良くわからない理屈を展開しつつ、むしろ身長的には自分より大きい狐をひょいひょいとひざ上で転がせるのは、やはり鬼の腕力。

おかわりの椀をすこし退かし、呪符を手に取る。しげしげと眺めるものの、使い方は良くわからない。
きょとん、とした顔で銀狐の方を見た。

ちゃんとなんか通ってたことはあるらしい。

ぱっつんぱっつんしてそうだよね。（

差し出された頭部の、耳を両羽毛手でぐりぐりソフトにいぢりまわそうとする。

くねくねしてるところに羽翼ちょっぷ！

ずざーっとあとずさり。

念押しで半眼じーっと凝視しつつ。

なぜか服が大破しつつ。仮面がなければ即死だったぜ・・・。

触ろうとしたのか。まあ触ろうとしました。

えー・・・って顔しつつも、おとなしく準備を手伝う雀だった。

向かう先には、おそらく武装して対峙するルナとリッテ。

どうやらお義兄さんは『空気読めよ』って言われたら
『お前が読めよスベってんだよテメエ』って返す人種のようです。

エリオットが片手を掲げて叫ぶと重厚な断罪者の剣が虚空より湧き出て握られる。

目が光ってる、というかその間に、なんか、お義兄さんも、お黙りになった。

抑え込んで尚漏れ出る感情が発露するように、音声に、ノイズが走る。

結局物騒な技に戻ってきた

わいわいと妖精に囲まれながらも楽しく騒がしい話を繰り広げるヒメ。
バニラは結局のところ悩みを打ち明けることはない堅い信念を見せたり、
ピアンタはもはや普通の快楽では満足できないという話を事細かく話したりと
なかなかのカオス空間になりながらも、他の純粋な妖精の姿に癒されもした。
そんなこんなで、夕暮れとなり、また今度会いましょうということで別れを告げるのであった。

・・・

・・・

・・・

そして数日後。

何が羽ばたく音がしたので、ヒメが気になって空を見上げると…
天使の羽根を生やしたエシャロットとリータ、そして妖精達が飛んでいた。

その他にも妖精さんがいっぱい、わいわいしてる！
それにしても立派な羽根だ、エシャロットは、天使になってしまったようだ…。