てきのつよさがしょうじきわからん

それなりに気にするお年頃なのか割と全力ダッシュだった。
ポケットに入ったこめつぶたちの存在には全く気付いていないのか、いつも通りマァムブという住まいに戻り、いつも通りメルンストゥーラの11人と共の生活を始めただろう。

だから、こめつぶたちは、全部見ているはず。

少女がコイントスで仮面の女へと変身する事も、
その時の少女はまるで別人のように無口で、不自然なぐらいに必要な動き以外はしない事も、
それをまるで少女が覚えていないように朗らかに笑っている事も、
ふらりと1人で出歩いて、通り魔のように斧に叩き殺された事も、
殺された後にまるでワープするようによくわからないただの草原のような場所に飛ばされた事も、
ワープした直後に記憶を失った事も、
同じメルンストゥーラの男の子にちょっとどころじゃなくときめいてしまった事も、
そして、これから起こる事も。

全部知っていてもいいし、ちょっぴり重いしすこぶる面倒なので、……当然、知らないってことにしておいてもいい。

ほっぺを隠したりしながら、もー、もー、と照れてます。

よろしければ聞いてみたいです、と、希望を口にして。

じっと見上げて、慎重に尋ねます。

こうです、こう！とか言いながら、シュババババッと骨を抜く動きを手で見せつつ。
無駄に素早いです。

ライスがライスを・・・あれ？
いったいどんなカレーなら食べれるのでしょうか。マイクロカレー的なものを開発するしか？

喋るとばれたって、そもそも会話する事に興味示さず。本来の目的である米狩再開。
ザ☆マイペース

零落さんとお米粒さん一体一体に律儀に返事を返す鴨。

お米粒さんを根っこでツンツコ