 | 後期学園生活 14日目 |
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| Diary |
夢を、見ていた。
「ごめんね」
そういって泣きながら強く私達を抱きしめたのはお母さんだった。
それはいなくなる前日のこと。私たちは急にお父さんの実家に預けられた。
「今度本家から逃げ出したら、あの人やあなたたちまで苦しめてしまう。
だから……もう行かなくちゃいけないの」
そんなお母さんに二人がとりすがる。
私はその日偶然風邪を引いていたから、それだけの元気が出なかった。
ただ縁側でぼんやりとその様子をみている。
お母さんのくれたちゃんちゃんこはぶかぶかで暖かかったけど、
それを着せてくれたお母さんの姿は、とても淋しそうだった。
「ママ、どこにいくの？」
「お母さんは帰るの。そうね…お母さんの親戚のところ」
「わたしもいきたい。つれてって」
「わたしも！」
「駄目よ。…そこはとても淋しくて、悲しいところ。
いつも真っ暗で、笑っても泣いてもいけないところよ。
あなたたちには我慢できないでしょ」
「でもでも、おいてっちゃやだ！ ゆきもいく！」
そう駄々をこねる雪を、お母さんがもう一度抱きしめた。
「ごめんね……雪。“力”なんてなくてもあなたも大事な私の娘。
お姉さん達と、仲良くするのよ」
「…おかあさん」
「霞は一番お手伝いしてくれたわね。
お父さん、料理そんなにうまくないから教えてあげてね」
「……」
二人から離れたお母さんがゆっくりと私に近づいてくる。
けれど、何かを言おうとしても、声が出せなかった。
熱にうなされる熱い身体と強い喉の痛み。
それ以上に強く私をを苦しめるお母さんから伝わってくる…深い悲しみ。
抱きしめられる。
陽だまりよりもちゃんちゃんこよりも暖かい、お母さんのぬくもり。
「雫…私はあなたに重過ぎるものを押し付けたのかもしれない。
継がれた事に気づいてからここ数年、
できる限りのことはしたつもりだけど…」
これが最後なのだと、心の中で何かが呟いた。
覚えておきたいのにお母さんの匂いがわからなくなってる自分が恨めしい。
と、お母さんが何かをちゃんちゃんこに入れた。
お母さんのお守り札。そこから何かの情景が伝わってくる。
どうすればいいかわからなくて見上げると、お母さんに頭を撫でられた。
熱を測るように額に触れた手が偶然なのかまぶたに触れて、
私は思わず目を閉じる。
だから、その手の向こうの顔は分からない。
「早く風邪を治して。二人の事と、お父さんの事…よろしくね」
＊＊＊
ふと眼が覚めて、自分の部屋にいることに気づいた。
着ていたのはあの日のお母さんのちゃんちゃんこ。
結構古臭いけど捨てられずに、今でも大事に使ってるもの。
どうやら無意識にそれの記憶を辿っていたらしい。
起き上がろうとして、あったかな重みに邪魔される。
雪が、突っ伏して寝起きを立てていた。
あまりに気持ちよさそうだから、ひとまずちゃんちゃんこを雪にかける。
「こういうのもたまには新鮮だね」
まだ真夜中。
雪がいたせりつくせりで介護してくれるから、
怪我をしていてもものすごーく楽だった。
いつもなら止めにかかる霞も、流石にこの包帯を見ると黙らざるを得ない。
それだけではない。部屋には沢山の色んな物が届いている。
「怪我してると貸してとか甘えやすくていいなー」
我侭だとは思いつつ、それでも嬉しいしありがたい。
「よっとっとっと…」
先ほど少し寝たから表面上は楽にはなった。
傷はまだ消えていないから痛みは走るけど、明日にはある程度は治るだろう。
…だからこそ、その前に確かめておきたいものがある。
自室から出て、日頃あまり入れない奥へと向かう。
足を少し庇うせいか、忍び脚ができないがしょうがない。
その気配に気づいたのか、霞がひょこっと台所から顔を出した。
「もう動けるの？」
「微妙かな。まだ起きてたんだ？」
「家計簿、洗い物、明日のご飯の下ごしらえ。なかなか寝る暇はないな」
「我が家は霞でもってるからねー…お夜食の余りある？」
「え？ つまみ食いしにきたの？」
「うん、あと…夢に見たものを確かめに」
十数分後…
「あまり無理しないでよ」
夜食を食べてから霞の手を借りて辿り付いた先は、我が家の聖域。
人ならぬ力に清められた空気はどこか優しい。
神棚にお参りしてから、道具棚の更に奥をごそごそとする。
「雫、探し物はなんですか？」
「見つけにくいものですか♪」
「……何で歌うのよ、そこで」
「まあまあ。…夢に見たものを探しに」
「？」
「多分、あるはずなんだ。ここに何かが。うわ、埃が…」
こほっと咳き込みながら振る。埃の下から出てきたのは護符。
ミミズをのたくったような古臭い文字が表面に書かれている。
「この棚…ひょっとしてあの日からそのまま？」
