No.44 MermbsteuraINDEX >>
[設立者] ENo.44 グリゴリ・ドミトリエヴィチ・ラージン

おとぎ話に存在が残るだけの黄金郷・カダイエの守護者である
巨大なエンブリオ・マァムブを探し出し、封印から解放。
その力を完全なものにする為大量のネクターを欲している
…と言うところから結成のはじまった賞金首集団。

-----------------------------------------------------
ギルドコミュです。
拠点であるマァムブの中という体でよろしくどうぞ。



参加者からのメッセージ

グリゴリ(44) からのメッセージ >>
フョードル >>
物陰から、医者を見つめている。


ペドロ(155) からのメッセージ >>
どうにかって、僕にはなにもできないよ。

グレイマンが引きずっていた、あのうるさい彼が医者なんだろう?
彼に頼めばいいじゃないか。

レグルス(215) からのメッセージ >>
マァムブ内。
グリゴリの寝かされている部屋の前で、グレイマンの到着を腕を組んで待ち構えていた。
彼に目隠しをされて連れられる医者の姿を認め、驚いたような、その次に安堵したような
表情を数瞬のうちに浮かべ、そしてまた正面を睨む。
そうして、枷を外されるさまを黙って見ていた。

レグルス >>
…へぇ、アンタがその例の医者か…
レグルス >>
レグルスだ。
両腕を組んで医者の顔を見据え―――

レグルス >>
顔が歪む。

レグルス >>
なんなんだテメエは!!馬鹿にしてやがんのか!!
サブリーダーとしての姿を維持しようとするかのようにぶるぶると震えていたが、
二言目で既に我慢の限界を超えたようで
素早く一歩踏み込むと両手をその首にかけ、力を込める。

本来ならば苦痛の声をあげるであろうビリーの、鼻にぬけるような声に思わず変に力が入り
驚いてそのまま勢い良く手を離して、数歩後ずさった。

グレイマンとビリーの顔を、確かめるように交互に見つめ、
彼らに続くように部屋の中へと入る。

レグルス >>
気持ちわりぃ………

--------------------------------------

グリゴリの部屋では、邪魔にならない後ろに控えてはいたものの、
医者が体に触れるたび目を見開き、びくりと体を震わせ、
そのたびに周りに手で制される。
医療の知識はまるでないので、特に口を挟む様子はなく、
時折クリストファーを小突いては、メスって何だよ、などと囁いていた。

--------------------------------------

その後、グレイマンとふたたび合流したが
術後のビリーの説明も耳に入っているのかいないのか、
喋る元気もない様子でそっぽを向いて立ったままだ。

レグルス >>
血を取り替えるって、それ、死ぬんじゃねえの?
生きたまま、そんなこと出来んのかよ?

リセナ(391) からのメッセージ >>
リセナ >>
・・・別に謝れなんて誰も言ってないんですけど。

グレイマン(763) からのメッセージ >>
>レグルス

グレイマン >>
… もういいぞ。

レグルスの前まで、連れてきた緑スーツの男を引き出して目隠しと手かせを外す。

医者 >>
あ。どうも〜〜 ちっちゃっくてかわいい方ですねえ〜〜

レグルスとの出会い頭、開口一番。
当人にとっては見たまま言ったと思しき感想を零して、ぺこんと頭を下げた。

ビリー >>
こんにちは〜〜 ん? あれ。こんばんわですかね? まあどっちでもいいですかね〜
えっと〜〜医者をやってます〜〜ビリジアン・モリーと申します〜

お気軽に〜ビリーと呼んでください〜〜

ビリーはマイペースにへらへらと笑い、自由になった手首の感覚を確かめると、
眼鏡をちゃ、とかけなおした。

ビリー >>
で〜〜こちらのちっちゃい方が患者さんですかぁ?
みたところ〜〜こめかみに青筋が浮きでてる以外は〜〜健康そうですけど〜〜

グレイマン >>
…… そうだな。違うな。

ビリー >>
あ、やっぱ……むごがこっ!? あ、ああんっ 
やだ、はァんめっちゃ首絞まってますゥ〜〜

グレイマン >>
サブリーダー。……お気持ちはわかりますが、
とりあえず、診察を先にしませんか

連れてきた医者については見放した態で溜息を落とす。

ビリー >>
げほ、げほげほげほっ … はぁん……
なかなか情熱的なお迎えを頂いてしまいましたねぇ〜〜うふふ

グレイマン >>
……うっとりするな気色悪いこの真性ド変態。患者は、そっちの部屋の中だ。

ビリー >>
えぇ〜〜いやあでも首絞めは第四位ぐらいのプレイですよぉ?

