スチュおにいさんとわかれた猫。

わかれぎわ、おにいさんからはすこしやすむよういわれました。
それもそのはず、おにいさんといっしょにたたかったときの猫はあまりにもきがそぞろでたたかいにまったくみがはいっていなかったのです。
ぐあいがわるいわけでもないのになぜ、そんなことになっていたのかは――いうまでもありません。


こうしているあいだにも、ふときづけばあるひとのことばかりかんがえてしまいます。


でも、それをいうにはまだはやい。

いまは、みのまわりのことをかたづけてから。


それでようやく――おねえさんのまえにたてる。








だから、こんどこそ。
むねをはってあえるように。

そう言いながらロングジレの裏の懐から符を数枚取り出し再び言葉を続ける

どこか冷淡な興味のない醒めた眼差しで符をまじまじと見つめなおし、ため息をつき少しの間目を瞑る

再び話しだした時には先ほどの冷淡な眼差しは消え、軽快に言葉を並べた

うっかり逃げそこなったロク＝リクくんが腕の中にすっぽりと収まってしまい、
そのぽふぽふとした心地よさにお兄さんはメロメロです。
しかし、腕の中のロク＝リクくんが縮こまっていることに気づき、
お兄さんは驚きました。

すっかりおとなしくなってしまったロク＝リクくんを落ち着かせるため、
とりあえず撫でてみようとします。

おにいさんは怒っている様子もなく、にこにこ笑っています。

　　　　　　元気に駆け回るシロちゃん。
　　　　　　逃げ回っていたがそのうち急にパタッと倒れて眠り始める。

▼レッドドラゴンの行動！
必殺技が発動！効果増幅Lv.8!!
フレイムストライク！！
ラピスに 2044 のダメージ！
（ ラピスの凍結が解消！ ）
ラピスに炎上を1追加！
ラピスに 2089 のダメージ！
ラピスに炎上を1追加！
ラピスに 2944 のダメージ！
ラピスに炎上を1追加！
ラピスに 2523 のダメージ！
ラピスに炎上を1追加！
ラピスに 2551 のダメージ！
ラピスは炎上に抵抗！

涙目のロクに対して、なおも熱弁をふるった。

どちゃり、と落下して水溜り状に弾けながら、

ニヤリとニヒルに笑ったつもりなのだろうが、水溜りの中に散った顔パーツのせいで、出来の悪い福笑いにしか見えない。

きゃっきゃとはしゃぎながら「宿命のライバルごっこ」を続けた。
どうやら書類のことはすっかり忘却の彼方のようだ。

明るい表情と傷がふさがっているのを確認すれば、安心した様子。
怪我をしていたその場所を、そっと一度だけ撫でて。

察しの悪い少女「は」、どうして辺りを見回すのかと首を傾げるだけだったのだけれど。

黒猫さんがきょろきょろするのをやめ、少女に視線を戻したその瞬間。

目の前で、緑髪の小さな小さな少年が、睨めっこした時のような変顔をしておりました。
（ICが無いので、そっとドヤ顔でお送りいたします。）