「ここはあまり開けないようにしてるからね。今度虫干しした方がいいかしら…」
我が家の家事担当が呟くのを尻目に、私は頭を抱える。
札を作る必要性があってひらがなよりも先に古語を教え込まれてたから、
書かれてあるものは理解できるけれど…。
「鼠にかじられてる…結構いい札だったのに、ほとんど能力残ってない…」
「あらら…なんて書いてあるの？ みせてよ」
請われて私は、護符を霞に渡した。
「“唐衣裾に取り付き泣く子らを置きてぞ来のや母なしにして”」
読み上げて、黙る。二人の間に横たわる沈黙は長かった。
「…意味ありげだよね。その通りになってるもん」
「お母さんから、お父さんに…？」
問われてまた黙る。
あのすぐあと、お父さんは私達をおばあちゃんにあずけてお母さんを追った。
たまにふらっと帰っては来ていたけれどここ数年は音沙汰がない。
ずっと行方不明になったままだ。
「うん。…警告、かな」
「多分そうだろうね…お母さん、妙に古風な面あったし」
それはきっと、娘達を…私を経由して、お父さんに渡したかったもの。
私がもっと早く思い出していればよかったんだろうか？
…それは違う、と思えた。
札の記憶の中でここにこの札をしまったお母さん。
その顔は酷く悲痛だった。
…多分お母さんはこれがお父さんには届かない事を知っていたのだ。
それでも、託したかった。ほんの一片の可能性にかけて。
…あるいは、いつか私達が見つける事まで、
その目には映っていたのかもしれない。
私なんかよりもずっと、何でも分かる人だったから。
「これを探してたの？」
「まあね。でも…この埃はなぁ」
「綺麗にしておけばいいんでしょ。明日までにはやっておくから」
「できるの？」
「当たり前でしょ。いいから怪我人は早く寝なさい」
自信ありげなそぶり。
私は符を霞に託すと、雪を起こして部屋に戻してからもう一度休んだ。
……今度は夢を見なかった。
＊＊＊
翌日の敵は、可愛らしいフェアリー。どこの世界の生き物なのだろうか？
それに…宝塚のイメージなのか妙に派手な男装のお嬢さん？…だった。
でも、二人が揃って出てくると、お遊戯会にしか見えない。
いきなりスポットライトが当たったり
草の妖精が出てきたり、バックダンサーが背後で謎な踊りをしてたり…。
よく言えば賑やか、悪く言えばうるさい。
私も雪も示し合わせて集団を攻撃する技を多用したものの、
それでも結構長くかかってしまった。
何でも、先日からまたこの学内の法則が変わったとか。
その一環として一撃の辛さは緩和したが、一戦ごとの時間は長くなった。
また慣れるのに苦労するだろう。
雪が最後の一撃を…勢い余ってフェアリーさんの羽根を切ってしまいながら…
入れるのを見ながら、私は密かに決意する。
「ね、姉さん。どうしよう、これ」
刃の先についてきた切れた羽を差し出して半泣きになりながら問い掛ける雪。
「まあ、役に立ちそうだしもらっておけばいいよ。
対処に困ったら私が貰ってあげるし♪
それもまだ発覚してないおまじないがあるんだよねぇ…あ、それより雪…」
「ん？」
「校舎に戻ろうか。いい加減寒いしね。支度しよう」
「え？ えーっと…防寒着の準備？」
「違うって」
すっと南西を指差す。その先に微かに見えるのは、第二校舎の屋上。
微かにあの時の賑やかな声が聞こえてくる気がする。
「これ以上止まってたら屋上も寒いだろうだしね。
行こうよ。雪が降る前に、単位を貰って次に進もう」
はっと気づいて頷く妹の頭を撫でながら、
私は国語教師を打倒しと後のことに思いをはせた。
| Message |
ルイン(537)からのメッセージ
ルイン「どれがレアだとかは生憎判断がつかないので必要なら言うがいい」
| Quick Action / etc |
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現在の大乱戦チームメンバー 霧祓 幻夜(563) 九条 雫(1492) 九条 霞(1493) 九条 雪(1494) 特に何もしなかった。
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| Party Message |
霞「１５回くらいまでは野菜売り場にいるから、必要なものがあれば言ってね。代理購入するから。」
霞「あわせて装飾もＬｖ１０になったし、こっちも頑張ってみるわね。」
| 第1492パーティ・所属メンバー (Before) |
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| Character Data (Before) |
| ENo.1492 九条 雫 | |||||||
