茂みから出てきた馬（？）をなんとか撃退した。ふう・・・

「うん、賭けは私の勝ちっと」

「はあ？」

「あのね、修飾語って知ってる？ダイズは大きい豆、アカマンボウは赤いマンボウ。だから馬人は馬な人。オーケー？」

思わず反論しそうになったが・・・
こんな理屈をこねてまでチーズケーキを食べたがってる、と思うと悪い気はしなかった。
歩いた疲れもあることだし、そろそろチーズケーキで一服することにしよう・・・



―――休憩タイム終了。チーズケーキのみならず木々の音、風の音をも存分に堪能した。
ん・・・？それに紛れて近くで生き物の気配がするような・・・

(last check・・・ 1D100 = 26 ( 26 ) )Failed!

ミルフィーユは耳をそばだててみた。
キノコの塊？に精霊っぽいのが喚き散らしている。

「だーかーらー！もうさんざん説明したじゃないか！」

「そんな答えで納得するとでも！？」

・・・どうやらキノコの塊も何らかのエンブリオらしい。痴話げんかだろうか？
詳しい内容を聞いてみようと近づこうとした・・・
が、その時足元でガサリと音がした。枯葉を踏んでしまったらしい
二人ははっとしてこちらを振り向く。バッチリ姿を見られてしまった！

「あ、あんたたち侵入者！？こんな時に！」

「と、とりあえず続きはこいつら倒してからだ！」

「そんなこと言ってっ・・・！後でゆっくり話は聞かせてもらうからね！」

(next check・・・ 1D100 = 87 ( 87 ) )

二階廊下への探索を終えた少女は、翌日大草原へと向かう途中で、
見知った姿を道ばたにて見かける。

ただ、以前に出会ったころよりも彼女はいくつものエンブリオを従えており、
確実に成長していることをリラに知らせてもいた。

ミルフィーユがまだこちらに気づいてないところを、
リラは少しばかり離れた場所から見ていたのだが、
ミルフィーユに連れ添っているいったいのエンブリオがこちらに気づく。

そのエンブリオは彼女が連れるにはあまりにも強い存在、
だからこそこちらに気づいたのだろう。

翠色をした一体のドラゴンは、リラに気づくとてとてとと近づき、
リラをつぶらな瞳でみつめたあと、言葉を発した。

こちらを警戒するのでもなく、のんびりとした声を掛けられてリラは戸惑う。

なんとなく迫力に押されて、リラは思わず言ってしまった。