多重人格……！！

いえ、気持ち悪くはないですけど……。
すごいですね、あなた。自分に別の人格があるって、
わかっていながら、そんな風に冷静に振る舞えるなんて……。

………。

そう……ですね。
確かに、私が、家族の仲を取り持つ努力をしているかといえば、
そんなことはなく……。

ただ純粋に、家族は最初からそういうものなんだって、
何もしなくてもそうあるべきものなんだって、
思い込んでいるだけで。

私が勝手に期待して、失望して、諦めて。
全部私の思い込みなのかもしれませんね。

とはいえ、今更両親に何かをしたところで、
仲睦まじい親子三人にはなれないと思いますけど……。

信用に足りうる何か……難しいことをおっしゃいますね。
でも、信用できない相手に一切名乗らないって、
かなり難しいような気もするんですが……あなたのポリシーなんですか？

たまこ、さん。

えっと……はい。分かりました。
改めてよろしくお願いしますね、たまこさん。
それ、猫の耳だったんですね……。

たまこ君が、たまこ君自信のことを
普通の人というのはなかなかに無理があると思うけれど……。

ともあれ、まあ、戦う意思にかかわらず
戦わざるを得なくなる状況があるというのは、
たまこ君の言うとおり。

僕も命を落としかねない状況だったら、
さすがに抵抗するしね。
ただ、その時に備えて戦う練習をしようとは
微塵も思えないし、やる気もない。

そういう時には、僕はあっさり命を落とすのだろう。

僕は本当に何もしてないよ？
ビブリ君の戦いも、どんなに彼女が危ない状況でも、見てるだけ。
口出しすらしない。

冒険……宝玉を集めると願いが……！？
なんだか、夢に満ちたお話ですね。私は好きですよ！

そして個人的には、
その宝玉とやらが、一体どんな鉱物でできていたのかが、
とても気になりますが……今は、お持ちではないのですよね…？

あ、はい。
この眼は、母から受け継いだ力です。

私の母は、ハーフ・ドラゴニュート――半竜人なんです。
父親は普通の人間だったので、
私はクォーターってところですね。

流星眼は、もともとは竜青眼と呼ばれていました。
竜の持つ碧眼に宿る力だったので、竜青眼。
それがいつしか誤って伝わって、
流星眼と呼ばれるようになったそうな。

わたしの種族は、特異な生まれなんです。

わたしの、母を産んだのが、蜘蛛の神さまだという話は、しましたよね？
異種族との交流で、種族を繁栄させるといいう目的も・・・。

蜘蛛の神さまは、種族を繁栄させるために、お母さまを産みました。
ですから、目的のために、繁栄するように都合のいい能力をお母さまに与えたんです。

ヒトに擬態する能力。
どんな種族との間にも子供を作る能力。

それに、子を産み育てる時間を短縮化させる能力。

ただ、成長が早いだけでは、子供は大きくなるだけで、十分な成長はえられません。
だから、お母さまの知識を受け継ぐことで、最初から学習した子供を作れるように。

そのために、記憶が受け継がれるようになっているのだと思います。

わたしには、兄や、妹たちがいますが、受け継いだ記憶には個体差があります。
ほとんどの子は、お婆さま・・・蜘蛛の神さまの、記憶も知識も、もってはいません。

たぶん、母の記憶のほとんどを覚えているわたしの方が、珍しいんじゃないかと・・・。
本来は、たとえば、
言葉とか、体の使い方、身につけた常識を受け継ぐためのものだと思うんです。