| HP | 2530 / 2658  | 1 | 逆境1 | 場所 | B7 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 358 / 492 | 2 | 孤高1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 15 | 体格 | 112 | 3 | 精霊10 | 参 加 団 体 | |
| CP | 54 | 敏捷 | 132 | 4 | 付加20 | 0 | 霧雨 |
| PS | 1880 | 器用 | 112 | 5 | 舞踊1 | 1 | 登録チーム名/時雨 |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 235 | 6 | 命術6 | 2 | 氷雨 |
| 連勝 | 11 | 魅力 | 127 | 7 | 召喚1 | 3 | |
| 総CP | 597 | 生命 | 127 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 3 | 精神 | 195 | 9 | ――― | 5 | |
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 | イベント戦闘 |
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第1492パーティ 所属 † V S †
シャイン
詠って踊れるシャイン先生 |
雫「さあて、この前の雪辱、はらさせていただきましょうか！」
雪「再度手合わせ願います、先生」
シャイン「どんな物語で魅せてくれるんだい？」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
|
雪の攻撃！
雪「（…コホン）やっぱり私にはこっちの方が合ってる」ダメージアップ！！
雪の物理ATが上昇！
雪の魔法ATが上昇！
雪「スウゥ…はーっ（深呼吸）よし！」ダメージアップ！！
雪の物理ATが上昇！
雪の魔法ATが上昇！
雫の平穏LV4
雫のSPが14増加！
雫の攻撃！
雫「精霊達との契約により…回れ、疾風の戦輪！」ゴーストステップ！！
雫に 瞬発LV3 を付加！
雫のSPDが上昇！
非接触フェイズ
|
雪の攻撃！
雪「え、えーっと精霊達との契約により、宿れ青の…ふうよく？かぜつばさ？」フェアウィンド！！
雫のSPDが上昇！
雫のWAITが減少！
雪のSPDが上昇！
雪のWAITが減少！
シャインのSPDが低下！
シャインのWAITが増加！
雫の平穏LV4
雫のSPが14増加！
雫の攻撃！
雫「精霊達との古の誓約により……襲え、黒の猟犬！」ホーミングミサイル！！
シャインに217のダメージ！
非接触フェイズ
|
雪の攻撃！
雪「後は、近づく前に二三用意を」ピットフォール！！
設置技「ピットフォール」を設置！
雫の平穏LV4
雫のSPが14増加！
雫の瞬発LV3
雫のWAITが減少！
雫の攻撃！
雫「精霊達との古の誓約により……追撃せよ、白の猟犬！」ホーミングミサイル！！
シャインに215のダメージ！
戦闘フェイズ
シャインの体力LV2
シャインのMSPが上昇！
シャインの加速LV2
シャインのSPDが上昇！
シャインの儀式LV10
シャインのMHPが低下！
シャインの召喚LVが上昇！
雪の命中LV3
雪の物理HITが上昇！
雪の魔法HITが上昇！
雪の体力LV1
雪のMSPが上昇！
雪の体力LV2
雪のMSPが上昇！
雫の体力LV4
雫のMSPが上昇！
雫の加速LV3
雫のSPDが上昇！
雫の命中LV5
雫の物理HITが上昇！
雫の魔法HITが上昇！
TURN 1
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雫の攻撃！
雫「精霊達との古の誓約により………舞え、見えざる風刃！」カマイタチ！！
シャインは攻撃を回避！
シャインに117のダメージ！
シャインに121の風属性ダメージ！
シャインに109のダメージ！
シャインに120の風属性ダメージ！
雫の平穏LV4
雫のSPが16増加！
雫の攻撃！
雫「今日は特別にもう一度プレゼント！受け取りなさい……舞え、見えざる風刃！」カマイタチ！！
シャインに115のダメージ！
シャインに117の風属性ダメージ！
シャインに116のダメージ！
- 雫の凍結LV2
シャインに凍結を追加！
シャインに114のダメージ！
- 雫の凍結LV2
シャインは凍結に抵抗！
雪の攻撃！
雪「では…（シャン――刀の銀具が鳴る）」グリンエッジ！！
雪の物理HITが上昇！
シャインに230のダメージ！
雫の平穏LV4
雫のSPが16増加！
雫の攻撃！
雫「力有る者は力無き者へ…変革の時、きたれり！」イグゾーション！！
シャインは攻撃を回避！
