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*SIDE*レイヤ・センドウ
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サクラの最近の錬金術の進歩は素晴らしい。

確かに、サクラならもしかすると近いうちに俺様の域まで到達して霊薬を作り上げる事が出来るかもしれない。

サクラを信じていないわけではない

だが…錬金術師としての俺様が、冷徹に心の奥で告げている。

「…それでも、少し、間にあわないかもしれないな…。」


たまに、半身の感覚がまったくなくなる時間が増えた。
もしかすると、立っているのも近々難しくなるかもしれない。

有り合わせの薬で誤魔化すのも限界に近い。


「出来れば、クリスマスぐらいまでは動けていたいものだな…」

ああ、クリスマスにサクラを何処かへ誘ってみるのもいいな。


　
今年が最後かもしれないしな。



{i0}{#小}
*SIDE*兵庫
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近くでハロウィンパーティーやってるから、出かけようと言う道産子に（無理やり）連れられてやってきたものの…。

あまりの人込みではぐれてしまった。

「もぉ！あいつ！人を連れだすならちゃんとエスコートしなさいよ馬鹿！」

…ま、まあ、ハロウィンの衣装をあいつがべた褒めするもんだから恥ずかしくて殴って吹っ飛ばした私もちょーっとは悪いのかもしれないんだけど？

「…と、とりあえず一人で居るのもアホらいしいしさっさと道産子のやつ見つけてくれないかしら。」

呟きながら歩いていると、ふと、目の前に立っている紫色の長い髪の女性と目があった。

「こんにちは」

「あ、こ、こんにちは。」

急に挨拶されたので挨拶をしかえす。
それにしても、美人な人ね…。

「ごめんなさい。」

そして急に謝られたと思った瞬間。


私の意識は暗転した。