水のエンブリオの力を用いて、地面にいくつもの水の塊を配置した。
時折、ぷるぷると震えるそれは、触れたとたんに弾けそうだ。

戦場を罠で埋め尽くし、自らの戦いを優位に運ぶ……
そのさま、狡猾に罠を仕込んだ巣に獲物を引きずり込む蜘蛛の如し。

これぞ、砂獣闘法が戦場構築術。

蜘巣誘引 (ちそうゆういん)

気合を入れると、筋肉が隆起する。
その姿、岩獣が怒号と共にその身を鎧と化すが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

岩獣鎧身 (がんじゅうがいしん)

円月刀の刃が弧を描き襲い掛かる。
そのさま、砂漠の蛇が獲物に喰らいつくが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手

蛇牙弧襲 (じゃがこしゅう)

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

助走をつけて、天高く飛び上がる。
狙うは敵の肩口、そこに向けて両足蹴りを放つ。

――が、これで終わりではない。
そのまま蹴り足で両肩を掴みとり、あわよくば体重を掛けて押し倒す。

この技、名を碌鳥縛爪 (ろくちょうばくそう)という。

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

しゃらん、しゃらんと刀身は風を斬り、音を鳴らす。

その音、デザートサハギンの腕ヒレが風を斬る音に似る。

これぞ砂獣闘法が一手。

魚人風斬 (ぎょじんふうざん)

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

ひねりを加え、円月刀を相手の肉体に刺し入れる。
穴を穿たれるのはただ刺すことよりも、遥かに効果的なダメージを与える。

そのさま、砂漠の死肉漁りハゲタカが、その鋭き嘴で内臓を抉り喰らうが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

禿鷹穿孔 (とくようせんこう)

一足のもとに敵へと近づき、
すれ違い様に円月刀で斬りつける。

その動き、砂漠の飛魚がその鋭きヒレで切り裂くが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

飛魚斬鰭 (ひぎょざんき)

攻撃をかわされようとも、すぐさま次の攻撃の準備へ移る。
敵とて生き物、外れるのは致し方なし。

それよりも、絶え間無い攻撃にて、敵から攻めの機会を奪うべし。
その闘いぶり、群れにて敵を圧殺する蟻の如し。

これぞ、砂獣闘法が攻めの心得。

蟻軍圧殺 (ぎぐんあっさつ)

切っ先が不規則に蠢きながら、敵へと向かう。

そのさま、巣穴から蟻を絡めとるアリクイの舌使いの妙なるが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

蟻喰妙舌 (ぎくうみょうぜつ)

カッと目を見開き、視線により相手の意を封じ肉体を縛する。

未熟ゆえ、ほんの数秒しか動きを封じることはできないが、
敵の隙をつき、急所を穿つだけの余裕はあろう。

その視線で敵を封じるさま、砂漠の邪眼バジリスクが如し。

これぞ、砂獣闘法が瞳術。

邪眼封縛 (じゃがんふうばく)

ひねりを加え、円月刀を相手の肉体に刺し入れる。
穴を穿たれるのはただ刺すことよりも、遥かに効果的なダメージを与える。

そのさま、砂漠の死肉漁りハゲタカが、その鋭き嘴で内臓を抉り喰らうが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

禿鷹穿孔 (とくようせんこう)

相手の足元がぐつぐつと泡立ったかと思うと、一気に噴出した。

水のエンブリオにより間欠泉を生成させた後、その位置に誘い込んだのである。

その天高く吹き上がる水柱、砂漠の鯨が潮を噴くが如し。

これぞ砂獣闘法が罠術。

砂鯨噴潮 (さげいふんちょう)

一足のもとに敵へと近づき、
すれ違い様に円月刀で斬りつける。

その動き、砂漠の飛魚がその鋭きヒレで切り裂くが如し。

これぞ、砂獣闘法が一手。

飛魚斬鰭 (ひぎょざんき)

天高くに腕をピンッと伸ばす。
そして、その手に握った円月刀に強力な威を込める。

あからさまな行動である。
何をするのか、容易に想像できる。

これをそのまま、真っ直ぐに振り下ろすのだ。

小賢しいフェイントなどは織り交ぜず、ただただ一直線に。

そのさま、愚直なる蠍が、己が尾の一撃に全てを賭けるが如し


これぞ、砂獣闘法が一手。

愚蠍賭尾 (ぐかつとび)