きらり、と私のペンダントが光を帯びる。
これを見るのは四回目くらいになるだろうか、どうやら以前の戦闘で仲間になったエンブリオがいるらしい。
今度のエンブリオは時風のようなタイプなのだろうか、なんだか前よりも身体が軽くなっているように感じた。

「やったね玉藻、またエンブリオが仲間になったよ！」
「どうやらそのようですね……身体が軽くなったように感じます」
「今度のエンブリオは時風と同じタイプみたいだからねー」

きらりと光が輝き、祓が私の前に姿を現す。
どうやら祓には今回仲間になったエンブリオのタイプがわかるらしい。

「時風と同じタイプ……ですか」
「うん。……あ、けど時風より力が強いんじゃないかな？」
「祓ー、それ私が非力だーってことに聞こえるんだけど」

不満げに頬を膨らませる時風に、祓がくすくすと小さく笑う。
だが、私も時風はどちらかというと非力な気がする。
もちろん、それを今口に出しても時風が不機嫌になるだけなので黙っているが。

「……またこの子にも名前をつけてあげないと、ですね」

ぽつりと小さく呟いたとき、ペンダントが再び光を帯びた。
どんな名前にするか、しばらく悩むことになりそうな――そんな気がした。