SIDE*レイヤ

「さて、やることは決まったし、セツカもなんか知らんがパワーアップしたようだ、すぐに封印の準備を・・・」

サクラに自分の持っている封印術の式術を教えようとした時、オリフィアが居る方とは反対側…アホ毛が結界を張っている反対側から邪悪な力を感じた。

「父上…」

「父上様…」

ユリシスとマグノリアが呟き、その目線の先には壊れた笑みを浮かべた男が一人。

「あの男は遊園地の…だが、自我を感じられんな。」

最早、壊れた操り人形のような動きをしている。

なるほど、自分の力では弾かれる為に別方向からオリフィアがアプローチをかけてきたようだ。

「おい、アホ毛。こっちにも結界を張れ。」

「ちょ、割と手いっぱいなんですけどー！？」

「Ａ・Ｂ揃っているんだ、なんとかしろ。」

「ＡとＢで呼ぶのやめてもらえませんかー！？」

騒がしいが、割と本気で手いっぱいのようだ。
だが、ゆっくりとだがあの男は近づいてきている。
相手をしないわけにも…。

と、俺様達の前にバレット・シビル・ナナ・カツオ・ブレ公…他２名が立った。

…確か、焔と淡雪と呼ばれていたか？他２名。
オリフと呼ばれていたのはウサギ先生と一緒にさっきすっ飛んで行ってるのを見た。

「もうすぐ、俺達も時間切れでレイヤ達の記憶の中に戻る。」

「けど、その前にこいつだけは片づけていかねぇとな。」

そして、ユリシスも剣を抜く。

「…私達が父上…アレの相手をする。オリフィアの事は…よろしく頼む。」

ブレ公だけ置いていってくれても構わんのだが…あ、真っ先に突撃していった。


…冗談はさておき、ここからが正念場だ。

セツカ達が時間を稼いでくれている間にサクラと一緒に…式術を完成させる…！