 | 後期学園生活 2日目 |
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| Diary |
「まったく！ ロールプレイヤーという人種はどうしてこう無神経なんだろうね！」
ある日の夜、いつものように煙草を吸いながら更新結果をチェックしているとパピーが突然叫び声を上げた。ふとテレビを見るとブラウン管に『埼玉のストーカー少女月宮、容疑を否認』とこれ見よがしにテロップが踊っていた。
そうなのだ。ここの所、積みゲーの消化に追われて忘れていたがパピーは大のロールプレイヤー嫌いだったのだ。意味合い的には２種類ある。空想上の人物を性的対象と捉える人間とそれをウリにキャラクターを作る人間だ。もっとも日頃の彼の行動はどう考えてもゲームプレイヤーの存在自体を忌避しているとしか思えないのだが。
「そうだね。パピーのいうとおりだ。ロールプレイヤーはおぞましいよ」
私は焦った。何故なら今の今まで眺めていた非同期ネトゲのキャラクターが猫耳のロリータだったからだ。
○○たん萌え。こんなものをチェックしているのがばれてしまえば、パピーにからかわれる材料を与えてしまう事になるだろう。それだけは嫌だ。素早くホームにジャンプしてyahooに切り替える。一般人ぶるのにyahooは欠かせない。アダルトサイトを隠すためにもこの手を使いつづけている。そして未だ見破られたことは無い。これは私のささやかな自負のひとつだった。
「……まさか君は、ロールプレイヤーじゃないだろうね」
「変な言い掛かりはやめてくれ！ だいたい君こそ前期ALIVEで萌えキャラに力づくで関係を迫っていたんじゃないのか！？ どうして僕も混ぜてくれなかったんだい！」
パピーは眉間に皺を寄せながらうんざりしたように頭を掻いてみせる。
「どうも君は人狩りの事をおおいに曲解している節があるね。あいにく僕にはそういった趣味は残念ながら無いんだよ」
風向きが変わったのを察知したのかパピーは早々に自分の部屋へと退散した。
私はため息をつくと、灰となった吸い殻を灰皿へとねじ込んだ。まただ、またやってしまった。
マウスを専用フォルダでダブルクリックするとそこには集めつづけた『禁断の記録』が寂しそうにこちらを見上げていた。またたくまにlzhファイルを思うさま解凍してしまいたい衝動にかられる。ここは、やはりパピーに現実というモノを教えてやったほうがいいのかもしれない。大衆のニーズがここまで来ているという事を。そしてロールプレイは素晴らしい日本古来の文化である、という極めて根源的な事実を。
「……何をするつもりなんだい」
私はパピーをディスプレイの前に座らせると、おもむろにディスクへと例のものを滑らせた。
「解凍にしばらく時間がかかるから」
「って説明もなしかい。まったく」
パピーは開かれたウインドウを凝視すると難しい顔をしてキャラプロフィールを読み始めた。
「なになに――異世界からやってきた銀髪オッドアイの絶世の美人♪ 現存する最後の退魔士でその優秀さから新たな知識を求めて別世界に旅立つ……性格は冷静沈着・頭脳明晰！！！ ……だって。これを書いた人間はよっぽど満たされない人生を送ってきたんだろうね」
「し、今から○○たんの読み込みが始まるから。黙ってて」
私は人差し指を口に当て、黙る様に促した。パピーは渋々、両手を組みながら画面をじっと見つめる。
「ねえ、君。ひとつ聞いてもいいかい？」
「なんだい？」
「君はまだ正気かい？」
私はその質問に答えず、プロフ絵の柔らかな色使いと天使のような表情に目を向けた。
「どう見ても、3000歳には見えないよ」
「いろいろと非同期の世界にも複雑な事情があるんだよ。上手くいえないけど……その、すごく込み入っていて、ああ！」
「どうでもいいけど、僕はどこまで付き合えばいいんだい？」
「終わるまでさ。そうすれば、パピー。君も二次元の女性に少しは興味が湧いてくるはずさ」
「若すぎやしないかい」
「女房と畳は新しければ新しいほどいいというじゃないか」
「君、これは幼女だよ」
私は慎重にマウスを動かし、○○○たんと■■■たんのふたりのロマンス溢れる旅の記録に身悶えした。はぁはぁ。
「○○○ちゃんと■■■ちゃんは相思相愛。ふたりとも前世からの付き合いでお互いが大好き。最近は、えっちなことに興味津々。つづきは12月○○日の冬コミ、東-▲▲ サークル“えっちなけものみみ大好き♪”にて販売いたします。買ってね♪ だってさ。君、非同期ネットゲームってのは犯罪者育成ゲームに類別すればいいのかい？」
「いや、断固として恋愛シミュレーションゲームだ」
「……そうか。まあ君がそれでいいなら、僕は何も言う事が無いんだが」
時折パピーから茶々が入るが、幻想的な世界に浸っていた私には何一つ聞こえなかった。はぁはぁ、■■■たん……入れるよ。いれちゃうよぉ。
「わっ！ ズボンのベルトを外してどうするつもりなんだ！」
もう止まらない。
| Message |
パピーは言った
パピー「てすと２」
| Quick Action / etc |
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武器に 駄石 を装備しようとしましたがその部位には装備できません。 防具に 制服 を装備しました。 装飾に 胸章 を装備しました。 団体 優しさと労わりの無償奉仕 を設立しました！
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| Group Message |
優しさと労わりの無償奉仕 に対するパピー(643)からのメッセージ
パピー「てすと。」
| 第643パーティ・所属メンバー (Before) |
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| Character Data (Before) |
| ENo.643 パピー | |||||||
| HP | 1116 / 1116 | 1 | 貫通1 | 場所 | I5 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 192 / 192 | 2 | 必殺1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 0 | 体格 | 100 | 3 | 斬射5 | 参 加 団 体 | |
