（ある日の日記、前回から暫く日付が飛んでいる）

記さなくてはいけない事は、たくさんある。
けれど、何から書いて良いか、こうやって書きながら悩んでしまうくらいには、色々とありすぎた。
整理をつけるためのものなのに、記そうとすればするほど、手が止まってしまう。
そうこうしているうちに、日にちが経ってしまった。
今は書けそうな事だけ、簡単に記しておくことにする。

・トーコさん、ウィルさんと一緒にシトラリクエを探しに行った。お二人が一緒だと、やっぱり安心する。いつもよりも、上手く戦えた気がして、また少し、自信がついた。

・無事にシトラリクエと契約できたので、お二人と分かれた。今は、コトカさんと二人で、山に向かっている。以前見かけたレライエ、と呼ばれるエンブリオが今回の目的だ。見つかればいいと思う。

・あの日、奥へ逃げていった新王の行方も気になるところではあるけれど、なかなか詳しい話は聞けていない。一揆がまだ続いていることからして、まだ何かあるのだろう、とは思うけれど。




E-No.348 トーコ＝リハウンドさん、E-No.349ウィルフレッド＝ヒルテンベルガーさんのお名前をお借りしました。

どんどん語り続けそうなミハウに両手を上げて制止をかけながら言う。

やや棒読みでそう答えながら振っていた手を急いで下す。

一歩、前へ進み出る。
深呼吸をひとつ、武器を確かめるように握り直して構え。