うどん。純白の粉からできる清らかな食物。
　ある信徒は言いました。

　“コ・ムギの加護がある限りそれは《うどん》だ”――と。
　（引用：『おうどんの實在』第2巻35項）

　きしめんはれっきとしたうどんです。皿うどんも名前からしてうどんです。焼きそばはそばではなく焼きうどんに近いです。そばぼうろがあるなら元のぼうろはうどんだと思います。
　とにもかくにも打つべし。うどんを打つべし。

　また一部の過激派は時に蕎麦派を討つこともあるでしょう。
　ですが、ここではうどんを愛することを至上とします。
　自分の想うおうどんを愛してください。おうどんはすべてを与えます。己がおうどんを見つけ、おうどんへと歩いてください。

　遠き理想郷（カガワ）に思いを馳せて。
　メ・ガッサ・ウマ・イニョロー。

　（コミュニティのアイコンはENo.1840ネイベールさんから頂きました。今度1年分のおうどん送ります）





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕎麦派討つべし

小田原北条家4代目当主 北条氏政。
彼は行軍中に、自領の麦畑に差し掛かった際に
「ちょうど昼時だから、あの麦を刈って麦飯にしよう」と言ったという。

その話を伝え聞いた武田信玄は

「麦というものは収穫から天日干し、脱穀…と食べるまでに大変手間がかかるものだ」
「どうやら北条の4代目は常識を知らぬ箱入りらしい」

と、ほうとうを食べながら氏政の無知ぶりを大いに笑った。

余談だが、この武田信玄の陣中食だったほうとうが、
武田家滅亡後、徳川家に召し抱えられた武田家遺臣によって徳川家に伝えられ
味噌煮込みうどんの雛型となったことはあまりにも有名である。

民明書房『ラルフでもわかる甲陽軍鑑』より

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