 | 後期学園生活 1日目 |
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| Diary |
―魔法使い―
幼い頃、とても不器用な魔法使いに出会ったことがある。
おぼろげな記憶だから器用だったかもしれないし、魔法使いでなかったかもしれない。彼は自分から「魔法使い」だとは一言も名乗ってはいなかったし、御世辞にもロクな魔法を扱うことはできなかったのだから。
魔法を使うことのできない、不器用な魔法使い。
けれど、当時のあたしからすれば、彼の存在や言動は正真正銘の魔法使いのそれに見えたのである。
――――ああ、この人は本物の魔法使いなんだ。
直感的にそう悟ったあたしは、彼を心の中で魔法使いとして位置づけて慕った。暇さあれば彼の後を追い掛け回し、旅の話を聞かせてもらった。
それは子供が一度は夢見る御伽噺の英雄に対する、憧憬に似た感情だったのだろう。普通の女の子（六歳児）なら御姫様のヒロイックな環境に憧れるはずなのに、それをしなかった。
あまり長い間ではなかったけれど、彼は世界のいろいろなことをあたしに教えてくれた。
北の海に眠る、海賊王の宝の伝説。
西の山脈にある巨大洞窟や、お城ほど太さは鍾乳洞の話。
港町に集まる、様々な珍品の数々。
普通の女の子なら五分で飽きる（と思う）話を、あたしは毎日のように飽きることなく聞き続けた。そして、その冒険の話たちに魅了されていった。
そんなある日、いつものように話を聞いていたあたしは、小さな勇気を振り絞って彼にこう言った。
「あ、あたしにも、お兄さんみたいに……旅、できるかな」
彼はよほど驚いたのか、普段では考えられないほど目を丸くして、それから優しく微笑んだ。
「ああ、できるさ。きっとできる」
「ホントにっ！？」
声を弾ませて魔法使いに問う、あたし。ああ、この頃はこんな声が出せるほど純真無垢だったのよね。うう、憂い残る少女時代だわ。
「ホントにホント。旅人のオレが保証してやる」
あたしは嬉しくて嬉しくてたまらなくて、きゃいきゃいとはしゃぎながら、くるくると変なステップを踏んだのを憶えている。何せ、魔法使いに認められたのだ。その嬉しさといえば、好きな男の子に先に告白されたようなもの。まぁ率直に言えば「やったぜ、うおっしゃー」ってこと。こう、ガッツポーズ決めちゃったりしてね。
しかしながら、今となってはかなり恥かしい光景だ。この姿はあたしの思い出の中だけに永久内包しておくことにしよう。乙女は秘密を抱えて、より乙女になるのである。
さて。そんなあたしに、魔法使いはこう言った。
「でも、今のままじゃ無理だな」
「じゃあ、どうしたら、旅ができるの？」
彼は何事かを考える風に腕を組んだ。魔法使いは何か考え事をするとき、決まってこのポーズをとる癖があった。
暫くそうした後、カウンターに座っていたお父さんに「この子、少し借りるから」と言って、あたしの手を引いて歩き出した。
連れられてきたのは、市場の通り。真昼間だということもあって、市場は活気と喧騒に包まれていた。はぐれないよう魔法使いの手をぎゅっと握り締めて、彼に続く。
そんな中、敷物の上に商品を並べていた小さな露店の前で彼は立ち止まった。敷物の上には、古今東西の刀剣類、重そうな兜や鎧が適当に置かれていた。
魔法使いは一番手前にあった草臥れた金属製の大槌を手に取り、それをあたしに差し出した。大きさは八十センチメィトルくらいだっただろうか、六歳だったあたしには分相応な代物だった。
「持ってみな」
あたしはそれを受け取った。ううん、受け取ろうとはした。
「え……あっ」
けど手に持った瞬間、まだ細かった両腕に何十キロという負荷が一気にのしかかり、あたしはバランスを崩し――――かけたところで、ふっと両腕が軽くなった。
魔法使いが大槌を取り上げ、態勢を崩したあたしの身体を支えたのだ。
「どうだ、重いか？」
「……うん、すごく」
「ま、そりゃそうだ。こいつは大の大人が、両手で振り回すもんだからな」
それをいとも簡単に片手で手渡してきた魔法使いは、尋常ではない力を持っている。やっぱり、魔法使いは魔法使いだった。
感心というより放心したあたしをさておき、彼は店主に何かを言いながら、いくばかの金を支払って、あたしに向き直った。
「いいか、こいつはお前にやる。オレからのプレゼントだ」
この年頃の女の子がこんな大槌をもらっても嬉しくはない。安くても小物や装飾品をもらったほうが何倍も嬉しい。でも、それは普通の女の子ならの話。
