No.899 暮れゆく窓辺INDEX >>
[設立者] ENo.899 燈子

コミュニティイラスト
城内の一郭。
一揆衆がさほど気にも留めずに過ぎてゆく、廊下に並んだ部屋のうちのひとつ。
忍び寄る闘争の気配に侵され切らぬ、けれども少しく、埃のにおいのする――

窓辺には、黄昏の光が差している。



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ロール用の専用コミュニティです。
恐れ入りますが、関係者以外の参加はご遠慮ください。

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参加者からのメッセージ

燈子(899) のか細い応答 >>
窓に触れた手が、かすかに震える。
耳に届いた足音に、意識を向け――振り返る。

……、あ……


オルガ(1495) の乾いた低い声。 >>
初めには廊下を歩く、足早な靴音。
その後ろで鳴る布に似た柔らかな足音。
戦乱のさなかに、息をひそめるでもない、堂々とした気配。

ガシャリとノブが鳴る。戸が開き、蜜と煙草の香りが忍び入る。

背の高い女。青いくたびれた外套を羽織り、
垂らした前髪を縫うようにして、鋭く眼光がきらめく。

オルガ・オルガノール。

部屋の中を一瞥し、自らの後ろへ声をかける。

こいつだな、ヤール?

フーン……

オルガだ。医術を手札にしてる。
ヤールに、あんたを診てくれって言われて来たんだけどよ。
こいつの話じゃいまいち要領を得ないんだ。

どうしたのかを聞かせておくれ。
それと、どうしたいのかを。

どこが悪いのか、痛いのか。
治りたいのか、治りたくないのか。

ヤール(1496) の応答 >>
 続いて扉を通る。
 彼が歩くにつれて、扉はひとりでに閉じた。
 わずかに鳴る小さな音。



 彼が足を踏み入れた瞬間、辺りの影がわずかばかり深さを増したようにも思われた。

連れてきたよ。

……まあ、これから直接診るわけだからね。
本人でもない私があんまりあれこれ言っても、仕様がないのじゃないかと思ってさ――。

 言って彼はどこか手近の場所に、ふらりと腰を下ろす。
 それは破れたソファの上かも知れないし、背もたれの欠けた椅子の上かも分からない。



参加キャラクター : 3名