久しぶり。その様子だと、面倒な事、というのは片付いたのか。
……エルは照れてるだけだから、すこしそっとしておくといい。

少なくとも、ぼくはシェリィのことを、モノだと認識できない。
ぼくと同じではなく、エルと同じヒトにしか、思えない。

セルフォリーフ……？　聞いたことはあるけれど、行ったことはないな。
それに……シェリィだけならともかく、ぼくらが、ぼくらの世界を経由するのは……難しいな。
エルはだいぶ元気になったけれど、まだ、戻るわけには、いかないから。

……そうだね。シェリィのその変化は、ぼくも嬉しい。
でも、その時は、くれぐれも気を付けて、シェリィ。
ヒトは、思ったより頑なで、論理的じゃなかったから。
シェリィの言う『上』が、ぼくらの世界のヒトより物分かりがいいといいんだけど。

星の数、ほど……。やっぱり、沢山人と話をして、知ろうとしないといけないんですね。……ボクにできるのかどうかはともかく、少しでも近づかないといけないですね。

役割、どおりの、生き方。生きていく上でのお仕事とはまたちょっと違うお話のように思えます。レフィさんも、シェリィさんも、役割から離れられるだけの力があるように思うのですけれど、それはボクがここで戦う面しか知らないから、なのかなぁとも思います。

ボクはレフィさんの年齢、お年とか、分かりませんし。レフィさんに限った事ではないですけれど。多少年上なのは分かります。……ボクにもわかるようにいつもお話してくださって、感謝してます！

そう、ですか、専門の治療士さんが。万全ならそれは良い事です。封印がかけられているようには見えないのですが、……レフィさんもシェリィさんも色々と縛りがあるということも漸く少し理解できましたし、いずれにしても、再びここでお会いできて、背中を預けられるという事が嬉しいです。……預けても大丈夫です、か？

ボクも、……ボクの力と言っていいのかは分かりませんけれど、多少強くなれた気はします。そう、一揆をボクたちはしていたわけですが、新しい王にも会いました。今は、あの、大きなイカと戦った時に居た女の人が立ちはだかっている状況だったりします。……色々先に進むに連れて、できるようになったこと、できなくなったこと、あるのですけれど。追々、お話させてくださいね。

……貴女に強くなったといっていただける事が、ボクにとって何よりの喜びです。ありがとうございます。中身がそれに追いついているのかどうかを問われると、自信は未だ到底持ててはいないのですけれど。

完全な約束なんてものは、ボクもできるかと言われると、難しいところはありますもの。今ここに居て、見ていてくださること、嬉しく思いますよ。

え、ええっと。
三古老さんは老と名がつくぐらいだからきっととても偉くて、レフィさんはその上の長。レフィさんを支える形で三古老さんがいる。つまりもっと下にも一杯支える人がいる。そして、そこはお城のような……狭間……。

ご、ごめんなさい、ボクに理解力が足りてなくって。レフィさんがボクが思っているよりもずっと偉い立場の人なんだなぁってことは何となく理解しました。色んな人を従えて日々を過ごすっていうのは、大変な事なんですよね……。一揆をしていても、新王を名乗られる人がいたり、自らが法だという人がいたりしましたけれど、その人達が色んな人を従えていたようには見えなかったので、ボクにはまだあまりわからないのです。

……レフィさんはボクの話をよく聞いてくださる優しい方だと思っています。特別な敬意についてはやっぱりよくわからないのですが、そういう意味での敬意は払いたいなぁって思いますよ。お話をいつも聞いてくださって感謝しています。……見る力、というか、理解する、しようとする力が凄くある方なんだなぁ、って思うんです。

……できる範囲の事をやるだけです。できたら、勝てますように。

ジェイドと一緒に戦えるのも場合によっては最後かもしれないねぇ……少々寂しい気がするな。
レフィ様はサポートを頼みます。

勿論ですわ。貴方の戦闘加減を見ながら、封印鎖の強さの調整も致しましょうね。