あー！　もー！　穴ーーーーーーッッ！！！
なんなんだよあのモグラ野郎、アタシ何回引っかかったんだよ！！

一歩踏み出しては、穴。
立ち上がっては、穴。
穴の下にさらに穴。
……うぉー！　やってられっけー！！

ハァハァ……象に気ィ取られてまったくノーマークだったのが悪いっちゃぁそーだけど。
最後の方なんて慣れちゃって、「あ、ここ穴ありそう」とか分かるようになったしな！
そんなん慣れたくなかったけどね！！

うへー、いらん時間かかっちまったぜ……。
なんかヘンなのがブツブツ言ってた気もするけど、疲れてあんまよく聞いてなかったんだよな。
なんだったんだろ？

……で、目の前にはおっさん。暑苦しい、おっさん。
ハァ……ここはこんなんばっかかよー。
てかなんで騎士団副長が庭師やってんだよ……。

まぁいーや、今のアタシはフラストレーション溜まりまくり！
おっさんには悪ィけど、ストレスの捌け口ンなってもらうぜー！！
ヒャッハー！！

ほんきにしているようです。ふとかんがえて、

まさかししょーあつかいするおおばかものきとくなじんぶつ（？）が猫いがいにいるとはおもっていなかったのか、どうこたえたものかとこまっているようです。

しばらくお待ちください。

しばらくお待ちください。

しばらく――……

はっと我に返った後、唯一小さくなった頭めがけてその場にあった椅子を投げ付けた。

そういって、変態した少女に視線を合わせるように屈んで。