ビール飲みたい。ヱヴィスビールがいい。
メルンテーゼのエールもうめえがやっぱ日本の飯や酒は美味いんだと思い知らされる今日この頃

帰ってきた答え、というかメモの内容は、此方にとってはあまり収穫があるものではなかった。
基本、来た、としても制限されているか、そもそも理由すらわからないとか。
話せる異世界人はそんな事ばかりであり、自分も、相手も、そんなレベルであろうとため息が零れた。

落ち込んでいるのを隠す事もせずに眉尻を下げていたが。
指差された方角を見やれば、一人の……これまた多少見た目が怖い、といった第一印象を持ってしまうような男。
この世界で見た目がいかにあてにならない事は重々学んできたにもかかわらず、指差した”彼”の見た目はあきらかに自分の世界の価値観における　怖い　というものであり。
ついつい、悪い事などした覚えもないのに秋月の影に隠れるように数歩移動し。不安からか相手の腕にしがみ付こうと手を伸ばした、が。

書かれた内容の追記に、目を丸くした。
先ほど絡めようとした腕を引っ張ろうとしながらひどい片言で先ほどの男性――隼人、を指差し。
先ほどまで怖がっていたのは何だったのかという勢いで進もうとしだした。

もうすっかり営業する気はなさそうである。

しばらくうーんと考え込んでから

　どうしてそうなった。