こちらに来るのも幾度目かになりますが、鳴っているこの音が一体何なのか……
未だに分かりませんね

何となく、ですが、妙な気配もしますし……注意して進みませんと

喜んで良いかどうかは複雑なところね……

…でもまあ、コトカにそう言ってもらえる事は、悪くないかな

いいわねそれ。ウルヘアに持たせて送るのかしら？
なんか良いわね、そういうの！

ちょっとメルンテーゼの様子を見てから、元の世界に帰ろうかな。
いい加減、あの子等も私がいなくて寂しがってるでしょうしね

今度来る時は、何匹か一緒に連れて行くかもしれないわね

――いいえ。今でも、愛してる

だからコトカ。貴女に愛する人が出来たら――幸せになってね

…………

……実に、淡々と答えるモノだな
実現するかも分からないと言っているのに、尚も肯ずるとは

我が、我が身の変化に諦念を抱くことが早合点に思えるでは無いか
何を以って、そう自信を抱いて行けるのだ？

お前に予想だに付くかは知れぬがな
我は元の世では、巨躯と絶対力を備えた大なる存在だったのだ

竜と呼ばれる、存在だ

故にだ、人の身への変化が如何に大きいか分かるだろう？
こんなにも小さく、力無きモノになってしまったのだからな

花冠のヤツも、今の我を矮小なる存在と思えど期待は持っておるまい
何しろ、我は竜としてしかヤツと接して来なかったのだからな

我が敢えて、お前の問いに答え無かったのもそういうことだ

好きだのどうかだの、並べ立てた所で意味は無い
ヤツと我の間には、決定的な断絶が確かに有るのだ

我が身の弱さが、礎となってな……

……殺したのは、自らの意思ではない――つもり、ではある。
ただ、”そう”なったのは、自分の意思だ

あれを殺してしまうだけの状況を整えたのは、間違いなく俺自身だからな

俺と表現するのが正しいのか……違う、責任逃れではないんだ。
ただ、あれを殺したときの俺と、今の俺と、
何をどうして、同一と表現できるか、俺には――どうにも

……ああ。すまないな。
説明がへたくそだ。
とにかく、そうだな――俺が殺した。
俺のせいだし、俺のしたことだし、だから

……俺は、人を殺すことに、今も躊躇いは抱かないよ

そうだね、あまり変な物は食べないようにするよ。

基本的には草しか食ってないし。

草以外の物食べたいです…

まあ、あとはこいつを煮出して煮出して緑にするだけだ。

ま、じっくり待とう。

褒めすぎというより、思ってることを口に出してるだけさ。

実際料理をできるというのはすごい。当然俺もすごい。

そう、味噌汁。いわゆる大豆という豆を発酵させた代物だが…

俺は常に常備してる

まあ、湯を沸かしてこれを混ぜるだけの簡単な作業だ。

そう、その中に草をいれればいい。ワカメだのキャベツだの

は、はい〜？

コトカちゃんにはすぐかもしれないけれど、
わたしにはなんだか魔法みたいに思えるわ〜
だって、これだけ見たら元がケープだったなんてとっても思えないもの〜！

ね、ぜひ教えて頂戴ね〜？
わたしもこんな素敵なもの、作れるようになりたいわ〜

そうそう、お花での染めも…
これはやっぱり、花びらで染めるの〜？
そのお花の色になるのかしら……
このおりぼんは、何のお花で染めたのかしら〜

あっ、待ってね、まだ言わないで〜　当ててみせるから！

うぅん……

ホウセンカ〜？

ええ、もちろんよ〜
うふふ、とっても素敵なものをいただいたのに、
お返しもしないだなんて、私にはできないわ〜
…あっ、そうだわ、エンバーさんにもご紹介するわね〜
それじゃあ、何を作ろうかしら……
先生から分けていただいた、村の干物がまだあるから、それを使って…

コトカちゃん、何か食べられないものはある〜？

さて、と……

見慣れない相手がいるようです、気をつけて

……退いてもらうぞ

ともかく、さっさと倒しちゃいましょ

援護は任せて

貴方の血、どんな味がするの・・・？