彼はいつになく真剣な表情で続けた。
「もし、こいつを片手で振り回せるようになったら、その時はきっとお前にも旅ができる」
すっと腰を落として屈み込み、彼は目線をあたしに合わせる。ぽんっと頭に置かれた彼の手は、わしゃわしゃとあたしの髪の毛を優しく掻き混ぜた。
「でも、途中で嫌になったら諦めてもいい。お前の人生だ、オレがとやかく言う必要はない。お前がやりたいことを一番先にやれ」
「……あたしのやりたいこと」
「そう、お前のやりたいこと。お前は、チェスは、何がしたい？」
ねぇ、魔法使い。そんなのはもう、貴方と出会ったときに決まっていたわ。
あたしは……あたしの、やりたいことはね――――。
天気は快晴。出発の日としてはまさに打って付け。あたしは待ち合わせ場所に向けて、学園の廊下を走っていた。
あれから、既に十一年が経つ。もちろん、魔法使いのように旅をすることを決意してからの年月だ。時が流れるというのは本当に早い。
その間、あたしは旅をすることができるように鍛錬を積んできた。男の子がやる冒険ごっこから始まり、筋力トレーニングから町外れの怪物退治まで。そうして彼から貰ったプレゼントを片手で振り回せるようになったのが、およそ四年前のことだ。家族の反対を押し切り、退屈な日常を打破するべく家を軽快な足取りで飛び出してやった。誰が下町の宿屋なんて継いでやるかっ。
まるで男の子の冒険物語みたいである。ふふ、かっこういいぞ、あたしっ。
まぁそんなこんだで腕っ節を頼りに三年間ほど各地を点々としていると、当然のように色々なことを耳にする。その中でも、あたしの興味をもっとも惹いたのが――この通称「島」と呼ばれる学園だった。
何でも「生きるということを学ばせる」という名目上、様々な冒険をさせるという摩訶不思議なところらしい。冒険好きなあたしは即座に入学。んで、現在に至るってわけ。
待ち合わせ場所は校舎の入り口。人もたくさん集まりやすいけど、見知った顔とかなら……あ、いたいた。ほらね、すぐに見つかった。
彼女もこちらに気がつき、相変わらずの無表情でこっちを一瞥。即座に言い放った。
「遅い」
「ごめん、ごめん」
校舎の入り口付近の壁に凭れ掛かっていた相棒に、申し訳度をゼロパーセント込めて謝罪する。三分くらい遅れたくらいだし、そんな気合込めて謝らなくたってダイジョブダイジョブ。
この凭れ掛かっている銀髪の女の人は、あたしのよき相棒――ええと、それで名前なんだけど……この人、何でかあたしに名前教えてくれないんだ。イイヒトなんだけどね。まぁ「島」には様々な人が流れ込んでくるから、ワケアリなんだろうと勝手に認識させてもらってる。
ん、あれれ、変だわね。ざっと周囲を見渡してみたけど、いつものメンバーの姿がどこにも見当たんない。
「みんなは？」
「先に例の目的地に行った。早急に本城の回収をしなければならないからな」
「……あー、そいや、本城くん、別所にいっちゃったんだっけ」
本城くん、割と天然風味だからなぁ。コーヒー飲めれば幸せそうな性格してるし。
「わかったのなら、さっさといくぞ」
「はいはい、わーってるって」
そう言って先に駆け出し始めた相棒の背中を、あたしは鼻歌混じりに追い掛ける。
あの魔法使いは、今でもこの青空の下で旅をしているのだろうか？
もしそうなら――また、どこかで会いたい。
今度は同じ、旅人として。
| Message |
イザベラ(249)からのメッセージ
イザベラ「よお久しぶりだな、クソアマ。ひひひひ！」
イザベラ「相変わらずクソな人生全うしてるかあ？ あのクソ死神はどうしたよ？」
イザベラ「まあ今回もよろしくな、くっくっく！」
千代姫(351)からのメッセージ
千代姫「短い間かもしれないけど、よろしくね。」
黒い亡霊(495)からのメッセージ
黒い亡霊「っち・・・パートナーが餓鬼とは・・・」
黒い亡霊「お守りはごめんだぜ？」
ゆーき(577)からのメッセージ
ゆーき「らどーまセンパイ、にー様ともどもよろしくおねがいいたします〜。…センパイの髪、きれーですね〜。」
ゆーき(577)からのメッセージ
ゆーき「ラドゥーマ センパイ、よろしくお願いしますね。頑張りましょうね〜♪+br+・・・センパイの髪、すごくキレイですね♪」
Rf（ラフィー）(1060)からのメッセージ
正義（の味方）部「ラフィー『後期よりALIVE学園でひじょーきんする事になってしまったラフィーです、生徒と同業者の皆さんよろしくっ！
いきなりだけどボク達は今さっき、団体「正義（の味方）部」を設立したっ!!
