<Days 17>


「……キョンシーか……」

　満面の星空の下、草むらに座りながら私は元いた世界では小説や映画などの物語でしか見た事のない相手が次の相手だと判ると小さく呟く。

「まさか本当にそう言うのと戦う事になるなんて思わなかったなぁ」

　私は幼い頃見たキョンシーの映画のことを思い出し、ため息をついた。
　幼い頃見たその映画で、とても恐いと思った記憶が思い出される。

「これは映画じゃなく現実なんだよね……」

　私は改めて、自分が今まで暮らしていた世界とは別の世界なんだと言う事に思いを向けた。
　けれど、確かに恐いかもしれないが、ここで臆していては何も掴めないし、たぶんここに今自分がいる事にも何かの意味があるのならばその意味すらもわからないのではないかとも思えた。

「私がここにいる意味か、随分哲学的だな」

　元の世界ではそんな事考えもしなかった、多分自分がいる事の意味など考えようともしなかっただろう。

「自分のするべき事を自分で考えて見つける、簡単な様でいて難しいね」

　ため息を一つつくと私は星々の輝く夜空を見上げた。

「あの空だっては私の世界と一緒なのかな？それとも違うのかな？」

　星のことなど学んだことのない私には、星座など判らなかったし同じ夜空を見てるのか、それとも違うのかすら判らなかった。
　例え違う星空だったとしても、その下にいる私と言う事には何ら変わりはないはないと言う事は判っているつもりだった。

「うん、こういう難しい事を考えるのはここまで、まずは明日頑張ろう、話はそれから！！」

　私は立ち上がって大きく伸びをすると歩き始めたのだった。


TobeContinued……

考え中

どこからか、向けられている視線に気づいて

そう言って出されたのは、現代社会で使われてそうな筆記具から羽ペンなどの中世時代を思わせるような時代を感じるモノまであったり、救急箱があったりだの石鹸があったり食器があるなどしている。
内容は若干アウトドア商品よりである。