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No.899 暮れゆく窓辺 | INDEX >> | |
[設立者] ENo.899 燈子 |
城内の一郭。 一揆衆がさほど気にも留めずに過ぎてゆく、廊下に並んだ部屋のうちのひとつ。 忍び寄る闘争の気配に侵され切らぬ、けれども少しく、埃のにおいのする―― 窓辺には、黄昏の光が差している。 。+.。゚:;。+゚+。::゚。:.゚。+。。+.。゚:;。+゚+。::゚。:.゚。+。 ロール用の専用コミュニティです。 恐れ入りますが、関係者以外の参加はご遠慮ください。 Icon : http://rainpark.sub.jp/palir/tawaiconfree.html |
参加者からのメッセージ |
燈子(899) のか細い応答 >> 差し伸べられた指先を、ひたりとくうに留まるその白い手を、女の手が取った。
それは幾らかは震えながら、それでも確かに。 ためらいがちに、やわらかな女の肌がその指をたどって手のひらを掴む。 そしてわずかに引いた。 閉ざされていた扉を開ける。 埃と黄昏に留まっていた空気が、廊下の、もはや行き過ぎ冷えかけた闘争の気配を受け入れて渦を巻く。 二人分の影が、その渦を静かに越えて、部屋から去っていく。 おそらくは、ぽつりぽつり、話をしながら。 幾らかは二人、笑うことも、あったかもしれない。 ほんの短い間だけ。 手を取り合って。 |
参加キャラクター : 3名 |
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