・・・それに、わたしだって、完全に受け継いでいる、とはいえません。
もしそうなら、わたしはお母さまそのもの、お婆さまそのものになってしまいますし・・・。

記憶も知識も、自分のものではないという認識はありますし、抵抗もあるんです。
それがなければ、わたしの頭は、たぶんパンクしてしまいます。

わたしの知識というのは、自分でも整理できない、乱雑な本棚が頭の中にあるだけです。
それだけでは、賢くはなれません。

・・・ですからこれは、生まれ変わりとは、ちがうものです。

母も、まだ在命のはずです。
蜘蛛の王国を、種族を繁栄させるために。

・・・神さまの記憶、視点、知識は、どれもわたしには恐ろしいものです。

意識して、それに頼ろうとすると、引っ張られてしまって・・・。
だから、それは役に立てるものではないと考えています。

タマコさま、ですか。
たまこ？・・・タマコ・・・たまコ？

独特の発音ですね。
ちょっとむずかしいです。

動物の耳と、尻尾・・・ですね。

ええと・・・獣人、というものでしょうか？
わたし自身が出会った、同じような姿の人は、そういうものだと教えてくれました。

・・・それ以上のことは、分かりません。
それが正しい答えです。

断定することができないことが、世界のルールであり、限界です。

それをすれば、わたしの前のたまコさんは、
今わたしの目の前にあるたまコさんではなくなります。

だから・・・えっと・・・。

・・・やっぱり、うまく、説明できません。

ごめんなさい。

伝わりましたとも、その気持ち・・・

大丈夫です、わたしこの世界のみんな大好きですよ！

もふるのも、あなたが心を開いてくれてからにしましょう。

服装を聞く限りではその方は違う天界から来たのかも知れませんね。
といっても、天界も広いのでいろいろな方がいますけど。

わたしの所の服は白い布が多いですね。
肌を見せるというか、肌と布のバランスが大事なんですよ。
ファッションとしては。

それにもちろん天界でも裸は美しいとされてますよ。
地上の絵画を見たところ、こちらでもそこは同じみたいですね。

・・・あれ？

え〜っとあれ？　たまコちゃんだよね？
この前までとなんだか雰囲気違わないかなぁ〜？

んっ・・・でも今の方が近いような…

えへへ、そうだと嬉しいなぁ…確かに少しの間だったけどお話もしたし
今のたまコちゃんともこうやって出会えたもん♪

知らないって言われた時はちょっと寂しかったけどまだ本人かわからないしね

むぅ？　会った時のこと…？

あの時はセル・・・フォリーフ？　って世界にいてお互いに冒険してたかな〜

私がたまたま知り合った人とたまコちゃんが一緒に行動してたんだよ
だからお話しようって・・・お茶やお菓子のお話をしてたと思うよ〜♪

うん、なまなちゃんっていう以前からの友達も一緒にいるし
みんなに迷惑はかけないよ・・・

たまコちゃんから見たら頼りないかもしれないけど
私だってがんばっちゃうから♪

うふふ、たまコちゃんがかわいいのは事実ですからね〜
お世辞なんかじゃないですよぉ〜

うふふ、優しいんですねぇ〜
自分探し、というのはなんだか哲学のようなものですねぇ

ふわふわと飛んで世界をまわってると、たまに声が届くんですよぉ
それは叫びだったり、助けを請う声だったりと、いろいろなんですけどぉ

この世界から声が聞こえたとき、ピン！ときちゃったんですよねぇ
あっ、これは面白い予感がするぞ〜って

だから、自分探しよりも…他人探しというほうがしっくりくるかもしれませんねぇ
新しい出会いを探してーって感じですねぇ
実際、こうしてたまコちゃんと会えましたからねぇ〜

エンブリオって不思議なコですよねぇ
生命力の対価に力を貸してくれるのは、とっても便利ですけどぉ…

うふふ、たまコちゃんは理性的でほっとしますねぇ
力に飲まれてエンブリオにのっとられる…なーんて話があってもおかしくないですからねぇ
用法要領を守って、正しくつきあっていきましょうね〜

私はエンブリオの成長や変化を自分の目で見守るため、ですかね〜
危険性も承知ですけど、それが一番てっとりばやいですからねぇ
毒もくすりも、そうやって研究されてきたんですよぉ