>>グレイマン
……なんの順位だかは聞かんぞ。さっさと入れ。

ぎい。とドアを開けた。中に人が寝ている寝台が見える。



・ ・ ・




─グリゴリの部屋─

ビリー >>
それじゃあ〜〜ちょっと失礼しますねえ〜〜

グリゴリ >>
…………

彼の目前には、グリゴリが目を閉じたまま横たわっている。
弱った獣がそうであるように、眠っている男はぴくりとも動く風を見せなかった。

ビリー >>
いやあ〜〜〜おとなしいですねえ〜〜
手首なんかこーんなにしっかりしてらっしゃって〜〜
万全の状態で殴られたら〜僕なんかひとたまりもなさそうですよ〜〜

へらへらと笑いながら布団をまくりあげて、グリゴリの腕を取る。

ビリー >>
ふんふんふーん

軽く曲がっていた指を広げさせる。

グリゴリ >>
…………

ビリー >>
んん〜〜〜

そのまま、ぐにぃ。と手首を押えた。指先が微かに曲がる。

グレイマン >>
……何かわかるか?

ビリー >>
んん〜〜?筋肉が弛緩してるというか弱ってるみたいな感じですかね〜〜?

触診をしながら医者が首を傾げる。医療道具を詰めた鞄に向きなおる。
かちゃかちゃと器具を弄る音が続いた。

ビリー >>
そうですねえ〜〜口腔内も診察しときましょう〜〜

鞄から金属のへらをとりだし、構いもせずに口の中に先をつきこむ。

ビリー >>
おぉお、これはいい歯並びですねぇ〜〜 んんん〜〜ああ〜〜うふふふ
でも〜〜酸素が上手く渡ってないのかな〜〜〜ちょっと口内の血色が悪いですね〜〜

グレイマン >>
……(起きないのかそれは)

ビリー >>
ふーん ふーん なるほど。んんん〜〜…

ビリー >>
ええと〜〜傷は銃創だっておっしゃってましたっけ〜〜?
 
グレイマン >>
…ああ。
 
ビリー >>
ですか〜〜……うーん…… 
 
グレイマン >>
何か問題か?
 
ビリー >>
いえいえ〜〜そっちの手あては〜〜もちろん僕がしっかり
銃弾から何から〜〜残ってたらえぐりだしますけど〜〜
こちらの方、結構長く寝ていらっしゃるんですよね〜〜?
 
グレイマン >>
そうだな。
 
ビリー >>
確かに〜〜銃で撃たれると〜〜ショック状態に陥ったりもしますけど〜〜
普通はそんなに長く寝込むなんてことはないはずなんですよね〜〜〜
 
ビリー >>
失血の影響ゆえって可能性もありますけど〜〜
んんん〜〜〜
 
顎に手を当てて、首を傾げる。鞄から小さい注射器と、バンドを取り出す。
器用な手つきでバンドを巻きつけると、──ぷつり。と注射器を射した。

グレイマン >>
……結局、見たてはどうなんだ?
 
赤黒い血液が注射器の中に抜き取られていく。
修道士は、その様を見下ながら、にこにこと笑顔でいる医者の顔を眺めやった。

ビリー >>
んん〜〜単に体力が〜〜落ちてるって感じでもないというか〜〜
毒の疑いがあるんじゃないかなって〜〜思いまして〜〜
 
グレイマン >>
毒、ねえ。……厄介だな。解毒法はわかるのか?
 
ビリー >>
んんん〜〜毒の種類がわからないと、なんともですけど〜〜
毒性の話となると〜〜僕の専門とはちょっとずれちゃいますからね〜〜
 
話を続けながら、つ、と注射針を抜く。

ビリー >>
はい、これ〜〜お渡しします〜〜
 
針先にキャップをかぶせて医者は、
グレイマンに注射機と血液を手渡した。

ビリー >>
これに〜〜鞄の中にある試薬を垂らして〜〜いただけますか〜〜
いくつかのシャーレにわけて〜〜ぷるぷるに固まるものがあったら教えてください〜〜
 
グレイマン >>
……俺がやるのか?
 
ビリー >>
そのくらいのお手伝いは〜〜お願いします〜〜
薬の扱いは〜〜あなたなら、慣れてるでしょう〜〜?
 
ビリー >>
あ。報告、間違わないで〜〜くださいね〜〜? 連帯責任ですよ〜〜?
 
グレイマン >>
……そっちでしくじるなよ?
 
