はぁ、やれやれ。結局おじさん張り切っちゃったじゃないか。
フライア、お前さんもお疲れだったね。

『マスターは普段からもう少し真面目に戦闘するべきです』

いやいや、痛いところをつくねぇ。
しかし、こっちの世界の戦闘にも慣れてきてて良かったよ。
来た当時だったらもっと面倒くさいことになってたねぇ……。

さて、と、そして面倒くさいことは続くねぇ。
いやぁな予感がしてたんだよ、本当に。
おじさん別に特攻したかったわけでもなんでもなくて早くお嬢ちゃんたちと合流して楽したかっただけなんだが

『ぼやくのはいいですから、ほら、相手、来ますよ』

へいへい、分かったよ。
ああ、もう、面倒くさいねぇ。

エルの身体が一瞬輝くと、一抱え程度だった背丈が、
幼い子どもくらいにまで巨大化する。