修務のスケジュール帳
腐女エンブリオ舐めてた


　それは突然やってきた――

「きゃー！　噂のマネージャーさんですか！」
「ネタにしやすそうーー！　スーツだもんーー！」
「あれ絶対受けだよぉ！」
「いや！　わんこ攻めだってぇ！」

「ほらやっぱり受けだよぉ！」
「まだわかんないじゃん！」
「ゴレムはショタ攻めなのぉ！？　やばい超やばいーー！！」
「でも一番はカンマネでしょぉ！！　濃厚過ぎ！！」
「馬鹿言わないで！　マネゴレなんだかぁ！　ショタやばいーー！」

　休憩時に突然雪崩れかかってきた見知らぬエンブリオ達に囲まれ、修務と三体のエンブリオ達は困惑した。
　何か手を出すわけでもない。ただ周りを取り囲み、じろじろ眺めて、笑いあいながらわけのわからない言葉を矢継ぎ早に発している。退けと言っても聞かない。

　そのうち、その中の一体のエンブリオが一歩前へ出て、マイクのようなものを差し出した。


「えっとぉ！　突然ですけどぉ！　インタビューです！　答えてくれれば帰りますー！　でも答えてくれないと、もっと仲間呼びますよ！？」

　修務は困惑しながらも、頷いた。また妙な嬌声が上がる……

　質問と回答の度にやはり嬌声が上がったが、それで満足したのか、新刊のネタだのなんだの言って、彼女たちは去っていった。