<Days40>


「えへへへ……」

　私は先日の海を行ったことを思い出すと思わず頬が緩むのを抑えきれなかった。
　その日私は前よりももっとルシエ・ソルブランシェと仲良く馴れたような気がした。

「ルシエとまたどこかに遊びに行きたいなぁ。今度は山も良いな」

二人で一緒に出かけることを想像して更に私はその頬が緩んでいった。

「ただいま。遅くなりました」

　そういって突然声を掛けられたのに私は驚き、思わず椅子から転げ落ちてしまう。

「お、お帰りルシエ」
「ただいま、どうしたんですか？祀」

　椅子から転げ落ちた私の姿を見てルシエが不思議そうな表情を浮かべる。
　私は悟られるのを防ごうと慌てて立ち上がる。

「なんでもないよ。ちょっとこれからの事を考えていただけだよ」
「これからの事？それはどういう？」
「それはね……こういう事だよ」

　私は彼女に近づきその唇と自分の唇を重ね合わせたのだった。


TobeContinued……

今回の日記もルシエ・ソルブランシェさん(2010)をお借りしました、感謝！！

【succubus syrup】と書かれた小さな薬瓶を手渡す。中には桃色の液体。もし蓋を開ければ、心安らぐ花のような香りがするだろう。
「そういった仕事」の手助けになるような効果を含んでいることは伏せつつも。

最後のチャンスとでも言うかのように、僅かなヒントを添えて。

くるり、と1回まわってからお辞儀をするように。

一方的にまくしたてたのを反省するように。