前回の採用D.o.D.：グババ(2820)　2D6 = 10 部位　2D6 = 10

-5：全ての支払いを請求される。次回更新時アイヴォリーは死亡する。
-4：いずれかの部位を欠損する。永久に該当ペナルティを2倍量受ける。
-3：いずれかの部位の末端を欠損する。永久に該当ペナルティを受ける。
-2：いずれかの部位を派手に損傷する。適切な処置が施されるまで部位表のペナルティを3倍量受ける。
-1：いずれかの部位を損傷する。適切な処置が施されるまで部位表のペナルティを2倍量受ける。
0：いずれかの部位の末端を損傷する。適切な処置が施されるまで部位表のペナルティを受ける。
1：いずれかの部位から出血し続ける。適切な処置が施されるまで部位表のペナルティを受ける。
2：いずれかの部位から派手に出血する。次回更新時、部位表のペナルティを2倍量受ける。
3：いずれかの部位から出血する。次回更新時、部位表のペナルティを受ける。
4：いずれかの部位から多少出血する。実際の影響はない。
5：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
6：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
7：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
8：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
9：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
10：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。

11：運命調律者の気紛れ。今回は支払いは行われない。ただしこの項目は消失しDoDスケールが進行する。
12：意志の力で運命を抑え込む。DoDスケールをひとつ押し戻す。

部位表［2D6］
2：精神。次回DoDロールを-1で判定する。
3：頭部。戦闘設定の枠をひとつ封印する。
4：目。成長枠をひとつ封印する。
5：耳。クライマックススキルが使用出来ない。
6：口。食事が出来ない。
7：鼻。アイテムが使用出来ない。
8：胴。GPを-3する。
9：脚。対象指定が使用出来ない。
10：腕。必殺技が使用出来ない。
11：意志の力で損傷を無視する。今回のペナルティは適用されない。
12：意志の力で損傷を回復する。欠損以外のペナルティをひとつ回復する。


　焦りがないといえば嘘になる。それも真っ赤な類の。“妖精の加護”を失い、一度諦めた生を再び紡ぎ出したアイヴォリーにとって、それはまさしく恐怖だった。死への恐怖、という生物ならば誰しもが持っているであろう、原初的な恐怖。一度その制約から解き放たれ安寧の中に沈み込んだアイヴォリーにとって、再びやってきたそれは否が応にも注視せざるを得ないまでに拡大された純然たる恐怖だった。このまま死にたくない。このまま終わりたくない。それはある意味では生きることに対する恐怖でさえあった。
　とはいえ、今のところアイヴォリーの身体には未だに何の変化も訪れてはいない。薄々本人も感づいていることだが、それまで彼が紡いできた僅かな縁が、彼を今この段階では強固に護っていた。“どこまで生き残れるのか”、彼の創造主が彼に課した最後の、今までで最も苛烈な試験の中で、それがアイヴォリーに与えられた手札だったからだ。
　とはいえ、彼を見つめている真紅の瞳がどこまで寛容であるかは分からない。明日になれば唐突に終わりを告げられる可能性さえあった。
　そんな中では、彼は良く自制している方だといえるだろう。少なくとも表面上は以前の体裁を取り戻し、その怯えを覗かせることはない。こんなときでも、かつて訓練された暗殺者としての鉄面皮はまだ有効に機能していたのだ。そしてあの時代に彼が学んだ様々な事柄は、良くも悪くも幾分死の恐怖を和らげる役割も果たしていた。暗殺者は死ぬことを厭わない。むしろ自らの命を対価としてでもその任務を遂行するように仕立て上げられていたからだ。
　だが、あの頃の“涼風”と今のアイヴォリーでは決定的に違うところがあるのも確かだった。いうなれば、役割を果たしていれば良かった一人の暗殺者では既にないのだ。そしてその代わりに今の彼が得てきたものは、途方もない自由と冒険と一人の人間としての生活。それはあの頃の“涼風”にとっては毒でしかない。それも、とても甘美な。人の痛みを理解出来なかった殺人鬼に対し、死刑台に彼が送られる前に与えられた最も過酷な罰は、人並みの営みとそれの平穏がいかに素晴らしいか、どれだけ些細な日常が喜びに溢れているかを聞かせることだったという。それは間違いなく、彼を死の前に改心させるためではなく、後悔させるために行われた純然たる罰だったのだ。
　山の向こうへと沈む夕陽に目を細めて、高い木の枝に無造作に座ったアイヴォリーは小さく溜め息をついた。その壮大な美しさが胸を焦がし、それによって捩じりあげられるような痛烈な痛みとなっていた。

「……クソッタレ。」

　何に対してか、いつもの悪態を呟く。それはあまりに力無く、弱々しい呟きだった。そして何よりも悪いことに、その言葉を聞く者は誰もない。
　それでもアイヴォリーは、もう一度、今度は大きく息をつくと口元に笑みを浮かべてみせた。自分がしっかりと笑みを浮かべていることを確認するようにして頬に手をやり、それから下へと目をやる。竃にかけた鍋からは既に湯気が上がっているのが見えた。そろそろ戻る頃合いだろう。それでなければまた仕事を放棄しているだのと小言を言われかねない。
　笑みを浮かべたまま、器用に重心を傾けて落ちて行きながら自分の腰かけていた枝を掴みくるりと回る。“いつものアイヴォリー”に戻る頃合いだった。



D.o.D.： 2D6 = 11 ( 6 5 ) 部位表： 2D6 = 4 ( 2 2 )

言葉の意味を考えあぐねて首をひねっている。

小さなつぶやきも長い耳は逃さない。
瞬間的に沸き上げた怒りに肩を震わせながら、勢いよく斧を突き出す。

果たして強制エンディングは近いのか（ぉ）
DOD 2D6 = 12 ( 6 6 ) 　部位 2D6 = 6 ( 2 4 )