【一揆参加40日目】

政府と取引のある協力者と、少しばかり情報交換を行った。
自分の中にある考えの整理と、他の視点からの判断を知りたかったためである。
豪商であるあの人の情報網にも、疑念に対する直接的な答えを示唆するものは見つからないそうだ。
取引のある王政側には、新王即位後に人格が変わったような者は特にいないとのことである。

証拠のない疑念や考えとは嫌なものである。
状況や事象から、こじつけや拡大解釈によって仮説を立てている分、否定する材料も肯定する材料も明確なものを得るのが難しい。
あの人に、手持ちの材料だけでは仮説にすらなっていないと言われたが、全くそのとおりである。

やはり、得られる範囲で情報を集めるしか無いのだろう。
さしあたりミラルカ氏の情報にあった、《黒騎士》という人物を調べてみようと思う。

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