【拾捌：　】

十八日目。
いつの間にか、少し時間が飛んでいた気がする。

いや、飛んでいたのは、私の意識というか。
それくらいには、弱っていたという事だろうか。

いつの間にか、薄暗い場所に居た。


カタナちゃんが見つけてきた、砂地から続く地下牢。
それが、ここらしい。
仲間達が言うには、先程までも私はちゃんと意識明確についてきていたらしいのだが。

覚えが、無い。

わからない。

……わからない。

遠くで地響きが鳴っているのが聞こえてくる。
降ってくる灰が肌に触れると、それはまだ熱を保っていた。

確かに、という顔で首を振る。

差し出された容器から漂う香りに、表情を緩めたかと思うと
酒の入った容器の事を聞くと不思議そうにその瓢箪と言われる容器をまじまじと眺めた。

嬉しそうに、差し出された升を受け取るとそ口元へと持って行きうっすらとその香りを楽しんだ後、
ワクワクした様子で口元へ持って行き･･･････････
ガーッと一気に飲み干した。

勢い良く呑み干した後、堪能したわ…と言わんばかりにご機嫌な様子。
そして、ヤツハさんの持つ瓢箪へと視線を向け、不思議そうにまじまじと眺めた。

　恐ろしいトラップが待ち受けている鍛錬である（ぇ

　御先祖様は同郷（同世界）らしく、言葉自体は小嵐にも伝わってるが…
　如何せん鶴や亀といった生物は小嵐の村周辺では確認されなかったので
　空想の存在として認識していたようだ。

　曲解してしまったようだ

じー。

尻尾をぱたふりこしながら、じっと見てくるきちゅねであった。

ひょいっと手を伸ばして、ヤッちゃんのほっぺをむにーんもにーん。何が言いたいか、気になるようだ！