クーパとアンジェが話していた場にアルトが現れる。
当の本人はたまたま通りかかっただけなのだが急いでいたわけでもなく、呼ばれて進路を２人の方へと変えた。

クーパの手元にあった用紙が目に入る。どうやらゴンザブロウと妖精たちについて書かれているようだ。
パッと見ではよくわからなかったが、何と無く内容を察してクーパに視線を向けるアルト。
　

アルトがクーパにこんなことを依頼をした真意を確信する。
アンジェは妖精の森でずっと付いて来ていたゴンザブロウを足手まといとし、アルトに回復支援を禁じたりなどしていたのだ。
事実、森を進行中の戦闘において序盤のアルトの行動の８割以上がゴンザブロウへの回復支援に割かれてしまったということもあったのでアンジェの意見は適切であったといえるだろう。
しかし、そんな足手まといを抱えながらもペガサス、れんたろう、アルトは３人の力を合わせ、ゴンザブロウを守り抜くことに成功してしまっていたのだ。
そして今となっては森を離れて、ゴンザブロウと別れてしまったために、このような形で彼が足手まといだということを実証しようとしたのだろう。

そう言って、空気が重みを持ったままアルトはその場を後にした。
怒っている様子は無いが、恐らくは納得もまだできていないだろう。
とはいえ「やめよう」と言い出した以上、自分がこれ以上引きずるのは厳禁、と頭を切り替えるアンジェ。

どのような心境の変化なのか、アンジェは今後ゴンザブロウ氏の話題は２度と出すまいと誓ったのだった・・・。

・・・ピシッ。