| CP | 40 | 敏捷 | 90 | 4 | 舞踊5 | 0 | 優しさと労わりの無償奉仕 |
| PS | 0 | 器用 | 90 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 75 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 0 | 魅力 | 80 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 40 | 生命 | 80 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 0 | 精神 | 85 | 9 | ――― | 5 | |
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 | イベント戦闘 |
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第643パーティ 所属 † V S †
マイケル
棒状戦闘練習機体 |
マイケル「遠慮なくかかって来なさいッ！！」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
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戦闘フェイズ
TURN 1
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パピーの攻撃！
パピー「うっ」エキサイト！！
パピーの物理ATが上昇！
マイケルに241のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「いいです！いいですよぉッ！！」エキサイト！！2
マイケルの物理ATが上昇！
パピーに116のダメージ！
パピーはマイケルを魅了した！
マイケル「私のハートに何をするのですかァッ！！」パピーの攻撃！
クリティカル！
マイケルに249のダメージ！
マイケルは魅了されている！
（マイケルの魅了の効果が消失）
TURN 2
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パピーはマイケルを魅了した！
パピーの攻撃！
マイケルに206のダメージ！
マイケルは魅了されている！
（マイケルの魅了の効果が消失）
パピーはマイケルを魅了した！
パピーの攻撃！
マイケルに219のダメージ！
マイケル「この高揚感ッ！たまりませんよォォッ！！」マイケルは魅了されている！
（マイケルの魅了の効果が消失）
マイケル「ガハァァッ」マイケルが倒れた！
戦闘に勝利した！
50 PS、 3 CPを獲得！
パピーは 腕 を入手！
| Normal Action / etc |
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えさ(1615)をパーティに勧誘しました。 ラキア(1293)をパーティに勧誘しました。 ハント(1351)をパーティに勧誘しました。 いすか(1484)をパーティに勧誘しました。 シャオロン(979)をパーティに勧誘しました。 とり(1419)をパーティに勧誘しました。 燕(1453)をパーティに勧誘しました。
斬射 のLVが1上昇しました。(- 5 CP)
スロウカトレリ を習得！
優しさと労わりの無償奉仕 の活動をしました！
優しさと労わりの無償奉仕 の活動をしました！
CPが 31 増加しました！ NPが 1 増加しました！ シャオロン(979)を同行者に指定しました。
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| Shout!! |
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たくさんの叫びが聞こえてきます。 |
| Event |
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何者かと遭遇した！
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| イベント戦闘予告 |
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第643パーティ 所属 † V S †
眼鏡娘
 歩行小石 
Enemy |
| 第643パーティ・所属メンバー |
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| Character Data |
| ENo.643 パピー | |||||||
| HP | 1122 / 1122 | 1 | 貫通1 | 場所 | I5 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 192 / 192 | 2 | 必殺1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 1 | 体格 | 102 | 3 | 斬射10 | 参 加 団 体 | |
| CP | 39 | 敏捷 | 92 | 4 | 舞踊5 | 0 | 優しさと労わりの無償奉仕 |
| PS | 50 | 器用 | 90 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 75 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 1 | 魅力 | 80 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 74 | 生命 | 80 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 0 | 精神 | 85 | 9 | ――― | 5 | |
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