うふふ、そんなことないですよぉ〜
年はもう数えなくなっちゃったので
お誕生日のろうそくの数にも、いつも困るんですよねぇ

たまコちゃんこそ、外見よりおとなびた印象がありますよぉ
バースデーケーキのろうそくは、何本立てればいいのかな〜？

うふふ、もちろんですよぉ
たまコちゃんが甘えたくなったら、いつでもお待ちしてますからねぇ〜

そうそう、もうすこしでハロウィーンって時期になるんですよぉ
たまコちゃんは知ってますかね〜？

仮装をしてお菓子をせびるのが許されちゃうんですよぉ
たまコちゃんは遠慮がちなとこがありますからぁ
こういう機会にぱーっと遊んでみてはどうでしょうねぇ？

私はいつだって真面目よ？
真実だとしてもそれが理解できないと冗談に聞こえるだけじゃないかしら☆

なんだか面白そうな特徴なのね☆
フード如何で性格変わるなんてスイッチみたいなものなのかしら☆

ええ。私も貴方とおんなじ。
猫じゃなくて狐だけどね☆

ハイリスクハイリターンな生き方が好きなの☆
そのリターンは他人に理解されないものだとしてもね☆

最近はお節介なヒトも多いから☆
ヒトの生き方に口を出すヒトが多いのよねぇ……

ま、無駄に争いをしたがるようなタイプにも見えないものね☆
どちらかというとお話をしたがる方かしら？

同じお節介でも心配をするだけ、みたいな☆
あ、これは私の所感だから間違ってても気にしないでね☆

私も別に貴方を襲おうなんて考えてもないわ☆
貴方にとって参考になるかは知らないけど一応、ね☆

ねここちゃん、ね☆
随分直球な自分で付けたみたいな名前なのね♪

それともそういう親だったのかしら？
あ、私は之衣よ♪貴女呼ばわりよりは名前で呼んで欲しいわね☆

とても褒められたものじゃないのは納得だわ☆
楽しいのは否定しないけど……それだけじゃないわね♪

ヒトの反応っていうのは一番素が出る部分だから。
相手からの言葉よりもこっちに反応した言葉の方がそのヒトがでるの☆

反応から取り繕ってないそのヒトを見たいってところかしら☆

最後の生き残り…そういうわけではないけど、もうほとんど人はいないし、あたしみたいに他の世界に飛ばされたのかもしれないし…、辛うじて生き残っている人もまだいたですの

こうしてイグニちゃんにも会えたわけだし〜

えへへー♪

といっても…本当に生きながらえてるだけという人がほとんどですの。世界は滅びた、あらゆる建物が破壊され、自然は燃かれ、世界人口の９０％が死亡した…『アレ』は、本当に恐ろしいものだったんですの

確かにー、復讐とかは考えてないですのー、あたしはただ、故郷を返してほしい、ただそれだけですの

エシャロットとあたしの世界は、昔はすごく綺麗な世界だったんだって！あたし、それを見てみたい！だから一緒にがんばる！

あーもーイグニちゃんいい子すぎですのー！絶対守るからー！！（ぎゅうっ

わはーい♪（ドジュウッ

あっちぃ！！

まぁーそんなわけだから、もちろんまだ悪魔と戦い続けているですの！

別に世界を救えって言われたわけでもないけど、あたしがやらなければ誰がやるって状況ですの、やるっきゃナイトですの！

そうなのー？あたしも深く考えたことないよー？

ぐぬぬ、痛いところを突かれたですの、これはイグニちゃんへのラブのためにもっと本気を出すしかないですの…！

たまコ…なんだか思いの外かわいらしかったですの、じゃあの〜

どっちにしてもねこさんみたいな名前！

お〜、たまコちゃ〜んこんにちは〜ですの〜♪

あっ！久しぶりー！

ほう、たまコというのカ！エシャロットの友か？
スーの名は、ミュウ・スー・クロウ！よろしく頼むゾ！

たまコ…？　お前、たまコなのか？　ずいぶんと久しぶりだな、セルフォリーフ以来か。こんなところで出会えるとはな、元気にしていたか？

ふぇ？　もしかして知り合いなんですの？

ちなみにこれからみんなで酒盛りするところだったんですの！

あ、たしかにいきなり初対面の人に武器の事について聞くのは、変でしたね
　

えっと、では改めて自己紹介させてもらいますね？
　

私の名前は　イザティル＝フェルトリット　って言います。
この世界の住人ではなく、私の世界、アルフェールドってところから来ました。

この世界に来る前は、機構技術開発部ってところで私も使っている武器、
　この変形機構をもった戦闘具・技術具の開発をしていました

なので、私のメインは戦闘ではなく、開発・調整なのですが、
当然そういったのには実践データが必要なわけでして・・・

今回一揆に参加して、そういったデータ収集もしつつといったところですね

魔法の武器、ですか。　確かに斧としては独特な形状に見えますよね？

これはこの斧の先端部分に特殊な石が埋め込まれていて、
それを動力源として稼働します。
変形の際は磁気力・磁気浮上を発生させておこないます。

なので魔法のような武器ですね。　
ただ、なぜこの石がそのような力を発生するかはまだ解明されていないんです。

っと自己紹介はこんなところでしょうか？

それで、もしよろしければ、あなたの事も教えて頂けますか？

よっしゃやるでー！

油断は禁物です、気をつけて下さい

戦闘開始、標的を排除します

キュッキュポーン…。あへぇー、ま〜たドやりすぎちゃったかなぁー…

なんとかなったー♪

ふう……勝てましたね…

戦闘終了、私たちの勝利です

さぁさ、いきまっせ！

ヘヘヘッ♪ドえらいの見っけ〜♪

なんやろ、これ？

これ…何かに使うことができるでしょうか…？

おてやわらかにー

お手合わせ、宜しくお願いします

戦闘開始、お手柔らかにお願いしますね

わっ♪　よろしくね〜♪

さて、怪我しないように気をつけようね

練習って響きがどうもねぇ。や、適度に適当にやり合おうか

よろしくおねがいしまーす♪