ビリー >>
グレイが〜〜わざと失敗しなかったら〜〜大丈夫ですよ〜〜
それに〜〜寝ている方が大事なんだったら〜〜
あなたは、ちゃんとやってくださるって思ってますよ〜〜
 
ビリー >>
僕が心配してるのは〜〜〜彼が大して大事じゃなかったときです〜〜
 
グレイマン >>
…………
 
ビリー >>
じっくり捌いてくださるんなら〜〜おしおきもやぶさかでもないんですけど〜〜
責任押しつけられるとかは癪ですし〜〜一瞬で殺されるのとかも〜〜
僕がつまらないので嫌ですし〜〜
 
ビリー >>
保険のような〜〜ものです〜〜助ける責任の一端を〜〜
背負っておいていただけませんかね〜〜
 
ビリー >>
断ったり〜〜しませんよね〜〜?
このヒトが大事なら〜〜別にやることはかわらないんですし〜〜
 
グレイマン >>
……、 わかった。
 
ビリー >>
良かった〜〜。では、外の部屋で〜〜作業おねがいしますね〜〜〜
 
ビリー >>
これから、メスをお腹に〜〜いれますから〜〜〜
あなたがいると〜〜感染症とかこわいですし〜〜
 
グレイマン >>
…… わかったよ。
 
顔を顰めて、グレイマンが部屋の外に出て行く。
ばたん、と扉が閉まって、後には医者が残った。

ビリー >>
それでは〜〜患者さん〜〜、短い間ですが〜〜よろしくおねがいしますねえ〜〜
あ、ちゃんと〜〜麻酔はうちますから〜〜安心してください〜〜〜
 
ビリー >>
……動かれると〜〜断面がキレイにならないときがありますからね〜〜
 
動かない患者を前に、メスを持った医者はにっこりと笑った。




・ ・ ・




グレイマン >>
で、結果は?
 
ビリー >>
んん〜〜〜まず弾の傷ですが〜〜
結局、銃弾は見つからなかったですねえ〜〜
 
ビリー >>
これで弾が出てきたら〜誰の銃かもばっちり
分かっちゃったでしょうにね〜〜残念ですねえ〜〜〜?
 
ビリー >>
それと〜〜撃たれたってことはお腹の中はぐっちゃぐっちゃの血溜まりかな〜〜〜?
なぁんて結構期待してたんですけどぉ〜
 
ビリー >>
いやあ〜〜あっはっは。肺も肝臓も胃も腸も全然〜〜
まったく!どっこも!傷ついてなかったですね〜〜〜〜
 
ビリー >>
珍しいですねぇ〜奇跡的ですね〜〜もしかして、強力な治癒魔法とか
なんかそういうのお使いになられたんですかねえ〜?
いや〜〜医者の居場所をどんどん奪って何がたのしいんですかねえ〜〜?
 
ビリー >>
あ〜あ、損傷してたら〜〜その部分を切り取って、私がいただいてたんですけどね〜〜〜
いや〜〜〜残念です〜〜〜〜〜あっはっは〜〜
 
グレイマン >>
……無駄話はそのへんにしとけ。
 
ビリー >>
え〜グレイはせっかちなんですからぁ
 
グレイマン >>
……
 
ビリー >>
おっとっと。はいはい〜、とにかく彼の傷については〜〜
処置しましたのでもう心配はないですよ〜〜
 
ビリー >>
それで〜〜 彼が寝込んでる原因の方ですが〜〜〜
 
ビリー >>
大きな原因は、やっぱり毒だったみたいですね〜〜 
おそらく〜〜ウィミノイウェーブのクラゲから取れる神経毒を主成分に〜〜
魔法薬学が〜〜複合されてる感じですかねえ〜〜
 
グレイマン >>
……ウィミノイウェーブ、ね。
 
ビリー >>
はい〜〜というか、実は全身痺れて呼吸器系にもしっかり影響が出る、
到死性の奴なんですけども〜〜こちらの方、イペ族の方なんですよねえ〜〜?
 
ビリー >>
そこらの特性については〜〜まだ解剖したことがないので詳しくないんですけど〜〜
一族の特性のおかげなんですかねえ〜?
 
ビリー >>
本来なら即死しかねなかったところを〜〜経口摂取毒だったおかげで、
どうにかこうにか生きのびた、ってカンジですかね〜〜
 
ビリー >>
傷の方は〜〜塞ぎましたし〜〜点滴なんかもサービスしますので〜〜
あとは完治を待つだけですけど〜〜
ただ〜〜解毒の点で、問題がありまして〜〜
 
ビリー >>
元の毒から〜〜半端に変質したかたちで身体に浸透しちゃってますから〜〜
つまり、現状唯一無二の毒なんですよねえ〜〜
 
ビリー >>
もともと、薬学方面はさほど興味なくって〜〜
僕の知識だけだと〜〜完全に解毒には至れないかもしれないんです〜〜
 
ビリー >>
一応〜〜輸血用の血液を用意して、身体の血を
全とっかえするぐらいなら〜〜
お手伝いはできると思うのですが〜〜〜…
 


ビリー >>
どうします〜〜〜〜??
 

そこまで言って、医者は窺うように周囲を見て、首を傾げた。
 

首狩り(1014) からのメッセージ >>
クリストファー >>
戻って来てみれば……あの男はまだ眠っているんですか?



参加キャラクター : 10名