていくのも唐突な存在だった。
 棒が青空へと吸い込まれて消えたのを確認した瞬間、全身から力が抜けた。緩慢に降下していき、地面へと着地する。渇ききった砂埃が風によって巻き上がり、体の色をすこしくすませる。普段ならあまり好ましくないことだが、今はそれよりも少し休みたかった。訓練ではあったが、あのような本格的な戦闘は長い間していなかった。一撃良いのをもらって、久しく感じていなかったひりつくような闘争の空気を認め、何とも言いようがない破壊の衝動が沸きあがってきて、先程のような一歩間違えたら失敗するような危険な戦法を取ってしまったのだ。成功したからいいものの、どう考えても攻撃を喰らってしまう可能性の方が高かった。もっと安全且つ確実な方法があったというのに、どうにもよくないことだ。戦闘において勝気でいるのはよいのだが、しかし冷静さを失ってはいけない。これから先、もっともっと戦闘をすることになるのだから、そういう点は気をつけることにしよう。

 体の調子を確かめながら、ゆっくりと上昇する。いつまでも硬く埃っぽい土の上で休んでいるわけにもいかない。場所を変えて休憩を取ろうと思うが、さて、どこがいいのだろうか。とりあえず、後方の建物は却下だ、未だ戦闘音が続いているし、何よりあの材質では休める気がしない。やはり植物のあるところがいいだろう。疲れた体を癒すためにも見目美しく、香気高い花が沢山あるところがいい。そう考えたところで、ここのすぐ近くには花畑が多くあるということを思い出した。まずはそこにいこう。そこにいってしっかりと休んで、それから今後のことを決めるとしよう。
 そうして、来た時とは逆にまったく速度を出さずに、ふらふらと飛んでいった。傍から見れば普通の蜂が踊ってるように見えるかもしれない、などとくだらないことを考えながら。



 ――かくして、刀を抱く妖しい蜂は、奇妙な学園生活へと巻き込まれていくことになるのでありました。






Quick Action / etc




特に何もしなかった。



第1729パーティ・所属メンバー (Before)



蜂刀(1729)
必殺1 孤高1 刺撃5 武具5
現在地 B5


Character Data (Before)


ENo.1729 蜂刀
HP1427 / 1427

1必殺1場所B5 [花園LV1]
SP200 / 200

2孤高1使用可能技一覧
NP1体格1063刺撃5参 加 団 体
CP38敏捷1084武具50Bug's Blade
PS50器用1085 1
0(0)魔力756 2
連勝1魅力757 3
総CP74生命1128―――4
単位0精神859―――5
= Profile =
種族妖蟲
性別不明
年齢不明



空を裂き、肉を裂き、魂を裂き、  小さき体。小さき力。小さき命。

 そして銀閃は唯飛んでいく。     しかし刃はどこまでも鋭い。



       虫を操り、  刀を刺し、  世を生き、
        魂を運ぶ。  命を奪う。  死を見る。



           空を飛ぶは一寸の虫。
           空を飛ぶは一本の刀。
           空を飛ぶは一匹の妖。


   彼の身は小さく鋭く、――ひたすらに現世を彷徨うのみ。






Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1刀針刺撃 / 4 / 3 / なし / なし自由
2刀針刺撃 / 7 / 2 / なし / なし武器
3制服防具 / 10 / 2 / なし / なし防具
4胸章装飾 / 10 / 2 / なし / なし装飾
5植物 / 0 / 1 / なし / なし



イベント戦闘



第1729パーティ 所属

蜂刀(1729)

† V S †
歩行雑草

Enemy




歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」



BATTLE START!!



非接触フェイズ
[列]名前HP/MHPSP/MSP
[前]蜂刀1427 / 1427

200 / 200




[前]歩行雑草683 / 683

110 / 110





戦闘フェイズ




TURN 1
[列]名前HP/MHPSP/MSP
[前]蜂刀1427 / 1427

200 / 200




[前]歩行雑草683 / 683

110 / 110




蜂刀の攻撃!
ブレイク!!
クリティカル!
歩行雑草に416のダメージ!
歩行雑草の物理DFが低下!


歩行雑草の攻撃!
蜂刀に80のダメージ!


蜂刀の攻撃!
ブレイク!!
歩行雑草に360のダメージ!
歩行雑草の物理DFが低下!


歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
歩行雑草が倒れた!




戦闘に勝利した!

100 PS、 0 CPを獲得!

蜂刀新鮮な雑草 を入手!

BATTLE END.




Normal Action / etc




体格16 上昇しました。(- 10 CP)
生命17 上昇しました。(- 11 CP)
精神15 上昇しました。(- 8 CP)

Bug's Blade の活動をしました!
  敏捷1 上昇!
  器用1 上昇!

Bug's Blade の活動をしました!
  敏捷1 上昇!
  器用1 上昇!

Bug's Blade の活動をしました!
  敏捷1 上昇!
  器用1 上昇!

Bug's Blade の活動をしました!
  敏捷1 上昇!
  器用1 上昇!

Bug's Blade の活動をしました!
  敏捷1 上昇!
  器用1 上昇!

CPが 32 増加しました!

NPが 1 増加しました!

B4に強制移動されました。



Shout!!


瑞奈(4)の叫び!
瑞奈「早寝早起きはおとめの基本ー!一杯の牛乳はおとめの浪漫ー!伸びろ身長!」

べるきり(217)の叫び!
べるきり「こっち来た奴って意外と少ないね。このルートは見落としやすかったってことかな?」

榊つぁん(955)の叫び!
榊つぁん「叫んだってだれもいやしねぇーよちくしょう!!!メスー!雌はドコダァ!(ォィ」

ルビー(1323)の叫び!
ルビー「まさかとは思うんだけど前回叫んだの私だけ?何で??叫んだのが恥ずかしいじゃない!(汗)」


Event



何者かと遭遇した!


イベント戦闘予告



第1729パーティ 所属

蜂刀(1729)

† V S †
歩行雑草

Enemy




第1729パーティ・所属メンバー



蜂刀(1729)
必殺1 孤高1 刺撃5 武具5
現在地 B4


Character Data


ENo.1729 蜂刀
HP1637 / 1637

1必殺1場所B4 [花園LV0]
SP230 / 230

2孤高1使用可能技一覧
NP2体格1223刺撃5参 加 団 体
CP41敏捷1134武具50Bug's Blade
PS150器用1135 1
0(0)魔力756 2
連勝2魅力757 3
総CP106生命1298―――4
単位0精神1009―――5
= Profile =
種族妖蟲
性別不明
年齢不明



空を裂き、肉を裂き、魂を裂き、  小さき体。小さき力。小さき命。

 そして銀閃は唯飛んでいく。     しかし刃はどこまでも鋭い。



       虫を操り、  刀を刺し、  世を生き、
        魂を運ぶ。  命を奪う。  死を見る。



           空を飛ぶは一寸の虫。
           空を飛ぶは一本の刀。
           空を飛ぶは一匹の妖。


   彼の身は小さく鋭く、――ひたすらに現世を彷徨うのみ。






Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1刀針刺撃 / 4 / 3 / なし / なし自由
2刀針刺撃 / 7 / 2 / なし / なし武器
3制服防具 / 10 / 2 / なし / なし防具
4胸章装飾 / 10 / 2 / なし / なし装飾
5植物 / 0 / 1 / なし / なし
6新鮮な雑草植物 / 2 / 2 / なし / なし



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