ーただの日記ー





〜○月×日〜

なんかすごい強い人魚みたいな女の子と一緒になった。



よくよく話を聞くとどうやら機械の兵器らしい。





タイガーとも知り合いのようであった。
ロボ同士仲が良いことである。






その子は自分のことを、マイラと名乗った。





それではロボっぽくないので『ライガー』と名乗ってはどうか？
と、提案したが、一蹴された。




どうも、ロボには俺のセンスは理解されにくいらしい。












ー同日ー




練習試合にライガーの知り合いと手合わせすることになった。
これが話をきくと結構大物らしい。


なんと神様だという。



神様と手合わせできる機会なんてなかなか無いだろうから、俺は二つ返事で了解した。



持つべきものは友である。
神様に出会えるだけでもありがたいのに、まさか練習試合とは。


メルンテーゼも捨てたものじゃない。







ーさらに同日ー








一瞬で吹き飛ばされました。
















え？何？
最近の神様はあんなにROCKなの？










なんだか味方も一緒に吹き飛ばしているようだったが、あれは神様としてどうなのだろうか。












やはり信仰を集めるには、ああいった常識はずれなパフォーマンスが必要なのだろうか。




神様というのも奥深いものだ。













話によるとタンポポの神様らしい。
タンポポというのはもっと可憐であるはずなのだが。






とりあえず吹き飛ばされ際に、





「笑顔が素敵ですね」




と、素敵な一言を送っておいたので大丈夫だ。




イケメンは気配りを怠らない。
これがコツである。




イケメンのコツ。













ー○月△日ー




ライガーとは途中で別れ、さらにアクアパレスを突き進む。

途中で出会った、コルリとトム少年を連れて。






どうやら、二人ともアクアパレスに行きたがっていたようなので二人とも乗っけることにした。
旅は道連れ。


コルリの尻尾が前見たときと本数が違っているように見えたので、触って確かめようかと思ったら燃やされた。


熱い。














トム少年と一緒に攻城するのは始めてであった。
以前、練習試合で手合わせ。
タックルVSヴートの決戦。




何かと決闘しているが、一緒に組んで戦ったことは無かった。






同じタックル戦士が手を組むと言うのなかなか熱い展開である。
とりあえず、トム少年はゴレムと物理契約をしてみてはどうだろうか？

彼なりに心配しての言葉なのだろう。
ポツリと。

それでいいのか、という顔だった。
かと思えば、自分に向けられた言葉にビクリと。

押しに弱いとかそういうのじゃないのか、と。
俺の場合は違う気がする……そんな言葉を苦笑とともに返すのだ。

　彼のことだから、手伝ってくれるとは思うのだけれど。何かどうしようもない理由があるのだろうか。

　割と真剣な物言いだった。

　頑張ると言いつつも、自信の無さが語気に表れていた。
　そして野菜を切るのだけれど。

　応援してくれたのに言い草が大分冷たかった。
　それだけ気が張っている、と言うか必死らしい。



〜数十分後〜

　まな板の上には、意外にもそれなりに整然と切られた野菜たちが転がっていた。
　料理と言う行為に構えて力が入り過ぎているだけで、手先自体は不器用と言う訳ではないようだ。