ブラッキー、ティマノ、ララ、バースィット、スノー、グランシア。
今私と一緒にイッキについてきてくれてるエンブリオたち。（セバスとロンシーヌはほとんどいないわ。他の仕事があるんですって。構いやしないけど。）

もちろんいつも一緒にゾロゾロしてるわけじゃないわ。
私の時間も、もちろん彼らの時間も、等しくあるべきだもの。
ルソマニュクにいた時とおんなじよ。
6時のお夕飯までにきちんと手を洗って髪をけずって自分の席につくことができれば
それまでの時間どこで何をしていようがみんなの自由。
たとえばティマノはいつもランチが済むと、決まってバースィットを背中に乗せてどこかへ行くし、
グランシアは日中ずっと一番日当たりのいいところで”葉”繕いしてるし、（ただし雨の日を除く）
スノーはやんちゃな盛りで、スキあらばブラッキーやララやティマノにちょっかい出してるわ。
私はそんなやり取りを眺めながら、ヒザにブラッキーをのっけて今日の日記のネタを考えるってわけ。

でも今日は時間になってもララが帰って来なかった。

それと、ティマノも。
まぁ先に帰ってきたバースィットがティマノは遅くなるって言ってくれてたからそっちは心配してなかったんだけど
夕食の時間を二時間もすぎたころ、ティマノはやっと帰ってきて、何かをくわえていたの。
見覚えのあるもの。ネクターと・・・ああ、あれはきっと、ララの角よ。

ティマノは私の前にそれをゆっくりと置くと、ララはもう帰ってこないとだけ言ったわ。
砂地が好きだったから、もうこれ以上は一緒に行けないんですって。
変なの。

ティマノは私の顔をしばらくじっとみて、それから折れかけていた後ろ足の爪をぽきっと折ると
それをララの角の隣に置いて、”これでガルニックに良い武器を仕立ててもらえ”だって。
変なの。

あたしは爪なんて、使ったことないのに。







グランマ、パパ、ママ
前二枚のページ、開かないでしょ？
ごめんなさいね。ロウソクをこぼしたの。くっついて、取れなくなっちゃった。

今日も愛してるわ。みんな。大好きよ。

Day15.　Marygold