入部条件は「無差別狩りをしない」ってことだけで、後は自分の正義のもとに自由だよっ!! ちなみに部活動できたえる能力は生命・精神!!+ この学園に正義を広めるため入部よろしくっ!!
もうちょっとくわしく知りたい人は、ボクの結果の名前のリンクからっ!!』
ラピス『（…「ボク達」じゃなくて、アンタ１人でしょう？ほんとに部員なんて集まるのかしらね）』
ラフィー『とりあえず、今部員は２人っ!!』
ラピス『（だから私は部員じゃないわよ）』」
| Quick Action / etc |
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ルシェ(163)にパーティ勧誘許可を出しました。 ItemNo. 1 駄木 から 草臥れた鉄槌 という 叩撃 を作製しました。(- 0 PS) ItemNo. 2 駄石 から 薄汚れた鉄槌 という 叩撃 を作製しました。(- 0 PS) 黒い亡霊(495)に対して作製行動を行ないましたが生産行動が許可されていませんでした。
武器に 草臥れた鉄槌 を装備しました。 団体 砂塵の鎖 を設立しました！
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| 第494パーティ・所属メンバー (Before) |
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| Character Data (Before) |
| ENo.494 チェスリック・ラドゥーマ | |||||||
| HP | 845 / 845 | 1 | 貫通1 | 場所 | I4 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 112 / 112 | 2 | 必殺1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 0 | 体格 | 95 | 3 | 叩撃5 | 参 加 団 体 | |
| CP | 40 | 敏捷 | 55 | 4 | 武具5 | 0 | 砂塵の鎖 |
| PS | 0 | 器用 | 65 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 50 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 0 | 魅力 | 50 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 40 | 生命 | 60 | 8 | 4 | ||
| 単位 | 0 | 精神 | 50 | 9 | 5 | ||
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 | イベント戦闘 |
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第494パーティ 所属 † V S †
マイケル
棒状戦闘練習機体 |
チェス「オーケイ、クールにいきましょ」
マイケル「遠慮なくかかって来なさいッ！！」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
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戦闘フェイズ
TURN 1
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マイケルの攻撃！
チェスに121のダメージ！
チェスの攻撃！
チェス「渾身の、一撃ぃッ！」ブレイク！！
マイケルは攻撃を回避！
チェス「――なっ。そんな動きがっ」
TURN 2
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マイケル「現役カリスマァァッ！！」マイケルはチェスを魅了した！
マイケルの攻撃！
マイケル「いいです！いいですよぉッ！！」エキサイト！！
マイケルの物理ATが上昇！
チェスは攻撃を回避！
チェスは魅了されている！
（チェスの魅了の効果が消失）
マイケルの攻撃！
マイケル「ここからが私流のやり方ですッ！！」毒を盛って毒を制す！！
マイケルに猛毒を追加！
TURN 3
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チェスの攻撃！
マイケルに168のダメージ！
マイケルは猛毒により98のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「終わりですッ！これぞ現役時代の多くの試合に決着をつけた必殺技ッ！！」独りクロスカウンター！！
マイケルに925のダメージ！
マイケルの物理ATが上昇！
マイケルの物理DFが上昇！
マイケルのWAITが増加！
チェスの攻撃！
マイケルに152のダメージ！
マイケル「ガハァァッ」マイケルが倒れた！
チェス「はいはい、ごめんね。雑魚には用はないから」
30 PS、 3 CPを獲得！
チェスは 胴 を入手！
| Normal Action / etc |
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ルシェ(163)にパーティへと勧誘されました。
I3に移動しました。
叩撃 のLVが1上昇しました。(- 5 CP)
砂塵の鎖 の活動をしました！
砂塵の鎖 の活動をしました！
黒い亡霊(495)を同行者に指定しました。 CPが 31 増加しました！ NPが 1 増加しました！
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| Event |
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何者かと遭遇した！
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| イベント戦闘予告 |
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第163パーティ 所属 † V S †
ウォーキング部員
歩行小石
Enemy |
| 第163パーティ・所属メンバー |
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| Character Data |
| ENo.494 チェスリック・ラドゥーマ | |||||||
| HP | 970 / 970 | 1 | 貫通1 | 場所 | I2 ［山岳LV0］ | ||
| SP | 116 / 116 | 2 | 必殺1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 1 | 体格 | 141 | 3 | 叩撃7 | 参 加 団 体 | |
| CP | 43 | 敏捷 | 55 | 4 | 武具5 | 0 | 砂塵の鎖 |
| PS | 30 | 器用 | 67 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 50 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 1 | 魅力 | 50 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 74 | 生命 | 60 | 8 | 4 | ||
| 単位 | 0 | 精神 | 50 | 9 | 5 | ||
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