記：＊＊＊＊＊＊

　……君の姿をようやく「観測」することができた。元気そうで何よりだ。さて、では今日もはじめようか――

　人は……いや、人に限ったことではない、この世に生けるもの、すべてにおいて言えることだが、彼らはなぜ戦うのか？ 私は「守る」ためだと思う。

　一体何を守る？ 生命、縄張り、名誉、誇り、大切な人、大切なもの…………。

　何につけても、その「守る」という意志の強さによってその者の強さも大きく変わっていくのだろう。さあ、この男は一体何を守る？ なら、この少女は？ 剣戟が彩る戦場はそんないくつもの意志が互いに交差する場であり、かなわなかった思いは天に登り地に還る。

　勝者は何を得、敗者は何を失うのだろうか……？ この世界は記録する価値のある事象にあまりにもあふれている。

§§§

記：ケル・サーベラス

　戦いが激化するほど周りが炎に包まれていく……綺麗に手入れしてあるお花畑が燃えちゃわないかと心配だったけど、なんか大丈夫みたい。さすがに、炎をまとったまま突っ込んだりすると引火しちゃうけど。

　ザ・モブキャラの人は思ったより弱かったかな。こんなのしかいないんだったら、最初に出会ったラルフさんだけで解決しちゃうんじゃないかな……もしかして、嵌められた？

　そういうわけで、大きな怪我もなく先を急ぐんだけど、なんと、念願の、わんこに遭遇！ これは、何としてでも契約しないとね！

じーっと、じーっと、貴女を見ています。
それはそれは、もうなんか、ずっと見てましたよ的な雰囲気さえ漂わせて。

なんか、歌ってるような、そんな言葉を投げてきました。
というか、どうしましょう、距離が、近いです。

（エンドレス）