シャインに215のダメージ！
- 雫の奪命LV4
シャインのHPを147奪取！
シャイン「別な世界が見えて・・・あぁここは・・・？」シャインは凍結している！
シャインに雪の設置技が発動！
雪「足元不注意ですよ（パチン、と指を鳴らす）」ピットフォール！！
シャインに160のダメージ！
シャインのWAITが増加！
雪の攻撃！
必殺技が発動！
雪「一差し、舞わせて頂きます――…！」迦陵頻
シャインに199のダメージ！
シャインは攻撃を回避！
シャインに214のダメージ！
雪「勝負ありましたね」シャイン「あぁぁっそんなっ 僕のっ 僕のぉぉっ！！」シャインが倒れた！
雫「……無事に勝てた、か。ひとまず安心できたね」雪「手合わせ有り難う御座いました」
戦闘に勝利した！
1250 PS、 20 CPを獲得！
雫は FRAGMENT〔活性LV3〕 を入手！
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「おーらいおーらいどぉどぉどぉ！終わり終わり終わりだよぉ？ほらもう僕ぁ無防備さぁ・・・、そして約束の単位。さぁ次のステージへ行きたまえよ、僕ぁもう用済みだ放っておいてくれっ！」 シャインはブツブツと呟きながら陰気なダンスを踊り始める。 単位を 11 獲得！
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| Normal Action / etc |
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氷雨 の活動をしました！ 体格 が 1 上昇！ 器用 が 1 上昇！
氷雨 の活動をしました！
氷雨 の活動をしました！
氷雨 の活動をしました！
登録チーム名/時雨 の活動をしました！
登録チーム名/時雨 の活動をしました！
霧雨 の活動をしました！
霧雨 の活動をしました！
呪符 を捨てました。 イデア(535)から 石ころ を受け取りました。
幻夜(563)に 楔石 を渡しました。
雪(1494)の 兎肉 を消費して 直垂 に 回避LV3 を付加しました。 CPが 47 増加しました！ NPが 1 増加しました！ 雪(1494)を同行者に指定しました。
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| Shout!! |
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たくさんの叫びが聞こえてきます。 |
| Event |
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何者かと遭遇した！
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| イベント戦闘予告 |
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第1492パーティ 所属 † V S †
うぃっち
 くま
Enemy |
| 第1492パーティ・所属メンバー |
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| Character Data |
| ENo.1492 九条 雫 | |||||||
| HP | 2708 / 2708 | 1 | 逆境1 | 場所 | B7 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 498 / 498 | 2 | 孤高1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 16 | 体格 | 116 | 3 | 精霊10 | 参 加 団 体 | |
| CP | 121 | 敏捷 | 134 | 4 | 付加20 | 0 | 霧雨 |
| PS | 3130 | 器用 | 116 | 5 | 舞踊1 | 1 | 登録チーム名/時雨 |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 237 | 6 | 命術6 | 2 | 氷雨 |
| 連勝 | 12 | 魅力 | 127 | 7 | 召喚1 | 3 | |
| 総CP | 664 | 生命 | 129 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 14 | 精神 | 197 | 9 | ――― | 5 | |
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