この夢の世界に来てから幾日かたった。
初めはこのような日記を付けようとも思わなかったが…

俺自身、この世界は夢の中なのだと思っていた。
来た経緯すら覚えていない、ただいつもの様に自身に用意された暗い自室で眠りに落ち、目が覚めた時、この世界にいた。

全てが輝いて見える。
街も、森も、水も、枯れ果てた大地でさえも何故か新鮮に思える。
俺は自身の持ち得る力で対応してきたが、俺の未知の領域が遺憾千広過ぎた、一人では処置が難しくなっていった。
そこで俺は期待は殆どせずに助けを求めてみた。

するとどうだろう、何人かから返事が来た。
素直に驚き、そして嬉しくもあった。

新たな仲間、リゥ・メール・フロウはヒトの身に猫の耳があった。
俺とは少し違う種属なのだろう、彼女は知識、魔術、それと狩猟に関しての能力が高いようだ。
今現在、彼女の力もあって問題なく道を進めている…が、少しばかり頼り過ぎているような気がしている。
俺ももっと力を発揮せねばならないだろう…

とりあえずは彼女との親交を深めなければならないが、話すことがあまり得意では無い事を自覚してしまっている、悪い傾向だ。

…書くことがなくなってきた、ここで止める。