冒険の書　5日目　俺の生誕記念日1日目

というわけで！　今からここは俺のもの！

おっと。いきなり言われても何の事だかわかんないよな、仕方ねぇ話だ。わかる、わかるぜ。だいじょうぶだ任せておきな！
俺は主ユーシャと契約を交わした”エンブリオ”のドール『シグマ』だ。
なんか気が付いたら生まれ変わったように晴れやかな気持ちで素敵におしゃべりが出来るようになった。これもひとえに俺の日頃の行いと秘められ

た溢れんばかりのぱわーのおかげだろうことは想像に難くない。
それで、なんか覗いたら我が主の日記の寂しいうえに味気ないこと。
これではいけない。こんなつまらないものはアレだ。日記というよりただのメモ帳でしかない。
もっとアグレッシブに。もっとダイナミックに！ スペクタクルに！！ ファンタジックにしてエキセントリックに！！！

………………？

うん、まぁ……なんかそんな感じ。わかれ。フィーリングってことだ。

とりあえず探してたっていう狼と+αを一蹴して契約を交わしてたみたいだ。
で、次は森に行ってインコを捕獲するとかなんとか。なんていうか、押し入り強盗みたいだよな。
殴り倒して、子分になれ！　みたいな。うわ、えげつねぇ。

まぁ、ね。なんかね、納得して契約してるっぽいからね。ダメなやつはどうやってもダメらしいしね。合法らしいよっ！

とりあえず、なんか出てきたキノコっぽいのとカルシウムの塊は人の話を聞かないタイプ。
嬉しそうに新装のコートを翻す我が主。
インコは居ないから新技を試したいとうずうずしているのがわかる。口でどう言おうとわかる。あの顔は飯を食べてる時と新しい玩具を手に入れた

ときにだけ許されるような、そういう表情だからだ。

まぁ、骨の成仏を祈りつつ、エリンギが食卓に並ぶことのないこともついでに祈るかね。

妖精さん戦いに気づいてないそうな

しかし相手の様子で気づいたそうな

妖精さん少しむくれて不機嫌状態

いつも戦いばかりでつまらないと思ってるそうです

妖精さんは自分のひらひらスカートに手を入れて

身の丈より何倍も大きな槌を両手に持つ

どこに隠し持っているのかは…妖精さんだけの秘密

戦いがつまらなくても、勝つとやっぱり嬉しいようです

小さな妖精さん、はしゃいで回って目を回す

次は遊んでくれる人が居れば良いですね

何か気になるものがあるそうです

妖精さん、其れを手にすれば自分のスカートの中に入れました

スカートの中はどうなっているのでしょうか…？

[>土人形のような機械が三拍子のリズムを刻んでいる。